シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

最近読んだ本「ストロベリーナイト」

2006-03-31 20:14:50 | 洋菓子
昨日、本屋さんに行って見つけ、その日の夜中、読み終えました。
久し振りの一気読みです。
主人公の玲子は警視庁捜査一課殺人犯捜査係の29歳の警察官、
彼女には17歳の時の忌まわしい思いでがある。
其れをバネにノンキャリだが、実力で警部補という地位を得て、
警察という単純な階級社会でその力を思うがままに振りかざす。
ある日、青いシートに包まれた男のリンチ死体が発見される。
玲子は、その部下「石倉」「菊田」「大塚」「湯田」の4人と「井岡」で犯人を追う。
玲子の直感は冴えるが、犠牲者はどんどん増えていく、
その根底には、インターネットの絡む猟奇的な都市伝説が潜んでいた・・・
と書くと、なにやら重たいだけかと思われるが、
玲子に惚れている出目で出っ歯で軽くて厭な「井岡巡査」と、
がさつで乱暴なセクハラおやじ「元公安」の「勝俣警部補」のキャラクターが秀逸で
最初は、こんな厭なやつは世の中でいないと思って読んでいくうちに
いつの間にか、最後は、この二人が一番すがすがしく印象に残る人物となり、
驚愕のエンディングを遙かに凌駕する。(途中でだいたい見当ついたし)
次回作楽しみの  ☆ 四つ半です。


デコレーションケーキ

2006-03-29 11:22:24 | 洋菓子
桜の便りが、もうすぐそこまで来ています。
今回、ピンクのベースに白のパイピングでバタークリームのデコレーションケーキを作りました。
洋菓子が日本に入って間もない頃のデザインを再現したものですが、古いような新しいような不思議さがあります。
昔から古いものがすきです。時の篩いにかけられて良い物だけが残った結晶のような物をみるのがすきです。

最近読んだ本 「弥勒の月」

2006-03-19 18:17:59 | 近況報告
あの「バッテリー」のあさのあつこの初めての時代物
心に虚空を抱える若き同心・信次郎と
かつて,後一歩ふみだしたら奈落の底へ落ちるところまで行ったことのある
親ほど年の離れた岡っ引き伊佐治。二人の前に
小間物問屋の若女将・おりんが溺死体で見つかる事件が起こる。
調べるうちに,闇の道を戸惑いながら歩く男たちの
葛藤が次々と真実を炙り出す。
今のところ半分読んだところですが、面白いです。
やはり、「バッテリー」同様、人物の心理の書き方がうまく
皆、生き生きとして活字の上に立ち上がっています。
たぶん、もったいないけど今日読んじゃうでしょう。
ところで、この本の表紙のきれいな夜桜の写真は、私の中学の同級生のHが撮った物だそうです。
ライブラリーの写真家なので、私が本を買っても印税は関係ないので力になれないのは残念・・・
昔、すっごい不良だったのに、更生できて良かったね。



スノーボードのケーキ

2006-03-11 10:15:12 | 洋菓子
今回、お客様から知人のスノーボード
の好きな方へのバースディケーキと言うことで画像のようなケーキをお作りしました。
マジパン細工が苦手なので、前のブログにも紹介した北海道のケーキコンテストでグランプリを取ったN嬢に特別講習を開いていただき、急遽、スタッフと共にご指導いただきました。
大切な、個人の休日を割いて来ていただき、この場を借りて御礼申しあげます。

旭川市農業青年の会

2006-03-02 14:34:02 | 近況報告
先日、旭川市農政部の要請から
、「旭川市農業青年の会」と言う集まりでの、
講演の依頼がありました。
個人的に、一人でしゃべり続けるのは苦手なので、
パネルディスカッションでいきましょうと言って画像のようになりました。
これからの農業生産者と多岐にわたり、
多くのお話を伺ったり、話をしたりするのは
大変、ためになりました。
どのような農作物が、菓子に使えるかという短期的、限定的な話や
良い生活をするためにはという長期的、大局的な話などで、あっという間に2時間すぎてしまいました。でも私たちは行動してなんぼの世界にいる仲間なので、何度でもお話し合いの機会は多く持ちたいのですが、お互い、話だけで終わるのは無いようにしたいですね。