シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

店の個性

2008-12-31 12:05:12 | 洋菓子
私の尊敬する人のお一人に「ちろる」のマスターがおります。
先日、お隣同士でお酒を飲む機会があったので、いろいろなことをお話しさせていただきましたが
その中で、「お店の個性」という言葉が、何となく出てきました。

いろいろなお話の流れで出てきた何気ない単語ですが、私やマスターにとっては
額に入れてお店に飾って置くべき重要な言葉と認識していると思います。

大きすぎて、漠としていて、それでいて一番大切な割に、私はそれを良くわかっていなかったりする。
でも、これまで自分の好きな菓子だけを作ってここまでやってこられたことを皆様の感謝しております。
それが、お店の個性の一部になっていれば幸いです。

画像は、中でも私の好きな「カラメル・ア・ラ・バナーヌ」
 ローマジパンを使ったコーヒー味のビスキュイ・ダマンドにカラメルでソテーしたバナナをサンドし
カラメル味の生クリームをぬってチョコレートのピストレ(口溶け良くするため、チョコレートを吹き付けたもの)

相変わらず、表面の飾りは素っ気ないですが、作るまではかなり凝っています。

今年も一年、本当にお世話になりました。
来年もよろしく御願い申し上げますとともに
皆様にとって、良い年となることを 
お祈り申し上げます。

故宮博物院のおみやげ銘茶

2008-12-30 12:24:45 | 洋菓子
ご無沙汰いたしておりました、久々のブログ更新です。
先日、友人のI籐氏が台湾にいったそうで、おみやげで康蓺銘茶をいただきました。

中国で外交用の献上茶として用いられ、茶葉と漢方効果の高い花を使った、
職人手作りの実に愛らしい中国茶です。
画像のものは「七仙女」百合をジャスミンで包んだ品のあるものでした。
こんなのを最初に考えた人や作った職人さんの環境は、
さぞや、かなり優雅なものでしょうね。


チャリートのジャズライブ

2008-12-08 16:58:03 | 近況報告
昨夜、チャリートのジャズライブに行ってきました。

去年の夏も此の「エバンス」という会場でチャリートのジャズライブ
を聞きに来ましたが、経営者が代わり、内装も背当てのある椅子になり
腰に負担がかからなく、快適でした。

今回、チャリートが、今年の夏に出したフランス ジャズ界の巨匠「ミシェル・ルグラン」とレコーディングしたアルバムを中心に歌ってくれました。

私は、このアルバムが出てそうそうに買い、この中の「思い出の夏」ばかり聞いていました。

この曲は、私が高校生の時に見に行った映画「思い出の夏」の主題歌、
この映画は、
私が今までに見た映画で一番好きなものです。

もう、三十数年たっているのに、この音楽を聴くと
あの頃の
不安定で、、頼りない精神、淡い憧れや少しの希望などが、せつなさとともに
いっぺんにフラッシュバックしてきます。

かつて、ジャズライブでリクエストを求められると、よくこの曲を御願いし
いろいろな「思い出の夏」を聞いていますが、
今回のチャリートのが一番良かったです。

前に一度、ビデオ屋さんでこの映画を見つけ
わくわくしながら、観ましたが、途中で観るのをやめてしまいました。
私が思い続けていたのは、映画のストーリーやキャストではなく
あの頃の自分の感受性で、
時間の経過でそれが結晶化され、原作さえ受け付けない不可侵なものとなっていました。
どんな高価なものにも換えられない一生の宝物
この曲を生んでくれた「ミシェル・ルグラン」と歌ってくれる「チャリート」に感謝します。

今度、皆さんの「思い出の夏」 教えてください。







2008 クリスマス飾り

2008-12-06 11:16:58 | 洋菓子
先日のお休みに札幌にクリスマスの飾りを買いに行きました。
変わったものがあるかな、と歩いていると
大通公園でミュンヘンクリスマス市が開催されていました。
2002年から始まったこの催しは、雪国のクリスマスにふさわしい、静謐だが、何ともわくわくする
独特の雰囲気がありました。http://www.welcome.city.sapporo.jp/munichchristmas/

このような催しが、我が町旭川にも有ったらいいなぁ、と思いつつ
画像のような、刺繍のクリスマス飾りを買ってきました。
人の良さそうな、ドイツ人のおじさんが「プレゼント フォ ユー!・ダンケ・シェーン!」
と言って、渡してくれましたが、
2500円払ってるし、、、
そのおじさんを含めて、雰囲気抜群です。
是非皆さんも行ってみてください。