シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

最近読んだ本 2008-11月その2

2008-11-28 14:56:23 | 洋菓子
「利休にたずねよ」山本兼一 PHP研究所

 おのれの美学だけで天下人、秀吉と対峙した男・千利休。
茶聖ではなく、人間利休として、その謎に包まれた生涯を解き明かす。

気骨のある男を描かせると天下一品と定評ある筆者の新境地です。

飛び抜けた美的センスで、それ故、時の最高権力者秀吉に嫉妬され、切腹を命じられる。
それだけでも十分に伝説なのに、この小説はさらになぜ利休は
「侘びさび」のなかに艶があるのかを解き明かした小説であり、利休の解説書でもありそうです。
でも、此の本の本質は、正真正銘の恋愛小説です。

最終章の「恋」は、久しぶりに読み終わるのが惜しいと感じ、最最終章の「ゆめのあとさき」は見事な締めくくりで
深い読後感で余韻が長い作品でした。
利休を描けてそのモチーフに負けないという人は、
そうそう居ないでしょう。

今月から、表さんのお茶を習いに行きます。(五十の手習い)


北門中「職場体験」

2008-11-28 14:38:29 | 洋菓子
先ほど、北門中学の生徒、4人がきて「職場体験」をして帰って行きました。
なかなか一生懸命な子たちばかりで、良かったです。
中学2年生くらいで、社会の中のことを体験できるのは
子供たちにとっては、大変有意義なこだと
自分の経験からも想像できます。
まあしかし、訳のわからないことで、ころころとよく笑う、お子たちだったこと、、、

青森テレビ

2008-11-23 15:48:08 | 洋菓子
今朝、、紅茶プリンとかぼちゃのプリンを青森テレビの人たちが取材で撮っていきました。

北海道では見られないので残念ですが、知らない人たちと一時とはいえ、
ともに何かをするのはわくわくします。

青森テレビ、営業局の田中君、弘前弁が素敵で、あの方言で営業されたら、たいていの人は
NOと言わないでしょう。

さとう珠緒に似た、リポーターの安藤ちゃんはチャーミングで「ぷん、ぷん」と言うのをやってもらえば良かった。

トラベリング・バンドみたいに、ワゴン車で4人で各地を回って取材する
仲間に入れてほしいと最後に冗談のように言いましたが、
55%本心でした。



ボージョレ・ヌーボー2008

2008-11-21 12:19:47 | 洋菓子
昨夜は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日でした。皆さんは飲まれましたでしょうか?
私は「酒古良」というチョコレートで取引させていただいている「大雪の蔵」でモメサンのをいただきました。
挨拶は、画像のように、今をときめく旭川動物園の小菅園長でした。
来春早々全国ロードショウの「動物園物語・ペンギンが空を飛ぶ」が楽しみです。
使うのが惜しくなるような素敵な前売り鑑賞券、当店にあります。1,300円

手前のすばらしいフラワーアレンジは、パーティー会場で孤独な私を親切にかまってくれた柏山加代子先生の手によるものです。
相変わらず、すばらしい!

パーティーの内容は、例年すばらしく、今年はさらに出村君のカクテルやお寿司、ハモン・セラーノの実演コーナーなど
優雅なものでした。  

おみやげに大雪の蔵のお酒セットとさらにモメサンのボージョレ・ヌーボーもあり、さすが「オエノングループ」
ちょっと旭川離れしたところがあります。
(これからもよろしく御願いします。何でも言うことを聞きます。  ・・・酒乞食、入江)


アンテナキッチン・コトコト+

2008-11-21 11:45:56 | 洋菓子
先日、東光にある「アンテナキッチン・コトコト+(プラス)」によばれ
ケーキ作りのデモと少しの講演をさせていただきました。  

こちらのお店で、過去何回か行っている健康講座の一環だそうで
当然、気の利いたお話などできる器でなく、健康と対極にある甘い甘いお菓子を作って生活している身の上ですので
余計なことを言わなくてすむ、デモを交えたお話を縷々させていただきました。

私のつたないお話に、夕方の貴重なお時間を裂いていただき、皆様ありがとうございました。

還暦パーティー

2008-11-14 18:48:08 | 近況報告
F野市在住のS田女史の還暦祝いパーティのケーキです。
私の大好きなケーキの一つ「コアントロー」です。名前の通り、オレンジリキュールをサンドのカスタード
に入れています。上と下にスポンジ、中にカスタードでサンドした二枚のミルフィーユ、上の仕上げは
ラズベリーソース、今回は、バラの花束の模様

此は、あこがれの店だった六本木クローバーで私が最初の頃習ったケーキです。
さすが創業昭和7年の老舗洋菓子店
生クリームも使わずにこんなおいしいケーキがあるのだと驚いたものです。
http://www.clover-inc.com/
それ以降
常温でもおいておけるケーキのすばらしさを知ることになる、記念すべきケーキです。

冷蔵設備のない昔の人がかわいそうと思ったのは、本質を何も知らない自分だったからでした。

今読んでいる時代小説も昔の物質的には少ないが、今より遙かに精神的に豊かな時代だなぁと
思いを巡らせる昨今です。

S田さん、おめでとうございます。イッセ・ミヤケの「プリーツ・プリーズ」素敵でした。


最近読んだ本 2008-11月

2008-11-03 14:23:16 | 最近読んだ本
久しぶりの「最近読んだ本」
「赤めだか」立川談春 エッセィです。さすが、粋が命の落語家のエッセイ
読後感がいいです。
2008年講談社エッセイ賞 本の雑誌2008年上半期エンターテイメントベスト1
よく売れているようです。

立川談春の自伝、青春記といったところで、落語の世界のしきたりが垣間見られます。
師弟関係に関しては、どの世界も同じようで、わかる部分も多少あります。
第三話 「談志の初稽古、師弟の思い」の中のでのいろんな出来事は、
自分が師匠と一緒に働いていたときの緊張感を思い出します。

私にとっても師匠は常にある意味、恐怖の対象でした。著者は、それに加えて、家元 談志を「揺らぐ人」と言っている。
もし、自分がありすぎたら「揺らぐ人」について行くことはできないだろう。

私が師匠と一緒に飲んだとき、「最初に先輩から、『おまえは何にも知らない北海道からきた田舎ものだからな』と、言われ、すべてを否定されるところから始まった。」と自分の修業時代のことをボソッと言っていました。
おそらく、今の多くの業界では、もう通用しないし、若い人もその親も、理解できないことだろうと思います。


職人を育てることの難しさは、この本を読んでも感じます。
でも、ジャズやこの落語のように、しっかりと大切な心を継承して今日、未来に
繋げていかなければならない世界に、きちんといい人材が居る現状を見るにつけ、
自分たちの世界もがんばらなければといつも思います。

おかげで、急に落語に興味が出てきました。たまさか本屋に行くと
たまに買う「男の隠れ家」の今月号が落語特集でつい買ってしまいました。
表紙は期せずして今回の本の著者 立川談春の兄弟子の、立川志の輔

家元 立川談志というのはすごい男です。


菓子の家作りコンテスト2008 実施編

2008-11-02 09:55:54 | 洋菓子
昨日、毎年恒例、建築設計協会主催による「お菓子の家作りコンテスト」が開催されました。
10チーム皆、がんばってユニークな家ができあがりました。
みんな仲良く、楽しくやっていて見ていて、楽しいし、
できあがった家も夢があって、大人の出る幕は全然ありませんでした。
将来が楽しみ。
しばらく、イオンショッピングセンターに飾ってありますので
皆さん見に行ってください。