シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

最近読んだ本 12番目のカード

2006-10-20 19:51:47 | 近況報告
久しぶりに購買意欲のわく、洋ものミステリーが在りました。
ジェフリー・ディーヴァー「リンカーン・ライム」シリーズ最新
前作の「魔術師」(イリュージニスト)は、禁じ手を使ったかなと思いますが、今回は作者の得意な初期のアメリカのノスタルジー感じる仕上がりになっています。やはり「ボーンコレクター」を越えることはできませんが、相変わらず緊迫感に満ちて、読者を徹夜へと誘います。
ハーレムの高校に通う十六歳の少女ジェニーヴァが博物館で調べものをしている最中、一人の男に襲われそうのなるが、機転を利かせて難を逃れる。捜査をするうち、ライムとサックスは何か別の動機に気がつく。それはジェニーヴァの百四十年前の祖先である解放奴隷「チャールズ・シングルトン」が関与していた。
最先端の科学捜査技術とリンカーン・ライムの頭脳が時空を越える。
読後感のさわやかさは、池波正太郎の鬼平犯科帳並を保証します。

ワイン会 イタリア編

2006-10-20 19:04:15 | 近況報告
ブログ初登場のワイン会の話題、VAN餐会というワインの会に入っています。メンバーはワインアドバイザーの酒屋さんが主催で、ほかにワインバーのマスター、シニアソムリエ、酒屋さんなどが主で、勉強会の色が強い会です。
もう10年以上通っていますが、さっぱり上達しません。才能ないのかなぁ。
いつもフランスに集中しておりますが、今回珍しく、テーマがイタリア、右から、プレルディオ パステルデルモンテ プーリア州 南の白 シャルドネ100% 酸が生きていて、やや青っぽいイタリア料理に併せやすいか、次が、フェラドリ 2003 ミルト トレンティーノアルト州  ピノ・ビアンコ マンツォーニほか混醸 穏やかな味わいの北の白、次がプリンチ・ディ・ブテラ 2001 カベルネソービニヨン独特のピーマンの香り、濃い果実香、肉に合うが、決して重くはない。最後、レ・クポレ 2002 カベルネ・フラン メルロー(ロワールと同じブドウ品種)トリトリーノのセカンド、タンニンがあり甘みもある、表現が漠然としているが、よい意味で、もわぁーとして濃い感じ(わかりずらい)何にでも合いそう。

稲船さんの紅玉

2006-10-14 11:13:40 | 洋菓子
今年の余市、稲船ファームの紅玉が届きました。思えば余市の稲船さんとも長いおつきあいをさせていただいております。
かれこれ、12年以上になります。かつて乳酸菌メーカーの研究室でサラリーマンをなさっていたと記憶しています。
脱サラし、今に至っているのですが、その道のりはたいへんだったと想像できます。初めてお電話でお話ししたときや、お会いしたとき、一発で善人だとわかる人でした。無から有を作る人は人間性がその結果に現れるものと思いますが、そんな果物を提供いただいてたいへん感謝しております。これからもどうぞよろしく。店頭でも、こちらの紅玉を小売りしています。昔あった、堅くて酸っぱいパンチ(これも、昔あった表現)の利いた味わいをお望みの方はご利用ください。

最近読んだ本 「狼花 新宿鮫Ⅸ」

2006-10-08 18:37:22 | 近況報告
久々の大沢在昌、5年半ぶりの新宿鮫は骨太で、濃度が濃く、久しぶりの寝不足の一日を味わっています。
かつて国家のために、地獄をのぞかされた国際犯罪人・仙田と外国人犯罪をなくすため、モラルの限界を超えようとする、キャリア警官・香田、その美貌と頭の良さでどん底からはい上がろうとする不法滞在の中国人女性・明蘭、
 終盤のクライマックスは、それらの濃いキャラクターに孤高の刑事、鮫島が加わり、
力が入って、読んでいてつい足がつりそうになります。(どんな体勢で本読んでるんだ)
かつての藤原伊織の「テロリストのパラソル」を彷彿させる雰囲気ですが、きちんと「新宿鮫」しています。
こんなクールなやせ我慢の世界、若者たちにわかるかな?
カバーをはずした本の装丁も秀逸です。

秋の商品4

2006-10-03 15:54:34 | 新商品情報
秋の四番目、「タルトタタン」
以前にも何度か出したことがありますが、いつも、単発で終わってしまいます。
今回も、何時までお出しできるかは、わかりませんが、「フレキシパン」という
便利な型が登場して、たいへん作業しやすくなりました。
このような新しい道具や機械の登場で、これからのお菓子屋は、
いろんなケースで柔軟な(フレキシブルな)姿勢が要求されそうです。

秋の商品3

2006-10-03 15:22:07 | 新商品情報
今回のケーキ教室の商品「舞茸のキッシュ」です。
出ているときと、そうでないときがあると思いますが、
ご予約いただければ、11月いっぱいまで承ります。

具材も今回は、舞茸とマッシュルームですが、
「キッシュロレーヌ」や今、旬なもの、なんでも対応します。
従来のケーキ屋の枠をはみ出した、変なケーキ屋が目標です。

秋の商品2

2006-10-01 15:25:38 | 新商品情報
秋の商品二番目は、カボチャのババロア「ポテロン」です。当麻の田中さんより
大小様々な「坊ちゃんカボチャが」届きました。今回は少々、人手があり
手間のかかる仕上げにしました。
大きさがまちまちなので、100g150円という量り売りにしました。
秋の雰囲気抜群です。