シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

ご苦労様でした!

2006-11-27 18:07:16 | 近況報告
今日、開店から13年間毎日働いてくれた、ガスオーブンの「窯吉くん」がいなくなります。
本当に、長い間、よく頑張ってくれました。
思い起こせば13年前、富良野のとある食品加工会社さんにあった
食品加工の試作品造りのため購入された小振りなオーブンを譲ってくれるというので、見に行って一目惚れしました。
連れてきてD門屋さんにきれいにしてもらって、13年前シェ・イリエオープンからずーっとがんばってくれました。
彼がいなかったら、今日のシェ・イリエは存在していませんでした。K谷商店さんのトラックに連れて行かれるとき、最初はいやがっていましたが、最後はあきらめて自分から乗っていきました。(すいません。嘘です。)
本当に、長い間ありがとう!

テレビの話題

2006-11-26 14:56:59 | 近況報告
なかなかケーキの話題になりませんが、、、
昨夜、テレビ朝日の「氷点」を見ました。
9回目のTVドラマ化で、有名すぎるほど有名な物語ですが、決して、この小説が時代の流れで消えて無くなることはありません(人が存在する限り)。
初めてこの本を読んだのは、ずいぶん遅く18年前くらいでしょうか、
その後、三浦作品を立て続けに読みあさりました。一番最後に読んだのは、小林多喜二の母親をテーマにした「母」だったかな?
この氷点のテーマは「人間の原罪」、旭川ミステリー倶楽部というミステリー小説を読む会に入っていますが、いつも最後の締めの言葉は、「なんと言っても人間が一番ミステリーだ」、まさにこの「氷点」という小説は、人間の奥底に潜む何かをあぶり出した作品です。二夜連続放送の昨夜は、一回目で飯島直子の辻口夏枝役は、鬼気迫るものがありました。旭川の昔のたたずまいも出ていて今夜も楽しみです。小説に出ていた喫茶店「ちろる」が出ればいいなぁ。

ジャズの話題

2006-11-23 19:59:03 | 近況報告
ちょっと間が空きましたが、10月15日、たまに行くビーン中島プロデュースのジャズライブに行って来ました。
五十嵐一生カルテット、神様は細部に宿るという言葉をトランペットで表現するかのような、動と静の抑制の利いた
スリリングなライブで良かったです。
ちょうどそのライブの一週間前、飛行機の機内音楽放送のジャズが五十嵐一生の
ボディアンドソウルでのライブ録音でした。
若い逸材を静かにサポートしているビーンさんの旭川での存在は貴重です。

壁飾り

2006-11-20 14:40:55 | 近況報告
先ほど、開店当初から13年来のお客様であり、うちのボランティアの専属ディスプレイ・デザイナーであるM本嬢が、壁飾りを作って持ってきてくれました。彼女のセンスは、いつもどんなものでも抜群で、フリーのプロとしてもやっていけると確信していますが、一方、今の立場のように、気が向いたら、いくらでも時間をかけて作り込むという方が、彼女らしいかなとも思います。
ヨーロッパの教会や建物を見ると、これは明らかに利害や損得を無視し、何か今の社会システムでは説明の付かない
(今でも造り続けているバルセロナのサグラダ・ファミリア教会もそうですが、)なにか、大きな力によって出来ているものが多いと感じます。
そういえば、同じくセンスのいい、シェ・イリエのトータル・デザイナーのF田氏も、HPやショップカード、版下作成、パンフ作成、その他いろいろの代金、もう二年以上、請求されないけど、彼もボランティアになったのかな?
貨幣経済に頼らない、自分の持っているもので交換する、差別のない社会をめざし、これからも虚弱体質の「シェ・イリエ」を、よろしくお願いします。

自然派ボージョレー・ヌーボー

2006-11-17 17:52:40 | 洋菓子
今年も、ボージョレー・ヌーヴォーがやってきました。
今回、ワイン会でお世話になっているM酒販のNさんからオーガニックでノンフィルターのボージョレー・ヌーヴォーを買わせていただきました。「ドメーヌ・コート・ドゥ・ラ・モリエール」、六世代続く、わずか8ヘクタールの家族経営、
6年前から有機栽培に取り組み、3年間有機ワインを生産しているという、
日本のお祭り騒ぎの華やかなボージョレー・ヌーヴォーのパーティーもいいですが、今夜はこのワインを生産者の顔を思い浮かべながら、鍋でしみじみと飲んでみたいと思います。

北海道百科「北海道のスイーツ」取材

2006-11-10 18:09:26 | 近況報告
北海道新聞の季刊雑誌「ムック」北海道百科の12月20日号がお菓子の特集をするというので取材していただきました。
以前、「北海道のおいしいケーキ屋さん」という本を作ったライターの深江園子さんからの連絡でした。
去年、札幌三越のパティシェ展でお会いして、30分以上立ち話をしても尚、足りなくて今度のみにいきましょう、とお約束していました。取材の前の夜、その機会ができて、カメラマンの人と上川支庁のSさんの4人で三四郎にて会食し、翌日取材に来ていただきました。
相変わらずの、知性とパワーと感性のバーキンの似合うすてきなキャリアウーマンです。

突然の訃報に、

2006-11-06 19:33:11 | 洋菓子
11月5日、北の風土を織り続けた美の職人が逝った。優佳良織の織り元、木内 綾さんが死去されました。
もう10年近く前から、旭川新聞の工藤氏の依頼で、7月7日のお誕生日にケーキをお届けさせていただいて、その後はいつも、優佳良織の館長と、わざわざお店までお越しいただき、テラス席でお茶お召しあがったり、焼き菓子をお買いあげいただきました。いくつになられても凛とした趣で、眼に力のある方という印象でした。旭川の文化を代表する二人の綾さんがいないことは、痛恨の極みですが、これからは旭川市民みんなで綾さんが種をまき、築いた文化を守り育てていきたいと思います。合掌

お菓子の家づくりコンテスト

2006-11-04 19:20:49 | 近況報告
11月3日文化の日は、後に出てくる図書館祭りの催しとともに、次の日の朝刊の地方版にも大きく出ていたように、お菓子の家づくりコンテストが、旭川のイオンショッピングセンターで行われ、お手伝いしてきました。
私がお手伝いして三回目になりますが、子供たちと一緒にいると実に楽しくて、図書館と行ったりきたりの充実の一日でした。

図書館まつりで講演

2006-11-04 19:07:01 | 近況報告
11月3日文化の日に図書館まつりというイベントがあり、講演を依頼され行って参りました。
図書館にあるお店の起業時の本や市の公的補助などの紹介をかねて、とのことでお受けしました。
普段、粉や砂糖など相手に、一日中、何もしゃべらなくてもやっていける仕事なので、話すのは得意ではないのですが、
安きにつこうとする心を振り捨てて、あえて困難を選びました。(大げさな)
間に、チョコレートのテンパリング(温度調整)の実演を挟み、所定の時間を終えました。
話しているときはいっぱいいっぱいなのですが、終わってみるとあれも言いたかった、
これも言いたかったなんて思うとは、人って実にいいかげん。