ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

「インドバザール」に行って……

2007年07月29日 | 生活・暮らし・家事など

朝早めに投票を済ませて、新宿の先の小田急線沿線にある公団の団地に行きました。住まいを兼ねているその団地の一室でインドにまつわるバザールが5日間開催されるということでした。
ちょうど数日前、もの作り作家の友人より一枚のハガキが舞い込みました。「ナマステ恒例バザール」とあり、“手仕事の布・服・雑貨・アクセサリー・スパイス・紅茶・石鹸・その他色々”とハガキにはありました。友人がそのハガキに「いい仕事を紹介する友人の会です」と手書きで書き込んでくれていましたので、私は時間がとれたらぜひ行きたいと思っていましたが、今日行くことができました。



インドに度々行き、数ヶ月滞在するという吾妻さんのおうちでしたが、布が大好きな私は目が釘付けになりました。インドの手織り綿ローンや刺繍したもの、シルク素材のものなど、私好みの布をこんなにたくさん見ることが出来て本当にうれしい1日でした。

決して広いスペースではありませんが、住まい方やディスプレィにたくさんの工夫があり、上質な手織り布を窓辺にさりげなく飾っている様子にはうっとりしました。素敵なダイニングテーブルと椅子にも目が行き、尋ねてみると千葉市の木工作家さんのものだそうで、さっそく紹介していただきました。
テーブルの上には、パンや珈琲やポトフが並び、私も数人のお客様といっしょにいただきました。

新藤兼人監督の「いのちのレッスン」の中にも家の話しが出てきます。
女優の乙羽信子さんとずっといっしょに暮らしたのは赤坂の3DKの狭いマンションだったと書かれています。何度か乙羽さんが新藤監督に「もっと広いところに引っ越しましょう」と伝え家探しに走ったことがあり、その都度新藤監督は「いや、ここでいい。ここで暮らそう」と乙羽さんの気持ちを抑えたとあります。「乙羽さんは女優だし、衣装もいっぱいあり、衣裳部屋も欲しいだろう。しかし、将来を見越したとき、生活のスタイルは今のままで行こう」と決意を変えなかった新藤監督。
今日のお家もそうですが、狭い中にもたくさんのエネルギーが詰まり、その人らしくお洒落に暮らす暮らし方を私はいいなあと思います。



上の写真は、今日山のようなテキスタイルの中から選び、私が買い求めて持ち帰って来た品々です。
古いちゃぶ台の上にすっぽりとかぶる綿ローンの手刺繍のテーブルクロス。帽子は若い帽子デザイナーのお嬢さんの作品で、帽子の布探しに来ているこの方にも偶然お会いし、お互いに共通の知人の仕事の話にも花が咲きました。帽子が大好きな私は“顔の見える作家”さんが作った帽子を迷わず買いました。
一番右は、やはり手織りの白い綿ローンの布や、木版のプリント柄の綿の布です。
インドはサリー文化がまだまだ続いていて、布の魅力にあふれた国だと吾妻さんはおっしゃっていました。
手織りの布や天然染料を用いた木版の柄のものなど日本では高額でとても手の出せない本当に素敵な布がいっぱいありました。
インターネットオークションなどでも麻や綿の布は探して来ましたので、本当にうれしい限りで、いいご縁をいただいて上質のものが安く手に入る喜びはたまりません。
他にも紅茶や、天然のハーブで作られたお香なども買って帰りました。