埼玉県秩父・長瀞「小さなホテル セラヴィ」の管理人(オーナー)が綴る、日々のあれこれ。
小さなホテルセラヴィの「時を愛でるよもやま話」
夏手拭いⅡ
夏手拭いの中でもちょっとかわいいトマト柄です。
神岡学さんの作品の上にプチトマトを乗せて遊んでしまいました。
写真で見るとちょいとクドイですね^_^;
夏はトマトです。
幼き昔、お婆ちゃんの家の畑で食べました。
お爺ちゃんの畑でしたが
家はお婆ちゃんの家と呼んでました。
今思うと不思議ですね。
正しくはお婆ちゃんの家のお爺ちゃんの畑です^_^;
一番赤そうなトマトを採って
洋服でごしごしと2度ほど形だけ拭くと
ガブリかぶり付きます。
青臭くみずみずしいトマトが口一杯広がります。
太陽の光を一杯浴びたトマトは
家で食べるのと違い
生暖かく、ちょっと不思議な感じでしたが
なんとも美味しかったぁ~
どんな食べ方をしても昔が再現されなかったのは
ここだ!!と思い
トマトは冷やしトマト!!
と決める管理人も今度は熟したトマトを生暖かいまま
食べてみようかなぁ~とか・・・
でもやはりちょっと勇気が入ります。
そうでした。またまた思い出しました。
お婆ちゃんの家のお爺ちゃんの畑のトマトの枝から
より美味しそうなものを選んで捥ぐから
そのまま食べて美味しかったのです。
たわいのないと思われる昔の味の再現には
幾つものエッセンスが必要でした。
どんなものにも欠けては成り立たないものがあります。
たった「それだけ」と言われるエッセンスの重ね具合が大切なのです。
そのエッセンスの微妙な配合を
いつまでも覚えていたいと思う管理人です。
今更ながら、昔の「当たり前」を
目の前に再現する事の難しさを知った管理人でした。
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