無題

砂時計を見せられた日から
意味のわからない涙が止まらない日々を過した。
胸から喉へ訳の判らない感情が押し出されて
そして涙がおかしいほど
ボロボロ流れた。
運転中は危なかった。
先が見えなくなる。

昨日激しい雨が降った。
その瞬間が怖かった。
ここ数日の小さな変化が怖かった
怯えて暮らしていた
頭がそこから離れなかった。

昨夜君のところへ行こう決めた。
何もならなくとも
そうしようと決めた。

友人からの留守番電話で
本日の京都行きを取り止めた。
全身の力が抜けた。

今住む所は小さな世界
あの世なんて別段なんて言う事はない
あっちの世界はこっちの世界のお隣さん
そこでパスポートのように
魂が離れるだけ
行き来をする為に変容するだけのこと

輪廻も信じる
人が一つの人生を結び、
また輪廻のように姿を変えながら回り回り
何度も転生して行くことが
それが永遠に行き続けること

どんな理解の方法も私は持っている

いくらでも言える書ける
死は永遠の入り口だ!

前を向く方法をたくさん知っている。

いつかまた逢える
先に行っただけだから
待つ事は苦ではない
なんてことは無いのだ。

でも吐き出しそうな胸の痛みに勝てない

死を悲しむのは残された者の執着だと知る。

最後まで頑張ったであろう君が
今日すべてから解き放たれた。





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