Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

インモータルズ

2011-11-15 00:58:38 | movie
「300」好きとして楽しみにしていた、ターセム・シン監督の「インモータルズ」観ました!
面白かった~!
予告編はキレイな感じにまとめてあって、アレ?と思ったんだけど、やっぱり本編は血みどろな残酷絵巻でした。

舞台は古代ギリシャ。残虐非道な王・ハイペリオン(ミッキー・ローク)が、遥か昔封じ込められた邪悪な神々・タイタン人を復活させて地上を支配しようとする。
それを食い止めようと、農民出身の選ばれし男・テセウスと仲間が立ちあがる! さらに、そこに神々も絡んできて…という、ありがちっちゃあありがちなストーリー。
ストーリーだけなら「ゼルダ」シリーズでもありそうな感じだけど、でも、なんせ「ザ・セル」のターセムが監督。
一筋縄ではいかない恐ろしいほどの映像美の中、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられていくのです。首とびまくり。思わず目をつぶったところも(○○○つぶしのとことか…。でも一番キツかったのは、牛!)。

冒頭の、タイタン人が封じ込められてるビジュアルからして興奮。
かっこいいよ、早く解き放たれてよ、ってワクワクしてました。

そして、古代ギリシャの言い伝えを語るナレーターのしゃべりが、「ストーリーテラー」(ジム・ヘンソン製作の、私の中での"神"TVシリーズ)に感じ似てるなー、と思ってたら、なんとっ! ほんとにジョン・ハート出てきた!(「ストーリーテラー」の語り部役)しかも、髪型とか佇まいとか、明らかにストーリーテラーを意識した感じ。
この時点で、さらにテンションが一気にアガッた!

クライマックスの神vs神のバトルは、作り手の恍惚しているさまが伝わってくるような、ナルシシズム溢れる映像が爆発!
肉片が飛び散るさまが、これでもかってくらいスローモーションで描かれていました。
あと、最後の最後の天空での戦いがハンパない! もっと見たい!
天空編で続編希望です。

俳優陣は、主人公はちょいキャラ薄めな感じでしたが、脇が豪華で、ミッキー・ロークは体の厚みがすごすぎて貫禄どこの騒ぎじゃなかったし、スティーブン・ドーフも半裸でがんばってたし、あと、「スラムドッグ・ミリオネア」のフリーダ・ピントは目がクリクリで可愛いし(「猿の惑星」にも出てたし、これからグイグイくるのかな)、と、なかなか見所多いキャスティング。

あと、ターセム作品の常連、石岡瑛子氏の衣裳も相変わらず素敵でした。
あの衝撃の"カニ爪兜"も石岡さんデザインだったらすごいなあ。


たしかにストーリーはちょっと弱めだけど、他の要素で十二分に楽しませてくれたので、大満足!!
しかも、ターセムの映画が3Dで観られるっていうのも嬉しかったな。
でも、好みじゃない人にとっては、全然面白くないかもしれないですね。
「バカじゃない?」って言われたら終わりな感じだし…。

しかし、タイトルは、なぜ「イモータルズ」じゃなく「インモータルズ」にしたんでしょうね。
どうしても縮れたイメージが…。



次の日は、園子温監督の「恋の罪」で、また全く別の地獄絵図を観ましたよ。
観ている間のメンタル圧迫され度数は、「恋の罪」のほうが断然高かったです。不穏感で息苦しかった~。
女って…あんな?(笑)
突き抜けた表現の仕方は相変わらず面白かったけど、あくまでも一種のファンタジーとして観たほうがよかったのかも?
意外に、リアルに響いてくる部分は少なかった。
でも、あのママさんは良かったな~。

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