先日朝起きてドアを開くと、近くでウグイスの声が聞こえた。しっかりと「ホーホケキョ」と聞こえる。だいぶ慣れた感じで、朝の空気の中に染み渡るような声だった。仙台での今年のウグイスの声の初見イヤ初鳴き聞きは3月15日だったっという。去年より3日早く、平年より6日遅い観測だという。気象台はいろいろな観測をしているが植物でも様々な観測記録がある。
ヤマツツジは4月23日の開花。去年より11日遅く、平年より5日早い観測だ。観測圃場は仙台管区気象台の敷地にあり、機械系の雨や風速日照などの機器の隣に様々な植物が植えられている。ススキや椿、もちろん梅や桜の木などもある。
こうした生物気象の観測は即すぐには役立つというわけではないだろうが、地球温暖化時代、長い目で見て生き物や植物の観察で時の変化とともに移り変わり、時代の流れ、傾向などがわかるのだろう。
ともあれ次に世代に豊かな自然を残すそんなやさしさが必要だなとガラになく思った。
話の続きで、仙台管区気象台は1953年からヤマツツジの観測を続けている。これまでの一番早い記録は2018年4月12日、一番遅い記録は1958年の5月13日だという。季節によって、都市によって随分と差があるものだ。
