カプチーノの残照

カプチーノがいなくなってからもう二年近くもたつだろうか
私の胡坐にすっぽりと入って、のどをなでてやると気持ちよさそうにしていた。
そしてしばらくたつと、そこから抜け出ようとする。

時折、野生も見せてくれる猫だった。
トイレは二階なので、その用足しには、階段を駆け足で登っていく。
後ろ足を何度か怪我し不自由なはずなのだが、それもなんのその
結構速いスピードで駆け上がっていく。

のどをなでてやると気持ちよさそうにして
時にはゴロゴロとのどを鳴らす。

猫じゃらしにも反応し、目を鋭くして、手で必死にとろうとする
ここにも動物的な闘争心や興味関心を持っていた。

古くからの写真を見てみると実に多くの「カプ」が映っている
最近はあまり手に取ることも少なくなったが
何か空間が少し広い感じが今でもする。