お天気民族の日本人、四季折々、天気の変化を目の当たりにして天気の変化には敏感だ。詩歌をはじめ文学にも大きな影響を与えているのではないかと思う。
夏草や 兵どもが 夢の跡
など、季節が織り込まれた「うた」が数多く残されている。
五月雨を 集めて早し 最上川
当初はこの歌、集めて涼し 最上川だったが、実際の川の流れを見て「早し」となった。
芭蕉が奥の細道紀行で東北を歩いたのもちょうどこの時期。健脚だった芭蕉が曾良とともに歩いたみちのくの地、梅雨前のこの時期。俳句心に動かされた朝だった。
そこで「駄作」の一句
前線を 押し上げながら 雨域くる