夕方のことだった。丁度人事異動の時期で九州の友人から電話があった。長崎県島原市で雲仙普賢岳で火砕流が発生、報道陣など多数が巻き込まれ犠牲者が出ているというもの。３０年前の夕方のことだった。発災当時は正確な情報がなかなか入手できなかったが、実に４３人もの消防団員や報道陣を乗せたタクシー運転手、取材中の報道陣クルーなど４３人が巻き込まれた大惨事となったことがあとでわかった。あの日から３０年たったのかという感慨にも似た気持ちが沸き起こった。火山国日本はその後の噴火火災でもいくつかの惨事を引き起こしている。まさに地球は生きている。そんな実感がする。
さて、今朝書こうと思っていたのがコロナ禍の話。新聞の見出しも「五輪開催は規模最小限に」と政府の分科会の尾身会長。「日本、ワクチン3000万回分提供へ」は総理のテレビ会議での発言。「インド感染拡大 現物不足」など「コロナ」を巡る記事は枚挙にいとまがない。国会の解散も秋の公算大でオリンピック後が最有力となった。雲仙普賢岳の大火砕流から３０年の朝、様々なことが脳裏を去来する。
