先日県南部の蔵王町を訪れた。丁度、梅雨明けが予想される日だったが、山の中腹には雲がかかりすっきりしない天気だった。その蔵王町で、ある土産物屋さんに寄った。土産ものを物色していると片隅にパンフレットが置いてあった。それが「仙台真田物語」
例の真田幸村の奮闘ぶりは時代小説やある意味漫画などで結構、知られている。六文銭の真田十勇士で知っている人も多いと思う。真田の家紋は「いつ戦死しても、あの世にいく用意はできている」という心意気を示すという。
その真田が実は蔵王町とゆかりがある。その歴史経過が書かれたパンフだった。
真田幸村の子が真田大八、つまり片倉守信で、伊達政宗が徳川の目を盗んでひそかに保護しその後も片倉小十郎がひそかに養育を続けた経緯が書かれている。
守信の死後、息子の辰信(ときのぶ)が跡を継いだ。辰信には真田を名乗るという悲願があった。父守信が徳川家から疑われて「片倉」と改めてから72年が過ぎたころ、真田姓を名乗るのに不都合はなしとなり、晴れて「真田」の姓の復活がなったという。一度は途絶えた幸村の血脈、それが今日までひそかに続いていることがパンフレットでわかった。