朝寝のカプ

ネコは夜行性
そのため朝は食事の後
すぐに眠くなる
人間と同じか

モリアオガエルが産卵、蛇が狙っている。

2017-06-26 05:40:33 | 日記
過日山形市の万松寺を訪れた。
山形県庁がその近くにあり、この寺は千歳山のふもとにある。
阿古耶(あこや)の松の伝説もあるところだ。
山は471mとそんなに高い山ではないが姿かたちがよく、目印になる山でもある。
阿古耶姫の伝説は、中納言、藤原豊充の娘が千歳山の古い松の精と契りを結んだが、
その松は名取川の橋の材料として切られてしまったという。阿古耶姫は嘆き悲しみ、
仏門に入り、この山の頂上に松を植えて弔ったという。
何とも悲しい物語のある山だ。

その山のふもとにあるのが万松寺。
結構いわれのあるお寺で、解説を見るとこんな文章が書かれている。
山形城主の最上義光(よしあき)が六十石を付加し、この寺に寄進した門
があるという。

その門の上にある額には千歳山と刻まれている。
千歳山の書は上杉鷹山の師、細井平洲の筆になるものだという。
そんな歴史を思いながら、庭の池を見るとハスの花がちょうど咲き誇り、
日本的な美を表している。そして、その池にかざしているような木に
実はモリアオガエルの泡状の卵が枝にぶら下がっている。
時期が来ると自然にこの泡からオタマジャクシが「ポトン」と池に落ちる仕組みだ。
自然の何ともと見えない摂理ともいえる情景に言葉を失う。

そしてその枝を見ると「蛇」が枝に絡まり、
何かを狙っている。枝に体を巻きつける様子は、自
然の厳しさと、生きるためには闘いや生者必滅的な無常感も漂う。
緑豊かな自然の中で厳しい生存競争も続いている。

お寺という死者の影が色濃く漂う場所で、
自然界の競争や輪廻とでもいえる世界の一端を見たような感じがする。
そんな初夏のひと時でした。


コメント
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