トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

経験と勘の日本。デジタルでの敗北

2010-03-26 02:02:00 | カー CAR
2009年の日本の百貨店売上高は5年前より16%ダウン、10年前より25%ものダウンとなり、極度の消費不況に苦しむ日本の百貨店業界に対し、韓国の百貨店業界は09年韓国百貨店史上最高の売り上げを達成し、08年より1年で10%以上も増加しています。
 
韓国のニュースサイト「アジア経済」の先月の記事によりますと、
日本と韓国の百貨店業界が金融危機を境に明暗を分けた理由は、常連となる顧客の確保に注目しています。記事中のロッテデパートのベク・インス流通戦略研究所長によると、
「(韓国の)国内業界の顧客関係管理(CRM)による売り上げは75%なのに対し、日本は50%も満たない。また販促費は韓国より低い水準」と指摘しています。
また、消費の外部環境に対する変化では、日本の場合、長引く景気低迷の影響により消費不振が強まったことや、円高による影響で若い消費者が香港や韓国などに流れ、日本国内の百貨店離れが加速したことも原因だと分析する。反対に韓国では外国からの消費者を獲得するため、ブランドや高級品の品揃えを拡大し、高所得者層をターゲットにしたマーケティングを展開した。

一方、日本は・・現金決済ですから、データではなく勘で勝負しているのが実情です。

もう日本はデータマイニングでは勝てないのではないか?私が仕事で行った、アメリカや韓国のスーパーでは、世界でも進んでいるキャッシュレス社会により、POSデータと属性データ(サムスン系カード会社の)の組み合わせで、精緻なマーケティングが実現されています。つまり、何月何日何時?に何と何が組み合わせとして売れているのか?+性別?年齢?職業?年収?どこに住んでいるのか?家族構成?この?がすべて判明しているのです。

仕事で韓国のスーパーに行ったときに
ペク氏。
「優秀な従業員は(例えパートタイマー労働者であろうと)きちんと評価し、日本に行かせているとの事。」

私。
「もう、日本から学ぶものはないでしょう?」(←謙遜のつもり)

ペク氏。
「ああ、息抜きですよ。あくまでも観光です」

・・って、否定しないんかーい(笑)

他にも・・自動車はまだまだ大丈夫そうですが、デジタル家電、デジタル社会社は我々ヤャ塔Xキーは学ばなくてはならない番ですね。
サムソンは日本から学んだけど、日本はサムソンから学ばなかった・・。
んだよね。

我々サラリーマンの給料が上がらないのは、この10年、経営世代(団塊世代ね)が、これらの国が国家的にそして民間企業でもデジタルを重視し、デジタル人財と競争していることを正しく認識しなかった。そして対処してこなかった。これにつきますね。
まだ3年位いないにに追いつけば間に合いそうですが・・。