無精髭

無精者の日記です

いい加減にしてほしい 東電情報隠し1,2,3号機すべてメルトダウン

2011-05-19 00:55:37 | 日記

 前回のブログにも書きましたが、やっぱりそうだったのか。  東電の情報隠しもここまでとは。 唖然としてしまいます。
この会社に原子力発電などまかせていられません。  

 3月11日の事故発生当初に1号機がメルトダウンしていたことを今になってやっと東電が認めました。   2,3号機も同様の状態である可能性が高いということです。  事故発生当初から原発事故ではもっとも過酷なメルトダウンが起きていて、私たちはそのことを強く疑いながらも政府や東電の言うこと希望もこめて信じようとしてきたのにまた裏切られてしまいました。
事故当時の政府の対応(総理大臣が現地に急行)、米軍の80km以遠への退避=>120kmへの退避などからこれはただならる事態が起こっていることは誰もが感じつつも報道が事実であってくれと願っていたのです。

 メルトダウンは当初から海外の専門家や国内の良心的な専門家の指摘するところでしたが原子力安全保安院が発表している原子炉データの水位計や放射線量データ、温度データなどから燃料棒の一部溶解ということで報道がなされておりました。  ところが時々に報道される温度変化や放射線量の報道内容がこの発表された原子炉データに反映されていないので私はどうなっているんだろうと不審に思っていました。  圧力容器の温度が急上昇したというのでデータを見ると全く変化なし、放射線量があがったといってもやはり反映されず「計器の故障が疑われる」などといってデータは前日と同じ数値。 これではデータを公開している意味がないと思っていたら、こんどの発表です。  しかも「水位計は変化が見られなかったので当初から故障を疑っていた」などと、なにをいまさらです。  

 残念ながら水素爆発は起こってしまいましたが、圧力容器内の大量の死の灰を水蒸気爆発などで大量に大気中に放出する事態は今のところ起きていません。 しかし、ヨウ素やセシウムの大半は放出されてしまいこれまで発表された数値も見直されることでしょうし、今後も大量の冷却水による高濃度放射能汚染水が地下や海に流れ続けることになってしまいます。  不安定な状態を続ける原子炉自体も今後どう推移していくのか不安があります。  

 もはや東電や政府の発表をまともに信じる人はいないでしょう。  パニックを言い訳にして誤った情報を垂れ流すのは犯罪的行為です。  人々の信頼を失うばかりか事故に対する正しい対応、対策を誤ります。  情報操作による人為的被害をこれ以上増やしてはなりません。

 ネットで「田中 優」さんの動画を見つけました。  今後のエネルギー政策を考えるにあたっては大変示唆に富んだ提案です、ぜひご覧ください。 


国敗れて山河あり

2011-05-17 00:02:00 | 日記

 

相馬市の中村城跡にある藤の花が見ごろになりました。   木が弱って年々衰えていたのですが今年は幾分花房が大きくなったように見受けられます。   原発事故がいつまでも収束せず、隠されていた事故の実態が明らかになるにつけ愚かな人間の営みが恨めしくおもえてきます。

 国敗れて 山河在り

 城春にして草木深し

 時に感じては花にも涙を濺ぎ

 別れを恨んで鳥にも心を驚かす

 烽火 三月に連なり

 家書 万金に抵る

 白頭掻けば更に短く

 渾て簪に勝えざらんと欲す

ふっと思った杜甫の詩ですがあれから時まさに三月、あらためて読み返してみるとなんと今の心境にしみる言葉でしょうか。

 ついでに私のお気に入りのスポット「黒橋付近」と「赤橋」もご覧ください。

 

         黒橋付近

       赤橋

 


100%露出していた1号機燃料棒

2011-05-12 22:17:29 | 日記

 

 福島第一原発1号機建屋の除染が進んで少しずつ作業が出来るようになったら恐ろしい事実がまたひとつ明らかになりました。  

 それは圧力容器内の燃料棒が100%露出した上に水位が更にその下1.0mだというのです。   もちろん露出した燃料棒の被覆容器は壊れてしまっているので燃料は圧力容器の下のほうに落ちているだろうという東電の発表です

 1号機は原子炉圧力容器ごと水に浸して冷却しようと1日に150tもの大量の水を連日注入したにもかかわらず水位があがらず、水位計を修理した結果このような事実が判明しました。
原子炉圧力容器に穴が開いて(炉心溶融によって圧力容器の一部が溶けて穴が開いた?)漏れた水で原子炉格納容器に水を満たして圧力容器ごと冷やしてしまおうという計画だったのですが、どうやら格納容器もすでに壊れてしまっているようです。 

 これまで東電および御用学者といわれる原発推進派の学者は格納容器が壊れる確率は地球に巨大な彗星が衝突し地球が絶滅する確率より小さいなどと嘯いていたのです。   それが1号機、2号機とも破損していたのですから驚いてしまいます。  日本の科学技術の粋を集めたはずの原子炉の安全性がいとも簡単に崩れてしまっていいのでしょうか。  最悪日本全体を危機的状況に追い込むような巨大な危険物を扱いながら、科学者の良心をすてひたすら権力と電力に奉仕してきて、いまさらごめんなさいではすまないはずです。

 これまで1号機は圧力容器の温度、放射線量が落ち着かずに上下を繰り返していました。
3月25日には京大の小出助教は大量のCL38の検出などから再臨界の可能性を示唆していましたし、米国原子力規制委員会も原子炉のメルトダウン・水素爆発などの可能性について助言し窒素封入などの対策進言したと米国のマスコミは伝えていました。  4月8日にも原子炉格納容器内の放射線量が前日までの40Sv/hから100Sv/hに跳ね上がりました。  温度・圧力とも上がっていたので、再臨界が強く疑われたのですが、原子力安全保安院は計器の故障ということでかたずけてしまいましたが、おそらくこの時には燃料棒の完全露出や燃料棒の溶融が進んでいたのでしょう。 

 何とか制圧に向け順調に進み始めたかに見えた1号機がまたまた大きな難問にぶつかってしまったことは間違いありません。  このまま延々と放射能に汚染された大量の冷却水で海や地下水を汚し続けなければならないのかと思うとぞっとします。  被曝しながら奮闘している現場人々の働きをムダにしないように最悪のシナリオを想定した対策と正確な情報の公開が必要です。  

 

 


放射能汚染地図明らかに 文部科学省&米国エネルギー省

2011-05-11 00:39:45 | 日記

 5月6日、文部科学省と米国エネルギー省航空機によるモニタリング測定結果が発表されました。   その結果はこれまで報告されていたデータ同様30km範囲をこえて広範に汚染地域が広がっていることを示しています。   測定は80km範囲まで実施されており、このデータを見る限りアメリカが事故当初から80km範囲を汚染地区としていた妥当性が明らかになっています。

 またその放射線量は非常に高く、これらがセシウム134や137によるもので相当の長期間にわたって立ち入りが難しくなることが予想されます。

 文部科学省と米国エネルギー省航空機によるモニタリング測定結果へのリンク


3号機に異変!  削除されたニュース情報操作?

2011-05-09 19:36:05 | 日記

 福島第一原発の原子炉圧力容器の温度が右肩上がりに上がり続けています。
5月6日には163.5℃だったものが9日には210.4℃と47℃も上昇しました。

 TVニュースでもこの温度上昇を報道していたのでネットで検索してみると3号機の温度上昇とその原因について給水系の影響のみ報道しているものは見えるのですが、もうひとつの原因として燃料の溶融に触れた記事は削除されていました。

 3号機温度上昇、原因は燃料溶融か-毎日放送、テレビ朝日、TBSなどの記事です。 ネット規制もここまで来ていると思うと空恐ろしくなります。
私が見たなかで唯一残っていたのが「3号機の圧力容器温度が大幅上昇 底に燃料落下?」と書いた産経ニュースでした。  「燃料溶融」という禁止ワードを避けたのが幸いしたのでしょうか。  記事の中にはこのキーワードがありました、「過熱が進み、溶融が再度起きた可能性がある。」と慎重に。

 しかしこのような情報操作はかえって国民の疑心暗鬼を助長するものです。
わたしはこの削除された記事を見ていよいよ最悪の事態に向かって動き始めたのかなと危機感を持ちました。  上の温度変化を発表している原子力安全保安院の原子炉放射線のデータをみると変化はないようです。  

 このような情報操作を政府がやっているとすれば大変なことです。  ネットが政府の検閲を通った情報しか流せないなんて民主主義国家ではないどこかの国と同じです。  それにしてもマスコミはこの事態を百も承知で黙認を決め込んでいるのでしょうか。  原発の安全性を喧伝してきた御用学者と同様にまた東電や政府の宣伝マンに成り下がるのでしょうか。  パニック防止の御旗を立てて。