前回のブログにも書きましたが、やっぱりそうだったのか。 東電の情報隠しもここまでとは。 唖然としてしまいます。
この会社に原子力発電などまかせていられません。
3月11日の事故発生当初に1号機がメルトダウンしていたことを今になってやっと東電が認めました。 2,3号機も同様の状態である可能性が高いということです。 事故発生当初から原発事故ではもっとも過酷なメルトダウンが起きていて、私たちはそのことを強く疑いながらも政府や東電の言うこと希望もこめて信じようとしてきたのにまた裏切られてしまいました。
事故当時の政府の対応(総理大臣が現地に急行)、米軍の80km以遠への退避=>120kmへの退避などからこれはただならる事態が起こっていることは誰もが感じつつも報道が事実であってくれと願っていたのです。
メルトダウンは当初から海外の専門家や国内の良心的な専門家の指摘するところでしたが原子力安全保安院が発表している原子炉データの水位計や放射線量データ、温度データなどから燃料棒の一部溶解ということで報道がなされておりました。 ところが時々に報道される温度変化や放射線量の報道内容がこの発表された原子炉データに反映されていないので私はどうなっているんだろうと不審に思っていました。 圧力容器の温度が急上昇したというのでデータを見ると全く変化なし、放射線量があがったといってもやはり反映されず「計器の故障が疑われる」などといってデータは前日と同じ数値。 これではデータを公開している意味がないと思っていたら、こんどの発表です。 しかも「水位計は変化が見られなかったので当初から故障を疑っていた」などと、なにをいまさらです。
残念ながら水素爆発は起こってしまいましたが、圧力容器内の大量の死の灰を水蒸気爆発などで大量に大気中に放出する事態は今のところ起きていません。 しかし、ヨウ素やセシウムの大半は放出されてしまいこれまで発表された数値も見直されることでしょうし、今後も大量の冷却水による高濃度放射能汚染水が地下や海に流れ続けることになってしまいます。 不安定な状態を続ける原子炉自体も今後どう推移していくのか不安があります。
もはや東電や政府の発表をまともに信じる人はいないでしょう。 パニックを言い訳にして誤った情報を垂れ流すのは犯罪的行為です。 人々の信頼を失うばかりか事故に対する正しい対応、対策を誤ります。 情報操作による人為的被害をこれ以上増やしてはなりません。
ネットで「田中 優」さんの動画を見つけました。 今後のエネルギー政策を考えるにあたっては大変示唆に富んだ提案です、ぜひご覧ください。