福島第一原発の原子炉圧力容器の温度が右肩上がりに上がり続けています。
5月6日には163.5℃だったものが9日には210.4℃と47℃も上昇しました。
TVニュースでもこの温度上昇を報道していたのでネットで検索してみると3号機の温度上昇とその原因について給水系の影響のみ報道しているものは見えるのですが、もうひとつの原因として燃料の溶融に触れた記事は削除されていました。
3号機温度上昇、原因は燃料溶融か-毎日放送、テレビ朝日、TBSなどの記事です。 ネット規制もここまで来ていると思うと空恐ろしくなります。
私が見たなかで唯一残っていたのが「3号機の圧力容器温度が大幅上昇 底に燃料落下?」と書いた産経ニュースでした。 「燃料溶融」という禁止ワードを避けたのが幸いしたのでしょうか。 記事の中にはこのキーワードがありました、「過熱が進み、溶融が再度起きた可能性がある。」と慎重に。
しかしこのような情報操作はかえって国民の疑心暗鬼を助長するものです。
わたしはこの削除された記事を見ていよいよ最悪の事態に向かって動き始めたのかなと危機感を持ちました。 上の温度変化を発表している原子力安全保安院の原子炉放射線のデータをみると変化はないようです。
このような情報操作を政府がやっているとすれば大変なことです。 ネットが政府の検閲を通った情報しか流せないなんて民主主義国家ではないどこかの国と同じです。 それにしてもマスコミはこの事態を百も承知で黙認を決め込んでいるのでしょうか。 原発の安全性を喧伝してきた御用学者と同様にまた東電や政府の宣伝マンに成り下がるのでしょうか。 パニック防止の御旗を立てて。