ここでちょっと休憩

ビーチリゾートが大好きな私の旅行記

すする

2008-10-27 | 日記
温かいお茶を飲むとき、ずずーっと音をたててすする・・・

日本の文化の一つなのでしょう。


高校生の頃1か月だけアメリカでホームステイした事があった。

その時、持って行った、日本茶をホストファミリーの子供たちに披露した。


ずずずーー私は、熱々のお茶をすすった。



あの時の子供たちの顔を今でも忘れない。


”なんて、下品なっ”

心が声が聞こえた。


大変きちんとしたご家庭で、お母様はパートタイマーの会社員、お父様はオフィスを持つ警察官。


 小学6年生のお兄ちゃんは、レディーファーストのトレーニングを始めており、
2年の妹が車に乗るのにもドアを開けてあげる。


日曜日には教会に行き、絵にかいたような育ちの良い子供たち。


お母様は、子供たちを叱る時、他人の私がいるからだろう。お食事の最中などは、別室で叱る。人前で子供たちを辱めたりしたりしないし、もちろんお食事を楽しんでいる私を不快にしたりしない。


 その、子供たちに見詰められた、私のお茶をすする音。

 もちろん、彼らは私の文化を尊重してくれたのだろう。

非難を口にすることはなかった。しかし、あの驚いた顔は忘れない。


 私はそれから、立派な猫舌になった。

すすらねば飲めないものは、口にしない。

冷めるまで待っている。


もちろん、おいしいお茶を入れる為のお湯の温度は100度ではない。


玉露の高級品などは50度が最適と言われている。

すする必要もない温度だ。