Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

オレンジ色のニクイ一枚。「俺様系」だ!リー・モーガン!

2005-06-26 13:01:14 | Jazz / Cross Over
リー・モーガン(Lee Morgan)
「Leeway」(1960)

鉄拳のマネでゴザイマスが「こんなジャズ・トランペッターはイヤだ!」というのをやります。
   ↓
・フルートみたいに澄んだ音を出す
・速いパッセージが苦手だ
・高い音は出せない
・すぐに疲れる
・引っ込み思案
・顔が青白い
・いつも涙目だ
・ブルースは嫌いだ
・ウグイスが好きだ

という事でゴザイマして、この正反対がMr.リー・モーガンではナイデショ~カ~?
つまり、ブットイ音で、きらびやかな高音高速フレーズを「ぱららぱらりら、ぱらららららららぱら」と、疲れ知らずにいつまででも繰り出す、理想のジャズ・トランペット・マシン。
そして、そこに加わるリー・モーガンの個性は「不良っぽい」などと称されますが、ワタクシ的に言い換えますと「イキがっている」、「ギラギラしている」という事になります。怒涛の高速フレーズを急に止めたかと思うと、イキナリ繰り出すお行儀が悪くてカッコいいフレーズの数々。「ぱ~らりら、ぱ~ららら、ぱ~ら、ぱっ、ぱっ、ぱら~ら」という、「~」と「っ」の部分が実にカッコいいのよ!

そんなリー・モーガンの、ラッパを堪能できるアルバムはた~くさん出ていますので、た~くさん聴いて下さい。(た~くさん買っちゃったよう・・・)
普通は、ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)の「Moanin'」(1958)あたりをオススメ(それはそれで大正解です)しておけばいいんでしょうが、今日はこの「Leeway」(1960)です。

自信たっぷりの不良系天才小僧(このとき二十歳そこそこ)が、「俺様、俺様、俺様、俺様」とばかりに、俺様系個性を爆発させまくった時期って、実は1960年が頂点ではないかと、ボクはぁ、あの~、その~、思ってぇ、いるのぉ。(・・・「俺様」に押され、つい弱気になりました。)
このタイトルも実に"らしい"ですね。要するに、「オレ流」って事でしょう?
曲的にも真っ黒な「These Are Soulful Days」から始まり、ファンキージャズど真ん中。
ああ、もう言う事ねーや。
ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)もイイ味だしてるよ。
(言うことあるじゃねーか!)
コメント (2)
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