Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

激情をエレガンスで。哀しくて美しいサルサの最高峰。

2005-06-15 22:56:14 | Salsa / New York Latin
ロベルト・ロエーナ(Roberto Roena)
「Looking Out For "Numero Uno"」(1980)

アポロ・サウンドを率いたロベルト・ロエーナは、サルサにギュンギュン唸るギターを入れちゃったりと、そういう事もするヒトなんですが、この一枚は、奇を衒う部分は全くないですね。
尖鋭的なモノはなく、ある意味、保守的。正攻法のサルサの完成形。
センチメンタルなメロディに流されてしまう事はなく、かつ、激情がリズムに溢れすぎる事もない。
あくまでも表現はエレガント。でも、どうしても滲み出て来る熱さ。これが言葉にならないほど美しい。
見事にギリギリのバランスを取って出来上がった希有な、本当に希有な一枚。
ロベルト・ロエーナの到達点、ではなく、70年代サルサの到達点。

本当にカッコいい音楽とはこういう事なのね。
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「砂の女」も「ド偉い米国の陽気なムスメ」も30歳け?

2005-06-15 07:33:09 | 日本のロック・ポップス
さて、鈴木茂氏のあのスペシャルな名盤「Band Wagon」が、発表されて30年という事で、DVD付きの「 Perfect Edition」(パーフェクト・エディション!)で、何度目かのリイシューで出てますけど、今日は、コレじゃないです。

「砂の女」、別ヴァージョンを聴きましょうね、という事であります。
こっちは、バックをハックルバックが演奏してまして、こっちの方がワタシは好きです。テンポをグッと落として、ビートに粘りが出てます。より、リトル・フィート的なノリじゃないでしょうか。「Great American Funky Girl」なんていう、ニホン語にすると凄い事になりそうなタイトルの曲も収録されておりまして、コレもかなりリトル・フィート的にグルーヴしております。この2曲、元々オーディオフェアーかなんかの為にレコーディングしたものらしいですが、特に入手困難なモンじゃないです。ティン・パン・アレーのベストに入っているという次第。
こっちも買って散財しよう!
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