ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

武相荘、安土忠久、ウイスキー・グラス。

2007年05月21日 | blog

武相荘は、よくってですね。

なにか手放しでいいとか、もうサイコーとかいうのではなくて、
ただ、きょうのこの日に、妻とここで見たものを、留めておきたい。

そうおもって、お土産屋さんでうんうん迷って、
このグラスを買って帰りました。
ふだん使いの静かなうつわで、日々ほんのすこしだけ、
あの場の想いを感じるように。

白洲正子が愛用していたとかですが、
そういうエピソードは置いといて。

ただそのたたずまいに、なにかその場の雰囲気が、
きゅっと凝縮されているような気がしたのです。

これはしかし、なんでもないようでいて、
不思議なくらい、きらきらと光ります。
ぷるぷるの水が、そのまま宙に留まったような。

指に馴染み、安定して、口あたりよく、
飲むものがふだんよりも、澄んだ印象。

いいですよ。