ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

旧白洲邸、武相荘。

2007年05月20日 | blog










天気がよくて、なんだかドライブしたかったので、
「武相荘」に行ってみることにしました。

まことに、すごいとこでした。

メディアに流れるイメージは、
「すてきな暮しのお手本」みたいなことだとおもうんですが、
でも白洲次郎・正子は、栗原はるみでもマーサ・スチュワートでもない。

カリスマ主婦ではなく、ライフスタイル・アドバイザーでもなく、
本業というべきか、生業(なりわい)は別にあって、
それはそれで凄まじいもので、その根っこの暮しに、この邸がある。

伝統もハイカラも超越した、強靭な「自己・流」。

うーん。

粋人に垂涎の老「中」男女が、
きらきらしながら「かーっ」とか唸ってました。

あまりにも天気がよくて、裏庭の散策路の爽やかさに、
とても幸せな心持ちに。

愛想、あるじゃない。

表通りに下ると、ぴかぴかのユニクロとcoco一番とモスバーガーが、
軒を連ねています。
帰りに寄ろうかとおもってたんですが、寄れませんでした。

プレスボール。

2007年05月20日 | blog

アイロンを立体的にかけるための「3Dアイロン台」、
通称「饅頭」です。

むかし実家にあったので、すごくなつかしい。

もうひとつ、細長い大根みたいな「ソデ用」もあって、
それは「袖万(そでまん)」と言うらしいです。
そでまんは、そのへんに転がっていると、
ほんとに腕っぽいので不気味。

いや、このアールはものすごく、
モリゾー(ジャスパー・モリソン)ぽいとおもったのです。

ふむ。この角丸なカタチは、
「ひとのカラダ」をひとつの「尺」としたときの、
厚みや丸みの「平均値」というか、「公約数」というか、
身体が覚えている、身体の感触の、
記号化されたものではないか?

とか、ややこしいことをかんがえたりして。
そんなこたカンケーないですね。
まんじゅうは、まんじゅうだ。ははは。

このまんじゅうというのは、ずしっと重くて、手触りはさらっとして、
適度に固く、適度にクッションがあり、ぽんぽんとたたいたり、
昼寝のまくらの代わりにしたりして、
なんとも憎めないヤツなのです。