鑓水小山緑地で満開になった「ウワミズザクラ(上溝桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で、この材に溝を彫って亀甲占いに利用したことから名付けられた。総状花序の長さは15センチほどで、小さな花の直径は5~6ミリ。イヌザクラに似ているが、花盤の色、花序の大きさや花序の下の葉の有無で違いはわかる。
長沼公園”殿ヶ谷の道”で見られる「イヌザクラ(犬桜)」の大木。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で、同属のウワズミザクラより短い総状花序を枝にたくさん付ける。小花の直径は7~8ミリで花盤は黄色い。ソメイヨシノやヤマザクラなどとはずいぶん異なる花だが、これを見るのも楽しい。
松木日向緑地の林縁に咲く「キンラン(金蘭)」。ラン科キンラン属の多年草で草丈は50~60センチになる。花は外花被片(萼片)が3枚、その間に側花弁が2枚あり、下部に蕊柱(雄蕊と雌蕊が合着したもの)を支えるように唇弁がある。当地ではキンランやギンランが多く見られ、普通の遊歩道脇などでも咲いている。
高尾山“5号路”で見つけた「ウラジロ(裏白)」。ウラジロ科ウラジロ属のシダ植物で、暖地の山肌ややや乾燥した場所にも生育する。我が家では正月飾りで毎年買っているが、実際に生えているのは初めて見た。確かに名前の通り裏面は白い。
イヌサフラン科(←ユリ科)チゴユリ属の「チゴユリ(稚児百合)」。当地では公園や緑地で多く見られる。これは内裏谷戸公園の林内で見つけたもの。この日は日差しが弱くほとんど下向きで萎んでいたが、この一輪だけが前向きだった。