サラリーマンの面白真面目な週末植物ウォッチング第4弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part4
アマチャヅル・8~開花
去年、「アマチャヅル(甘茶蔓)」の種を採取し、植木鉢に蒔いていたら、2月に発芽が見られ、その後、植木鉢からどんどん蔓を伸ばして隣の植木鉢に覆いかぶさるほどに成長した。いつも観察している富士見台公園の株では8月上旬に開花したが、我が家のものはなかなか開花しない。多年草なので一年目に咲くかどうかわからなかったが、8月末にようやく開花した。アマチャヅルは雌雄異株でこれは雄花のようだ。さて今回は開花を確認する実験ではなく、 “健康茶” を作るのが本来の目的。この葉を採取して天日干しで乾燥させ、沸騰した湯で数分煮立てれば “甘茶蔓茶” が出来る。アマチャヅルにはサポニンなどの鎮静成分が多く含まれ、ストレス性疾患、ガン予防、動脈硬化予防などいろいろな薬効があるという。しかしこの株から採れる葉で出来るお茶はせいぜい2~3杯だろう。アマチャヅルはウリ科アマチャヅル属のつる性多年草。
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ツルニンジン・3~蕾と花
長池公園 “つくいけの道” に毎年顔を見せる「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草で、花冠の長さは4~5センチある。「ジイソブ(爺そぶ)」とも呼ばれるが、 “ソブ” とは長野県木曽地方の方言で “そばかす” を意味しており、花冠の内側にある斑点をそばかすに見立ている。花の横に蕾も見える。
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ネコハギ・6~遊歩道
大平公園バス停から東の団地方面に上がる遊歩道に蔓を伸ばしている「ネコハギ(猫萩)」。アスファルト敷の歩道に1メートル四方ほど拡がっている。ネコハギはマメ科ハギ属の多年草で、葉は3小葉の複葉で細かい毛が密生しており、長さ8~9ミリの花は旗弁の基部に紅紫色の斑紋がある。ネコハギの葉は特徴的で、花の時期以外でも見分け易い。この界隈ではあちらこちらの道端で見られる。
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アキカラマツ・4~尾根緑道
小山内裏公園から続く尾根緑道で咲き始めた「アキカラマツ(秋落葉松)」。キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で、花弁は無く多数の長い雄蕊が良く目立つ。この様子を針葉樹のカラマツの葉に見立てて名付けられている。色合いは地味な花だが、秋の野で趣きを感じさせてくれる美しい花ではある。
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ハナオチバタケ・3~長池公園
先日は蓮生寺公園で少し色の薄いものを見たが、長池公園で見つけた「ハナオチバタケ(花落葉茸)」は、色の濃いタイプだった。ハナオチバタケはキシメジ科ホウライタケ属のキノコで、この褐色タイプのほか淡紅色タイプがあるが、当地では見ていない。
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ヤマノイモ・2~零余子
堀之内こぶし緑地付近の農道で見掛けた「ヤマノイモ(山の芋)」の零余子(むかご)。張られた紐に巻き付かせていたので農家の方が作業の合い間に収穫されるのだろう。以前、道端の電柱に絡み付いていた零余子を採取して塩茹でしてみたが、ビールのつまみとしてまずまずだった。炊き込みご飯でも美味しいようだが、カミサンの好みではないので我が家の炊飯器には入らない。ヤマノイモはヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。
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エノキ・3~果実
アサ科(←ニレ科)エノキ属の「エノキ(榎)」。春に目立たない小さな花を咲かせ果実は秋に稔る。果実の直径は5~6ミリで熟すとほんのり甘味が感じられる。このサイズは小型の野鳥たちには食べ易いのだろう。他の樹の実に比べると売り切れるのは早い。
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モリノカレバタケ
長池公園 “ぼうけんの道” の道端に生えていたキノコ。大きさや雰囲気はハナオチバタケに似ているが、傘は平らでハナオチバタケのようなとんがり帽子型ではない。名前がわからずお蔵入りかと諦めていたが、長池公園自然館に同じ写真があり「モリノカレバタケ(森の枯葉茸)」と紹介されていた。キノコは成長過程でその形がどんどん変わるので、キノコ図鑑でそっくりの写真があることは極めて稀。またその大きさも図鑑の写真ではわかりにくく同定は難しい。モリノカレバタケはキシメジ科モリノカレバタケ属で、写真のものの傘の直径は1センチほど。図鑑では傘の直径は1~4センチとあり、1センチと4センチでは素人なら別のキノコだと思ってしまう。
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ダイコンソウ
バラ科ダイコンソウ属の「ダイコンソウ(大根草)」。根出葉がダイコンの葉に似ていることから名付けられているが、アブラナ科のダイコンとは全く縁が無い。7~8月にバラ科らしい黄色い花を咲かせ、秋に果実が熟す。果実は直径1.5センチほどの集合果で、先端がS字状に曲がった痩果がぎっしり詰まっている。
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ゲンノショウコ・8~雄性期
蓮生寺公園で咲き始めた「ゲンノショウコ(現の証拠)」。フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、古くから下痢止めや整腸剤として利用されてきた。その効き目がすぐに現れることから名付けられているが、それ以外にも “イシャイラズ” や “タチマチグサ” などの名前もある。ゲンノショウコは雄性成熟で、開花直後は雄蕊の葯が裂けて花粉を出し、その後、雌蕊の柱頭が5裂して受粉体制を取る。
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