犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

金日成死亡説

2020-04-22 23:21:54 | 韓国雑学
 新型コロナウイルスのせいで、ずっと東京に帰れない状況が続いています。家族や友人とは、LINEやFacebookで連絡をとっています。先日、韓国駐在時代に知り合い、数年前に完全帰国したK氏とLINEで会話していました。

「なんか、金正恩の重病説が流れてるね」

「ええ、でもフェイクじゃないですか」

「あそこは情報が厳しく統制されてるから、外からじゃわからないよね」

「金日成の時代にも、死亡説が流れたことがありました。びっくりしましたが、嘘でした。あのときは、北が情報を流したんじゃなかったでしたっけ」


「もし金正恩が死んだら、後継者は妹の…」

「与正(ヨジョン)でしたっけ?」

「女帝ですね」


 その会話の後、彼は自身のフェイスブックに、当時の新聞記事をアップしていました。1986年の記事を保存しているなんて、なんと物持ちがいいんでしょうか。

 記事は、昭和61年(1986年)11月17日付日本経済新聞夕刊

金日成北朝鮮主席銃撃で死亡説
韓国国防省発表「北」が「南」に流す


 記事本文は切れていて全部は読み取れませんが、北朝鮮側が軍事境界線での対南拡声器を使って放送した、ということのようです。デマを流して、南がどう対応するか反応を見たんでしょうか。

 いずれにしても、この情報はデマで、金日成はその後8年生き延び、1994年、82歳で死去しました。

 次の金正日が亡くなったのは2011年、享年70歳でした。

 世襲で権力を継いだ、息子の金正恩・現朝鮮労働党委員長は、まだ36歳。

 普通なら、亡くなるような年齢ではありませんが、肥満の体型を見ればいかにも不健康。心臓とか糖尿とか、持病かあってもおかしくありません。

 もし、重病説がフェイクではなく、金正恩にまさかのことがあれば、北朝鮮はその事実を秘匿し、正式発表は後継者が決まってからとなることでしょう。
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