犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

チョコパイ「情」の誕生

2011-04-23 23:10:30 | 韓国雑学

 チョコパイの話に対するコメントが意外に盛り上がったので、ちょっと調べてみました。

 韓国の「チョコパイ・情タイム」というページの「パッケージデザイン」という項目にチョコパイ「情」の歴史が書いてありました。(→リンク

チョコパイの誕生

最初のチョコパイ1974~

1970年代初め、東洋製菓のある研究員が海外研修中、ホテルのレストランで牛乳といっしょに出たチョコレートをコーティングした菓子を見て霊感を受けたことから、オリオン・チョコパイの歴史は始まった。約2年をかけた実験と開発を通じて数多くの試製品を作り、失敗につぐ失敗を重ねて、1974年3月、ついに今日と同じチョコパイが発売された。当時の国内製菓業界では見られない全く新しい形の菓子として、お茶菓子になりうる主食代用の高タンパク、高カロリーを備えた栄養食として開発されたチョコパイは、上流層をメインターゲットとして高級さを出すことに注力した。パッケージデザイン戦略はチョコレート製品には似つかわしくない破格的なスカイブルーカラーを用い、売り場で差別化された対比を強調、インパクト効果をあげ、「チョコパイはブルー」というインパクトカラーを構築することとなった。

 研究員の海外研修先が日本で、霊感を受けたチョコレートコーティング菓子がエンゼルパイだったのか、アメリカに行ってムーンパイをパクッたのかはわかりません。

 でも2年間の失敗に次ぐ失敗の実験をしたのなら、もうちょっと代わり映えのしたものができそうなもんですがね。

 上流層向けに栄養食っていうのも、1970年代の韓国の栄養状態を想像させます。


 なお、「パクる」は、私の愛用する三省堂国語辞典によれば

ぱくる : ①ぱくりと食べる、②だまし取る。かっぱらう、③逮捕する、④横取りする。盗用する。(②~④は「パクる」とも書く)

とありました。東洋製菓のある研究員がとった行動は、①と④の掛詞のようです。


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2 コメント

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パクル (スンドゥプ)
2011-04-26 08:45:11
インド系言語では、「捕まえる(catch)」を意味する動詞の原型が「パクルナー」です。ちなみに動詞の原型は「ナー」で終わります。
別にインド語源とは申しません。
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タベルナ (犬鍋)
2011-05-03 07:35:20
一瞬、イタリアの大衆食堂を思い出しました。

そういえばパクリで思い浮かぶのが韓国、中国、台湾、タイ…

インドのパクリ商品とか偽ブランドってあまり聞きませんが、少ないのかな。
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