日曜日,始発に乗って羽田に向かいます。
日本は連休ですが,韓国の月曜日は平日。あいにく台風が中国から韓国方面へ接近中でした。幸い,飛行機はそれほど揺れることもなく金浦に着陸。雨はあがっていましたが,とても蒸し暑い。
タクシーで金浦からオリンピック道路を通り,盤浦大橋で漢江を渡ります。この橋,上下二層になっていて,下のほうは「潜水橋」と言われている。大雨で漢江が増水すると,水没。文字通り「潜水橋」になってしまいます。タクシーの運転手さんの話では前日も大雨だったそうですが,潜水橋が通行止めになっていないところを見ると,漢江上流の雨量はそれほどではなかったのかもしれません。
上層の橋を通ると,漢南洞の高台の斜面に立ち並ぶ豪邸が見えます。その中で色とりどりの国旗が掲揚されていて目を引く家がある。それが,かの文鮮明氏の自宅です(今回は潜水橋を通ったので拝むことはできませんでした)。
「文鮮明氏の乗ったヘリコプターが墜落したそうですね」
「いや,墜落じゃなくて不時着。軽傷で済んだらしいよ」と運転手さん。
「統一教は韓国ではあまり人気がありませんね」
「私は教会に通わないからよく知らないけど。でも文鮮明は大したものだよ。ずいぶん苦労したらしい」
韓国では「悪徳商法」のイメージはないようです。
さて,午後,ホテルから日本大使館にほど近いオフィスへ歩いていくと,戦闘警察の,窓に金網を貼ったバスが幾台も止まっており,小雨の中武装警察官が路上で煙草をくゆらしながら待機している。夜の「反日示威」に備えているのでしょう。
道のところどころに横断幕がある。曰く,
「李明博政権は,われらの土地独島を守れ!」
二週間ほど前の牛肉デモが,今は独島デモです。ただ,お散歩気分の参加者が多いから,台風の中を敢えて出かけてくる愛国者はそれほど多くないでしょう。
台風は低気圧に変わったようですが,夜になると雨足が一気に強まり,豪雨。韓国の雨の激しさは,東京あたりの雨とは違います。そして韓国の人たちが持ち歩く傘も大きい。ゴルフ場で使うような大きくて派手な傘です。
夜,夕食の待ち合わせはコエックス。安国駅から地下鉄3号線で南下します。
日曜日の夕方の地下鉄は空いていますが,やはり韓国を感じます。傘を足元に無造作に横たえる人が多いんですね。べたっと床に置いちゃうと,傘が汚くなると思うんですが,韓国人は気にしない。
そして携帯。韓国では地下鉄の中にも電波が届きます。そして,メールじゃなくて「通話」する人が多い。それも大声で。やはり韓国です。
地下鉄の設備も年々向上しています。ホームからの転落防止のためか,ガラスのフェンスでホーム全体が囲まれている駅が増えました。そして,大抵の車両にはモニターがあって,広告やら,ミニドラマ(みたいなもの)をやっている。
画面の下には韓国語と英語で「次の駅は●●」というテロップが流れる。ただ,惜しいことにその表示が間違っている!!
一駅ぶんずれているのですね。私がキョデ(教大)で降りるとき,3人連れのアジュンマが,
「オモオモ,キョデまで来ちゃったよ」
と大騒ぎしていました。モニターテロップを信じて,「高速ターミナル」だと勘違いしたようです。
韓国の地下鉄のモニター画面を信じてはいけません。(ただ,乗り換えた2号線のほうは正しく表示されていました)。
日本は連休ですが,韓国の月曜日は平日。あいにく台風が中国から韓国方面へ接近中でした。幸い,飛行機はそれほど揺れることもなく金浦に着陸。雨はあがっていましたが,とても蒸し暑い。
タクシーで金浦からオリンピック道路を通り,盤浦大橋で漢江を渡ります。この橋,上下二層になっていて,下のほうは「潜水橋」と言われている。大雨で漢江が増水すると,水没。文字通り「潜水橋」になってしまいます。タクシーの運転手さんの話では前日も大雨だったそうですが,潜水橋が通行止めになっていないところを見ると,漢江上流の雨量はそれほどではなかったのかもしれません。
上層の橋を通ると,漢南洞の高台の斜面に立ち並ぶ豪邸が見えます。その中で色とりどりの国旗が掲揚されていて目を引く家がある。それが,かの文鮮明氏の自宅です(今回は潜水橋を通ったので拝むことはできませんでした)。
「文鮮明氏の乗ったヘリコプターが墜落したそうですね」
「いや,墜落じゃなくて不時着。軽傷で済んだらしいよ」と運転手さん。
「統一教は韓国ではあまり人気がありませんね」
「私は教会に通わないからよく知らないけど。でも文鮮明は大したものだよ。ずいぶん苦労したらしい」
韓国では「悪徳商法」のイメージはないようです。
さて,午後,ホテルから日本大使館にほど近いオフィスへ歩いていくと,戦闘警察の,窓に金網を貼ったバスが幾台も止まっており,小雨の中武装警察官が路上で煙草をくゆらしながら待機している。夜の「反日示威」に備えているのでしょう。
道のところどころに横断幕がある。曰く,
「李明博政権は,われらの土地独島を守れ!」
二週間ほど前の牛肉デモが,今は独島デモです。ただ,お散歩気分の参加者が多いから,台風の中を敢えて出かけてくる愛国者はそれほど多くないでしょう。
台風は低気圧に変わったようですが,夜になると雨足が一気に強まり,豪雨。韓国の雨の激しさは,東京あたりの雨とは違います。そして韓国の人たちが持ち歩く傘も大きい。ゴルフ場で使うような大きくて派手な傘です。
夜,夕食の待ち合わせはコエックス。安国駅から地下鉄3号線で南下します。
日曜日の夕方の地下鉄は空いていますが,やはり韓国を感じます。傘を足元に無造作に横たえる人が多いんですね。べたっと床に置いちゃうと,傘が汚くなると思うんですが,韓国人は気にしない。
そして携帯。韓国では地下鉄の中にも電波が届きます。そして,メールじゃなくて「通話」する人が多い。それも大声で。やはり韓国です。
地下鉄の設備も年々向上しています。ホームからの転落防止のためか,ガラスのフェンスでホーム全体が囲まれている駅が増えました。そして,大抵の車両にはモニターがあって,広告やら,ミニドラマ(みたいなもの)をやっている。
画面の下には韓国語と英語で「次の駅は●●」というテロップが流れる。ただ,惜しいことにその表示が間違っている!!
一駅ぶんずれているのですね。私がキョデ(教大)で降りるとき,3人連れのアジュンマが,
「オモオモ,キョデまで来ちゃったよ」
と大騒ぎしていました。モニターテロップを信じて,「高速ターミナル」だと勘違いしたようです。
韓国の地下鉄のモニター画面を信じてはいけません。(ただ,乗り換えた2号線のほうは正しく表示されていました)。
九兵衛@ソウルです。いつもブログ楽しく読ませていただいております。
随所に「そうそう!」という箇所があり、笑ってしまいました。
>二週間ほど前の牛肉デモが,今は独島デモです。
>ただ,お散歩気分の参加者が多いから,
>台風の中を敢えて出かけてくる愛国者は
>それほど多くないでしょう。
ろうそく集会、大使館前の反日デモともに、何度が見に行きました。
ろうそく集会は何度か危ない感じの時もありましたが、全体的に行楽気分ですね。
中に何人か『プロ』な方がいて、何とか盛り上げようとがんばってますが、あれ以上の盛り上がりは難しそう。
雨なんぞ降ったりすると『プロ』なかたがただけになりますね。
>そして韓国の人たちが持ち歩く傘も大きい。
>ゴルフ場で使うような大きくて派手な傘です。
日本のかさに比べて本当に大きくて派手ですよね。
先日、ビッグサイズの七色のかさを見かけました。
いやーこれは、サンフランシスコあたりで使うと五回がありそうだなぁ。と思いました。
しかし、韓国の大きな傘は、お偉い方のお迎え、お年寄りの付き添いをする方、身体の大きい人には喜ばれるので、日本へのお土産では、2,3本買って帰ります。(さすがに七色の傘にはしませんが、)
>画面の下には韓国語と英語で「次の駅は●●」
>というテロップが流れる。
>ただ,惜しいことにその表示が間違っている!!
最近1号線ソウル駅では、韓国語、日本語、英語、中国語で、「次はソウル駅です。」というアナウンスが流れますが、「おいおい、今がソウル駅だよ。」と突っ込みを入れたりしています。
逆に、バスでは、「次の停留所は○○○です。」というアナウンスも微妙にタイミングが早いといか、次の次の停留所についてアナウンスしているような気がするのですが、私の韓国語能力が低いための勘違いでしょうか?
あの傘をお土産というのは,いい考えかもしれせんね。
バスのアナウンスも,たぶん九兵衛さんの聴き取りが正確なのだと思います。
路線もわかりにくいし,日本人が市内バスを乗りこなすのはなかなか難しいですね。
地図上の始点と終点をクリックすればどのバスに乗ればよいのか、出てきます。
重宝しました。
昔は「バス路線図」という緑色の表紙の小冊子が,売店(キップ/トークン売り場)で売られていました。500ウォンぐらいだったでしょうか。
でも路線変更に改訂が追いついていなくて,不正確。
バス路線の全面変更があったときに廃止されましたが,インターネットでの案内に切り換えたのですね。
私は利用したことがありませんでした。
これですよね?
http://bus.congnamul.com/SeoulRouteWebApp/view_japanese/map.jsp
家族で重宝しております。
これのお陰で、最近やっとバスに乗ってさくさく移動する勇気と聞き取り能力がついてきたような気がします。
こちらでは、山本太郎氏の「竹島あげたらいい」という発言が別な意味で盛り上がってます。
知人いわく、「もともと韓国のものなのに『あげたらいい』とはなんだ~!『持っていてくれたらいい』と言い換えろ~!」だそうです。
難しいですね。
http://nownews.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20080723601006
日,有名俳優「独島は韓国にあげろ」と主張,波紋
日本の有名俳優が放送で「独島は韓国にあげろ」という発言をするや,日本のネチズンの攻撃を浴び,謝罪する事態となった。
映画「GO」(2001),「力道山」(2004)などに出演した日本の俳優,山本太郎は今月20日の読売テレビのバラエティー番組「たかじんのそこまで言って委員会」に出演し,「独島,韓国にあげたらどうか」という意見を出した。
この日の発言の直後,山本のブログは怒ったネチズンの集中攻撃を浴びた。ネチズンの攻撃を受けた山本は番組の発言について謝罪の文章を自分のブログにアップした。
彼は謝罪文で「一方に偏った意見ばかりの番組ならば放送する必要がない」と前置きしたあと,「独島が韓国の人々にとって朝鮮併合の象徴であり,何がなんでも守らなければならない島であるということ,そしてこれを護るために政府と国民が一つになって闘おうとしているということを知った」と自らの考えを述べた。
これに続けて,「ただ「独島は日本固有の領土だ」と言い続けるだけの日本政府からは,それほどの気概と情熱は感じられず,独島を取り戻す考えがあるのか疑わしい。日本に対する近隣の国々の信頼は望みがたく,先進国と呼ばれてもリーダーシップ一つ満足に発揮できない,情けないこの国に,大切な収入の半分を税金として払う一人の納税者として,怒りを感じる」と記した。
最後に彼は「今まで決着をつけることを避けてきた日本が,大きな代価を支払うことになれば意識が変わるかもしれないという安易な考えから,このような発言をしたもの」,「自分の発言で気分を害した人たちに謝る」と結んだ。
しかし彼の謝罪文を読んだネチズンたちは,「謝罪文ではなく説教文」,「このバカが本当に日本人なのか疑わしい」と憤った。
「持っていってくれたらいい」は,「ガジョガジュショッスミョンチョッケッタ」かな?
他にも、東京学芸大学の某教授のような発言もありますね。
しかし、このような発言ができることが、多様性に寛容なところ日本のいいところだと、この国に来て初めて分かりました。
(山本太郎氏はネットではたたかれましたが、別に彼のタレント人生が絶たれたわけではないでしょうし。)
それに引き換えこの国は、キジ虐殺のときは流石に否定的な意見をわずかにでましたが、独島領有の正当性については恐ろしいまでの単一性の意見でまとまっていますね。
これは何なのでしょう。
私の勝手な推測で恐縮なのですが、実は韓国の人々の中にも、違う意見も持っている人もいるし、韓国の領有権に疑いを持っている人もいるが、軍隊という勢力が怖くて、言い出せないのかな?と思っています。
男性個人については、徴兵時代の先輩後輩同期の人間関係が非常に強いこの社会では、異をとなえることなんてできない。
社会的には、構成人数も最大勢力、経済力も大勢力(GNPの4%を握る)、政治的にも(ハンナラダンの支持母体)、という大勢力である軍を敵に回すような発言はできない。
ということなのでしょうか?
もしよろしければ御教授いただけると助かります。
そんな面があるんじゃないかと思います。
軍に対しては,最近はおちょくったような本も出ていて,大目に見られているようです。
http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/d15a0691b122be1ace4e1285f85e2940
この本のことは知ってはいたのですが、読む機会がありませんでした。
(たしか続編も出ていたのではないでしょうか?)
すこし余計な金はかかりますが、アマゾンで取り寄せてみようと思います。