東京での勤務もこの日が最後。
部署としての送別会は、全員が参加できるランチタイムに行われましたが、最後の日、酒の好きな有志が集まって、私同様、大阪に行く数人のために送別会を開いてくれました。
金曜日の夜とて、最初の店は時間制。2時間でお開きになりましたが、当然飲み足りない。まったく自然な流れで「もう一軒行こう」ということになりました。
二次会は、私がときどき行くスナック。予約なしに行くと、広くもない店に、なんとか6人入れるスペースを作ってもらうことができました。
「あれっ、アガシ、増えたの?」
この店の経営者は在日韓国人。お母さんは麻雀屋をやっていて、ママのほうは最初立ち飲みの飲み屋をやっていたのが、2年ほど前に、このスナックをオープン。開店のときからママとアガシ(日本人)の二人体制だったのです。
「ええ、こちらは二日目です。よろしくお願いします」
その後、前からいるアガシと話をすると、事情あって近々辞めるということで、その代わりのアガシが引継ぎのために来ている、というのが真相でした。
「なんで辞めるの?」
「また、上海に行くことになったので…」
このアガシ、かつて駐在員の奥さんとして上海に住んでいた。その後離婚し、どうも上海の恋人と住むことになったようなのです(半分想像)。
私は上海に行ったことはないのですが、外国生活の話が弾んだりしていたので、辞めてしまうのは残念です。とはいえ、私も大阪転勤後は滅多に来られなくなりますが。
終電近くなって、二次会のほうもお開きに。私はといえば、伯母の家をもう引き払ったし、埼玉の家はもう終電が間に合わない。ということで、娘の家に帰ることになりました。とはいっても、娘は今、タイ旅行中。なんでも、ジンベイザメと一緒に泳ぐツアーなんだそうです。
泥酔に近い状態で、娘の家の最寄り駅から歩いていくと、まだやっているbarが目に入りました。よせばいいのに入ってしまったんですね。
そこは、40代ぐらいのマスターが一人でやっているカウンターバー。酔っぱらっていたので、何を話したか覚えていませんが、福岡出身ということで、少し前にいった福岡出張の話で盛り上がったような気がします。
娘の家に倒れ込んだのは午前2時近く。次の日は、終日、二日酔いに悩まされました。
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