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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~味について

2011-10-12 23:17:30 | バンコク便り

 数回前の記事で、タイ語の「おいしい/まずい」という表現をとりあげました。これについて、夜の学校の先生じゃなく、タイの知識人に聞いてみました。

「おいしいはアロイでしょう? まずいはマイ・アロイ以外にはないんですか」

「さあ、マイ・アロイ・マーク(とてもおいしくない)とか?」

「すごくまずい場合は、マー・マイ・デークって言うんでしょう?」

「ハハハ、犬鍋さん、そんな言葉、どこで覚えましたか?」

「い、いえ、ちょっと…。「犬も食べない」って意味ですよね」

「「食べない」というより、「喰わない」っていう感じです。デークは汚い言葉ですから」

 このタイ人は、日本語の小説を翻訳出版しているほどの日本語の達人です。

「おいしくもまずくもないときはどう言うんですか」

「そういうときは、マイ・ミー・ロッチュートといいます。「味がない」という意味です」

「「味がない」は韓国語ではまずいという意味ですよ」

と出張に同行していた韓国人が口をはさみます。

 韓国語でおいしいはマシイッタ。直訳すれば「味がある」。

 まずいはマシオプタで「味がない」。

「じゃ、韓国語で、おいしくはないけれどまずくもないときはどういうの? 「ケンチャンタ」はどっちかというとおいしいっていう意味でしょう」

「そうですね、「モグルマンハダ」かな」

「~マンハダ」は日本語に訳しにくい言葉ですが、「~する価値がなる」というような意味。「モグル」は「モクタ(食べる)」の連体形の一つ。「食べる価値がある」、「まあ、食べられる」、「許せる味」というようなニュアンスでしょうか。

 タイ語と韓国語について、ひとつ勉強になりました。


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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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あと… (某延世大留学生)
2011-10-13 22:38:56
그저그렇다、とか。
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ニュアンス (犬鍋)
2011-10-16 15:40:49
クジョクロッタは「いまいち」で、否定的、
モグルマンハダは「まあまあ」で、肯定的であるような気がします。
返信する
初投稿 (まっちゃん)
2011-11-15 15:44:45
現在、タイ語学習三ヶ月目の50代の大阪のおじさんです、タイ人女子留学生に習ってます。以前犬鍋さんが行かれた北新地のタイ料理店アイタイの娘さんと言う事から辿り着きました。
今後とも、よろしくお願いします、マー・マイ・
デーク早速次回のレッスンで使ってみます。

返信する
同志 (犬鍋)
2011-11-15 23:47:23
これはこれは。

コメントありがとうございます。

私のほうは、最近またタイ語の勉強をサボりつつあります。ブランクが空くと、せっかく覚えた単語を忘れてしまいます。

語学は始めが肝心ですので、勢いよく1000後ぐらいを覚えてしまうことをお勧めします。

マー・マイ・デークは、アイタイでは使わないほうがよいかと…
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感謝! (マッチャン)
2011-11-16 11:24:53
アドバイスありがとうございます。
過去の私の語学、ゴルフ等の習い事の経験
(失敗)からも最初は集中的に、かつちゃんとした先生に付く事がベストですね。
これからランチに近所のタイ料理店に向かいます。アロイ・マークの方を試してみます。
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