韓国便り～新しいホテル

　ソウルの事務所の近くに、また新しいホテルができたというので、今回はそこに泊まりました。

　ソウルはホテルの建設ラッシュのようです。日本からのお客さんは、日韓関係の悪化と円安の影響でずいぶん減っているはずですが、稼働率は大丈夫なのでしょうか。

　センターマークホテルは、定価は一泊２３万ウォンが、今は新規オープン特価で１３万ウォン。ほぼ半額になっています。最初は半年かぎりの予定だったのが、半年すぎても延長されたとのこと。

　コネストというサイトの口コミでは、オープン当時、準備が整わないまま開業したらしく、悪評ふんぷんでしたので心配していました。実際、開業後半年になっていたので、初期の不備は解消されていたようです。施設とか、従業員の対応はそんなに悪くありませんでした。

　ただ、私にとって痛かったのは、全室禁煙だったところ。この事実をあらかじめ知っていたら、ここは避けたでしょう。喫煙大国韓国にも、健康至上主義の悪しき習慣が広がっているようです。

　さらに部屋のなかには「グリーンなんちゃらプログラム」の緑色のカードがおいてあります。読んでみると、環境保護のために、シーツやタオルの取り替えをしないという運動にご協力くださいということのようです

　驚いたのは、

「プログラムへの参加を希望しないお客様は、このカードをベッドの上に置いてください」

となっていたこと。参加する人が置くのではなく参加しない人が置かなくてはならない。つまり、わざわざカードを置かないかぎり、シーツやタオルを交換してもらえない、ということのようです。

　これ、話が逆じゃないでしょうか。プログラムに参加するという殊勝な人のほうが、ひと手間かけるべきだと思います。
だいたい環境保護なんていっていますが、実際には体のいい経費節減策。本来、協力したら値引きでもすべきところです。

　実際、日本でよく私が利用するビジネスホテルでも、連泊でシーツ交換をしない場合、ポイントがたまるようになっていて、それが１０ポイントになるとキャッシュバックがあります。

　もちろん私は、カードを力強くベッドの上に置きました。