日曜日,サンパウロの日本人街,リベルダージ(自由)へ行きました。
今年は日本人のブラジル移民100周年とのことで,いろいろな行事があるそうです。ここリベルダージも日伯友好ムードが街じゅうにあふれています。
入口に大きな鳥居のあるメインストリートの両側には,提灯をあしらった街灯が並んでいる。そして左の街灯には日の丸,右の街灯にはブラジル国旗が掲げられているのですが,国旗はそれぞれ半分ずつ切られている。日の丸の左半分とブラジル国旗の右半分が,両側からストリートを包んでいる。二つ国が一つになって,ブラジルという国の発展につくしたということを表しているようです。
ブラジル人口に占める日系人の数はけっして多くないけれども,ブラジルの発展への寄与は高く評価されています。農業移民として来た一世は勤勉に働くと同時に子女の教育に力を入れ,高等教育を受けた二世,三世はブラジルの各方面で活躍した。
20年前にブラジルに留学したという駐在員は,
「あのとき,日本人男性は,日本人というだけでブラジル人女性にもてました」
ブラジル移民以来,日本人はまじめだ,日本人と結婚すれば安定した生活ができる,というイメージが定着していたのだそうです。苦労された移民の方々のおかげです。
「でも,今はそれほどじゃないですけどね。日本人にもいろいろいることがわかったんじゃないですか」
この日本人街は観光スポットにもなっていて,エキゾチズムを求めてやってきたブラジル人カップルがデートをしたり,写真を撮ったりしています。観光客相手のお土産物屋さんも多い。もともと日本人街として発展したものが,最近は中国人や韓国人が増えて「東洋人街」と言ったほうがいい,という話を聞きました。
でも実際に来てみると,「移民100年」の飾りつけもあって,街は日本一色です。マクドナルドも日本式家屋のデザインになっている。道を歩いていると日系人らしき人々とたびたびすれ違います。
通りで石焼き芋を売っている日系のおばあさんは,今の日本でめったに見ない丸髷を結っていた。聞こえてくる日本語も,どことなく古風。古き良き日本が,地球の反対側に残っているようです。
マルカイ(丸海)というスーパーに入ってみました。日本の食材専門のスーパーらしく,調味料,お菓子,レトルトなど日本の食べ物が揃っています。輸入品も多いですが,ブラジル産のお米(ジャポニカ)とか,清酒,焼酎などもあるようです。
一画には韓国の辛ラーメンなども置いてある。チャミスルは7レアル(約500円)ですから,韓国本国の4倍ぐらいでしょうか。
ストリートの外れに何軒かの薬局があります。日系のご主人の店で,目玉はプロポリス。ローヤルゼリーみたいなもの? 癌に効くとのことで,お土産に買っていく日本人が多い。私も小瓶を買いました。
さて,昼御飯はどうしようか。
「このあたりに韓国料理の店はありませんかね」
と薬局のご主人に聞く。
「韓国館という専門店もありますが,ビュッフェがいいんじゃないですか」
と,近くの和中韓折衷ビュッフェを紹介してくれました。
値段は27レアル(約1800円)で食べ放題。入ってみると,中央のおかずの台を囲むテーブルには,すべて卓上ガスコンロが置かれている。そこで焼き肉をしています。和中韓というけれど,韓国料理中心です。
焼き肉用の各種の牛肉が置かれ,その廻りに白菜キムチ,カクトゥギ,オイキムチなどのキムチ類とナムルが並ぶ。日本料理はお味噌汁に,手巻き寿司と握り寿司がありましたが,ネタはサーモン中心。サーモンの海苔巻きは生まれて初めて見ました。
その隣にあった生ガキがすごかった。とにかくでかい。殻の差し渡しが20センチぐらいで,身もまるまると太っている。こんな巨大な牡蠣は初めて。さすが大国ブラジルです。
私は三つとってテーブルに戻りましたが,ほかの二人は手を出さない。一人は牡蠣アレルギーだから仕方がないとして,もう一人は牡蠣が好きだけれども当たるのが心配とのこと。結局私一人で食べました(当たりませんでした)。
肉はヤンニョムつきロースに,カルビ,チャドルパギ,プルコギの4種。サンチュの代わりにサニーレタス。ケンニプはありませんでした。ヤンニョムは多少甘めですが,韓国とほとんど変わらない。キムチも本場に近い味を出しています。スープ類はワカメスープとユッケジャン。ただし,キムチもユッケジャンも辛さは控えめで,辛さに弱いブラジル人の口に合わせたのかもしれません。
こうなると酒はやはり韓国の焼酎がほしくなる。チャミスルを頼みましたが,これが14レアル。スーパーの2倍は仕方のないところ。
結局,すっかり酔っぱらって,まだ午後2時のリベルダージ見物を続け,色とりどりの石(ブラジルの代表的なお土産)を買ったりしました。
ブラジルにおける韓国移民の歴史はそれほど古いものでなく,増えたのは最近だそうです。洋服の輸入販売などでそれなりに成功している人が多いらしい。リベルダージでもときおり韓国語を聞きましたが,街並みに韓国を感じさせるものは少ない。
ただ,店で売っているアイスの類はすべて韓国製。ハングルで書かれた包み紙を見て,ソウル駐在時代を思い出しました。
今年は日本人のブラジル移民100周年とのことで,いろいろな行事があるそうです。ここリベルダージも日伯友好ムードが街じゅうにあふれています。
入口に大きな鳥居のあるメインストリートの両側には,提灯をあしらった街灯が並んでいる。そして左の街灯には日の丸,右の街灯にはブラジル国旗が掲げられているのですが,国旗はそれぞれ半分ずつ切られている。日の丸の左半分とブラジル国旗の右半分が,両側からストリートを包んでいる。二つ国が一つになって,ブラジルという国の発展につくしたということを表しているようです。
ブラジル人口に占める日系人の数はけっして多くないけれども,ブラジルの発展への寄与は高く評価されています。農業移民として来た一世は勤勉に働くと同時に子女の教育に力を入れ,高等教育を受けた二世,三世はブラジルの各方面で活躍した。
20年前にブラジルに留学したという駐在員は,
「あのとき,日本人男性は,日本人というだけでブラジル人女性にもてました」
ブラジル移民以来,日本人はまじめだ,日本人と結婚すれば安定した生活ができる,というイメージが定着していたのだそうです。苦労された移民の方々のおかげです。
「でも,今はそれほどじゃないですけどね。日本人にもいろいろいることがわかったんじゃないですか」
この日本人街は観光スポットにもなっていて,エキゾチズムを求めてやってきたブラジル人カップルがデートをしたり,写真を撮ったりしています。観光客相手のお土産物屋さんも多い。もともと日本人街として発展したものが,最近は中国人や韓国人が増えて「東洋人街」と言ったほうがいい,という話を聞きました。
でも実際に来てみると,「移民100年」の飾りつけもあって,街は日本一色です。マクドナルドも日本式家屋のデザインになっている。道を歩いていると日系人らしき人々とたびたびすれ違います。
通りで石焼き芋を売っている日系のおばあさんは,今の日本でめったに見ない丸髷を結っていた。聞こえてくる日本語も,どことなく古風。古き良き日本が,地球の反対側に残っているようです。
マルカイ(丸海)というスーパーに入ってみました。日本の食材専門のスーパーらしく,調味料,お菓子,レトルトなど日本の食べ物が揃っています。輸入品も多いですが,ブラジル産のお米(ジャポニカ)とか,清酒,焼酎などもあるようです。
一画には韓国の辛ラーメンなども置いてある。チャミスルは7レアル(約500円)ですから,韓国本国の4倍ぐらいでしょうか。
ストリートの外れに何軒かの薬局があります。日系のご主人の店で,目玉はプロポリス。ローヤルゼリーみたいなもの? 癌に効くとのことで,お土産に買っていく日本人が多い。私も小瓶を買いました。
さて,昼御飯はどうしようか。
「このあたりに韓国料理の店はありませんかね」
と薬局のご主人に聞く。
「韓国館という専門店もありますが,ビュッフェがいいんじゃないですか」
と,近くの和中韓折衷ビュッフェを紹介してくれました。
値段は27レアル(約1800円)で食べ放題。入ってみると,中央のおかずの台を囲むテーブルには,すべて卓上ガスコンロが置かれている。そこで焼き肉をしています。和中韓というけれど,韓国料理中心です。
焼き肉用の各種の牛肉が置かれ,その廻りに白菜キムチ,カクトゥギ,オイキムチなどのキムチ類とナムルが並ぶ。日本料理はお味噌汁に,手巻き寿司と握り寿司がありましたが,ネタはサーモン中心。サーモンの海苔巻きは生まれて初めて見ました。
その隣にあった生ガキがすごかった。とにかくでかい。殻の差し渡しが20センチぐらいで,身もまるまると太っている。こんな巨大な牡蠣は初めて。さすが大国ブラジルです。
私は三つとってテーブルに戻りましたが,ほかの二人は手を出さない。一人は牡蠣アレルギーだから仕方がないとして,もう一人は牡蠣が好きだけれども当たるのが心配とのこと。結局私一人で食べました(当たりませんでした)。
肉はヤンニョムつきロースに,カルビ,チャドルパギ,プルコギの4種。サンチュの代わりにサニーレタス。ケンニプはありませんでした。ヤンニョムは多少甘めですが,韓国とほとんど変わらない。キムチも本場に近い味を出しています。スープ類はワカメスープとユッケジャン。ただし,キムチもユッケジャンも辛さは控えめで,辛さに弱いブラジル人の口に合わせたのかもしれません。
こうなると酒はやはり韓国の焼酎がほしくなる。チャミスルを頼みましたが,これが14レアル。スーパーの2倍は仕方のないところ。
結局,すっかり酔っぱらって,まだ午後2時のリベルダージ見物を続け,色とりどりの石(ブラジルの代表的なお土産)を買ったりしました。
ブラジルにおける韓国移民の歴史はそれほど古いものでなく,増えたのは最近だそうです。洋服の輸入販売などでそれなりに成功している人が多いらしい。リベルダージでもときおり韓国語を聞きましたが,街並みに韓国を感じさせるものは少ない。
ただ,店で売っているアイスの類はすべて韓国製。ハングルで書かれた包み紙を見て,ソウル駐在時代を思い出しました。
子供の顔くらいありました。
別の店でもその日はなかったが、やはり大きな牡蠣が普通は置いてあるとのこと。
日本にもあるんですねぇ。
本場広島にはあるのかな。
あるいは外国産の輸入でしょうか。