10月1日より,タバコ価格が大幅値上げされました。私が吸っているキャスター5ミリは290円から410円に。
以前より行っている喫煙者隔離政策に続いて,経済的な迫害を加えようというわけです。
最近,喫煙者に対する人権弾圧はひどくなる一方です。
何年前でしょうか,タスポという喫煙者実名制が施行されましたが,これは近い将来,喫煙者の個人名,居住地を特定し,個人的な迫害を加える伏線であることは間違いないため,慎重な喫煙者はタスポ購入を控えています。
経済的弾圧に対しても,私はさいわい海外出張機会が多いため,廉価免税タバコを自宅倉庫に大量に備蓄していますので,いまのところ実害はありません。
筒井康隆に『最後の喫煙者』という近未来小説があります。といってもこれが書かれたのは20年前。執筆当時,何年後のことを想定して書いたのかはわかりません。
小説の中では「禁煙運動が始まったのはわずか15,6年前。弾圧が目立ち始めたのは6,7年前」とあります。
1990年といえば,禁煙運動が始まりつつあった頃。ですから,想定されているのは2005年ごろの日本でしょうか。そこに描写されている喫煙者迫害の実態は…
しばらく前から喫煙者が昇進不能になっている。
編集者の名刺に「わたしはタバコの煙を好みません」と印刷する者が現れる。
タバコのテレビCM,新聞雑誌広告が禁止になる。
公園に「犬と喫煙者立ち入るべからず」という看板が立てられる。
外国タバコが輸入禁止になる。
喫煙車の運賃が2割増しになる。
「ひかり号」に残された唯一の喫煙車両のシートはぼろぼろ,窓ガラスは煤だらけ,床はごみだらけ,灰皿には吸殻があふれ,ドアには「他の車両への通行を禁じる」と書いた紙が貼られている。
煙草屋が町内で村八分にされ,次々に廃業する。
欧米諸国では全面禁止法が次々と成立する。
「喫煙を許すのは日本の恥」という論調が生まれ,喫煙者は人扱い,町中で喫煙して袋叩きにあう者が続出。
町内一の喫煙者が商店街の主婦17~8人と警官2名により,路上で惨殺される事件が発生。
東京地方に震度5の地震があり,住宅地が火災が発生。すると喫煙者どもが暴動を起こしたというデマがとび,都々逸が歌えぬ者はすべて喫煙者と見なされ(?)処刑された。
日本たばこ会社が焼き討ちされ倒産。
嫌煙権団(KEK)と称する連中が町中を徘徊,煙草屋を放火して回る。
ジャーナリズムは「まだ煙草を吸い続けている有名人」という特集をしばしば繰り返す。
喫煙文化人は石を投げられ,窓ガラスが割られ,塀や生垣のあちこちで不審火があがり,塀は各色スプレーで落書きされる。曰く「喫煙者の家」「ニコ中は死ね」「この家の者日本人に非ず」。
人権委員会に相談しても無視される。
喫煙者たちは身の危険を感じ,隠れ家へひきこもる。のちの世の教科書に「彼ラハ死ンデモ口カラ煙草ヲハナシマセンデシタ」と謳われるような立派な死に方をすることを誓って…
さいわい,2010年10月現在,事態はここまで深刻化していません。しかし,この小説に書かれたような恐怖の社会の到来も,そんなに遠いことではないでしょう。
以前より行っている喫煙者隔離政策に続いて,経済的な迫害を加えようというわけです。
最近,喫煙者に対する人権弾圧はひどくなる一方です。
何年前でしょうか,タスポという喫煙者実名制が施行されましたが,これは近い将来,喫煙者の個人名,居住地を特定し,個人的な迫害を加える伏線であることは間違いないため,慎重な喫煙者はタスポ購入を控えています。
経済的弾圧に対しても,私はさいわい海外出張機会が多いため,廉価免税タバコを自宅倉庫に大量に備蓄していますので,いまのところ実害はありません。
筒井康隆に『最後の喫煙者』という近未来小説があります。といってもこれが書かれたのは20年前。執筆当時,何年後のことを想定して書いたのかはわかりません。
小説の中では「禁煙運動が始まったのはわずか15,6年前。弾圧が目立ち始めたのは6,7年前」とあります。
1990年といえば,禁煙運動が始まりつつあった頃。ですから,想定されているのは2005年ごろの日本でしょうか。そこに描写されている喫煙者迫害の実態は…
しばらく前から喫煙者が昇進不能になっている。
編集者の名刺に「わたしはタバコの煙を好みません」と印刷する者が現れる。
タバコのテレビCM,新聞雑誌広告が禁止になる。
公園に「犬と喫煙者立ち入るべからず」という看板が立てられる。
外国タバコが輸入禁止になる。
喫煙車の運賃が2割増しになる。
「ひかり号」に残された唯一の喫煙車両のシートはぼろぼろ,窓ガラスは煤だらけ,床はごみだらけ,灰皿には吸殻があふれ,ドアには「他の車両への通行を禁じる」と書いた紙が貼られている。
煙草屋が町内で村八分にされ,次々に廃業する。
欧米諸国では全面禁止法が次々と成立する。
「喫煙を許すのは日本の恥」という論調が生まれ,喫煙者は人扱い,町中で喫煙して袋叩きにあう者が続出。
町内一の喫煙者が商店街の主婦17~8人と警官2名により,路上で惨殺される事件が発生。
東京地方に震度5の地震があり,住宅地が火災が発生。すると喫煙者どもが暴動を起こしたというデマがとび,都々逸が歌えぬ者はすべて喫煙者と見なされ(?)処刑された。
日本たばこ会社が焼き討ちされ倒産。
嫌煙権団(KEK)と称する連中が町中を徘徊,煙草屋を放火して回る。
ジャーナリズムは「まだ煙草を吸い続けている有名人」という特集をしばしば繰り返す。
喫煙文化人は石を投げられ,窓ガラスが割られ,塀や生垣のあちこちで不審火があがり,塀は各色スプレーで落書きされる。曰く「喫煙者の家」「ニコ中は死ね」「この家の者日本人に非ず」。
人権委員会に相談しても無視される。
喫煙者たちは身の危険を感じ,隠れ家へひきこもる。のちの世の教科書に「彼ラハ死ンデモ口カラ煙草ヲハナシマセンデシタ」と謳われるような立派な死に方をすることを誓って…
さいわい,2010年10月現在,事態はここまで深刻化していません。しかし,この小説に書かれたような恐怖の社会の到来も,そんなに遠いことではないでしょう。
比較的行儀のいい喫煙者達は、喫煙する前に、私の前で了解をとろうとするんですが、ダメにきまっとろうが、アホ!