犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

辞書の話~見坊豪紀③

2008-01-19 01:21:18 | 辞書の話
 辞書編纂者見坊豪紀は,第四版が刊行された1992年の秋,他界します。

 次は,見坊亡きあと,第五版を引き継いだ編集代表柴田武によるあとがき(→リンク)。


【第五版のあとがき】
 『三省堂国語辞典』第四版が刊行されたのは、1992年2月であったが、その年の秋、長年、編集主幹を務めた見坊豪紀は故人となった。

 第五版の編集を、生前に見坊から依頼されていた市川孝は、第五版のための新規項目の検討や資料の収集を進めるとともに、第四版の語釈・用例などの見直しを原本に書き込む作業を続けた。


 1997年春から、第五版のための編集会議が始まった。編集委員は、金田一春彦・柴田武(編者代表)・飛田良文と市川の四名で、全員の編集会議では、編集方針の検討・確認などが行われた。また、三省堂の編集担当者(後記三名)を交えた、数十回の小編集会議では、大小さまざまな問題が討議された。…

 また『ぶっくれっと』147号には,「鏡であり、鑑であり」(柴田 武)という文章があります(→リンク)。

 …『三国』は新語の採録について先駆的だった。それは、第四版までは、編集主幹の故見坊豪紀氏 によるワードハンティングがあったからである。見坊氏を引き継いで、毎日、もっぱら新聞・雑誌・放送からことばを拾った者は今回いなかったが、代って編集関係者が集団で採集に努め、ほぼ見坊採集に匹敵する成果をあげたと思う。

 やはり,見坊が行ったようなワード・ハンティングは,誰も真似ができなかったようです。

 なお,最近,出た第6版の序文は次のとおり(→リンク

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