犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

秋夕とクルビ

2006-10-06 08:39:29 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)

 秋夕です。

 秋夕といえばクルビ 굴비 (イシモチの干物)。秋夕に行われる儒教の儀式,祭祀(チェサ 제사 )に欠かせないお供え物だそうです。

 イシモチといっても日本ではあまり馴染みのない魚ですが,ここ韓国ではたいへん好まれています。生のものを「チョギ 조기 」と言い,干されてひもで一つながりにされているものは「クルビ」と呼ぶようです。

 毎年,名節(正月と秋夕)の前には,市場にクルビが並びます。贈り物の代名詞だそうです。ピンからキリまであって,デパ地下で売っている贈答用の高級品は,10尾ほどで数十万ウォン!

 数年前には,金粉をほどこして200万ウォンという黄金クルビが話題になりました。霊光 영광 というところでとれるものが最高とされています。小振りのものは,昼食の焼き魚定食で5000ウォン程度。

 クルビと一緒に2億ウォンを入れたりもします。

 去年の秋夕に日本人の知り合いの家に遊びに言ったのですが,韓国人からもらったものといってクルビをごちそうになった。なかなか立派なものでした。韓国人が日系企業の支社長にプレゼントするのだから,そうとう高いものだったのでしょう(箱に現金は入っていなかったそうです)。5000ウォンの定食に出るクルビとは格が違いました(でも自分のお金では買わないだろうなあ)。その場で一尾食べたうえに,二尾をおみやげにせがんで持ち帰りました。

 今年の秋夕,だれかクルビくれないかなあ(現金入り歓迎)。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国のキリスト教事情~儒教... | トップ | 韓国のキリスト教事情~寄付 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(韓国~2007.7)」カテゴリの最新記事