日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

雨からうなじ(1)

2016-05-17 08:25:36 | ふさおまき(オス)日記
朝起きると、ニュースサイトから本降りメールが届いていました。
せっかく六時過ぎに起きたのだから、雨具を着込んで外へ出ました。
もちろん、日頃から朝の散歩に親しんでいるわけではないので、わざわざ外にでるには理由があります。
一つは日曜日の大会で、動いて来た体を実感していたので、好調を維持したかったこと。
二つ目は、そのくせ体重をかけて曲げるとことのほか痛む左足首の前側を歩いて動かし、スムースにしておきたかったこと。昨日のみ通勤では、やや足を引きずっていましたから。
もう一つは、昨晩遅くに見た『ガッテン』で、運動により血栓が消えていく衝撃的映像を見たから。

歩くのは代々木公園です。
しとどに濡れた木々は、濃い緑の香りを振りまいています。水分を含んだ土塊は、やや酸っぱい空気の流れを、下から上に向かわせます。
雨の森は、黙して五感に訴える、一年に365日雨が降ると語られる屋久島で、
他所より短い毛で水を弾いて照葉樹の森を移動していくヤクシマザルを追った日々が蘇ります。
そういえば、今着ているゴアテックスのレインスーツも、その頃に買ったもの。
濃い緑をしたお気に入りの道具ですが、20年前、まだ岩崎元郎先生などに端を発する登山ブームも遠く、
山屋さんで売っている用品はどれもバリエーションに乏しい時代に、
珍しくワゴンセールに出ていたのを買ったのでした。
多分、赤と青くらいしかレインスーツには色を求められなかったときに、
ノースフェイスさんが、新たに市場参入した勢いで緑色の製品を作ったものの、
憂い気には結びつかなかったのではと勝手に想像しています。
実際、説明に当たった若い店員は『いざという時目立たないから、山では危険性が高くなる』と言いました。
ただ、つづいてベテランの登山家であり、登山用具のエキスパートであるK氏が、
『こちらの人は、生き物を追って山や森に入るのだから、目立たない色の方がいいこともあるんだよ』と語って、私の購買意欲を認めてくれたのでした。

雨のなかのウォーキングは、思考が巡ります。とても雑念を払う、開法行のようなわけに行きません。

まだまだ色々な思念がわいて、表題のうなじ話に行き着くのですが、
いまは書ききる時間がなく、また後ほどに譲ります。