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英国城めぐり~可愛くて美しいリーズ城!

ロンドン滞在2回目の週末を迎えた10月27日の日曜日、それまで雨ばかりの毎日だったロンドンに待望の晴天が訪れた。これはチャンスと思い、前から訪れたいと思っていた英国ケント州にあるリーズ城を訪れた。




リーズ城はロンドンビクトリア駅からSoutheastern鉄道で約1時間の旅。最寄り駅はBearsted駅だ。この駅はとても小さな駅で、夏場はリーズ城行きの専用バスが運行しているようだが、この時期は運行していないようで、タクシーで向かうしか手立ては無い。車で10分くらいなのだが、さすがに徒歩では厳しい距離感。駅でタクシーを呼ぼうとタクシー会社に電話をかけたが、日曜日の朝は台数が少なく、2時間くらいは手配出来ないとの返答。これはヤバイと焦ったが、何件かタクシー会社に電話をしたら、ようやく15分くらいでピックアップ出来るということで何とか足をゲットすることに成功。



リーズ城は、500エーカーの広大な敷地面積に建っている歴史のある城。1952年にイギリス指定建造物Grade Iに認定された。





1278年から1552年までのおよそ300年にわたり英国王室の城として使われた。エドワード1世の2番目の王妃のマーガレット・オブ・フランスに譲り渡されてから、未亡人となった王妃が城を所有するという慣習が始まる。以降、エドワード2世の王妃のイザベラ・オブ・フランス、リチャード2世の王妃のアン・オブ・ボヘミア、ヘンリー4世の王妃のジョーン・オブ・ナヴァール、ヘンリー5世の王妃のキャサリン・オブ・ヴァロワがこの城に住んだ。また、16世紀前半にヘンリー8世が実施した大規模な改修によって、要塞だった城は宮殿になった。6人のイングランド王妃が暮らしたことから、貴婦人の城とも呼ばれているようでというかなり興味深い歴史を持つお城だ。また、そんな貴婦人の歴史に惹かれてか、城の可愛らしさも相俟ってか、1926年にアングロアメリカ人のベイリー夫人によってこの城が買い上げられ、1974年に彼女が死去した後、1976年に一般公開された。




リーズ城のゲートで入場券を買って早速城内へ。敷地は広大で、何とも手入れの行き届いた美しい庭園が広がる。大自然の中で小さな川も流れており、水辺に多くの海鳥たちも集まってとても癒される環境だ。人間慣れしているようで、観光客にもフレンドリーに近寄って来るのがまた可愛い。白鳥に加え、黒鳥なども多く見られる。




園内にはトラムカーも走っており、ゆっくり散策するもよし、帰り急ぐ場合はこのトラムカーに乗るのも楽しそうだ。



更に進んで行くと、美しいリーズ城が次第に視界に入ってくる。その小さな湖に浮かぶリーズ城は、(例えが良く無いが)まるでディズニーランドのアトラクションとして人工的に作られたかのような見事な造形。このおとぎ話的な美しさを見れば、自然の要塞、宮殿として多くの王妃を魅了したのも納得である。



城を眺められるレストランなどもあり、このアングルから臨むリーズ城は何とも美しい。城の内部も自由に見学出来るが、たくさんの美しい部屋がどれも大変に良い状態で保存されており、まさに貴婦人の城に相応しい内観。かなり見応えがあった。特に貴婦人が使用していたお風呂や、立派なワインセラーなども地下に残されており、かなり興味深い。








ライブラリーの部屋もなかなか見事であった。



反対側から臨むリーズ城もまた美しい。ボートに乗って、湖を周りながらお城を眺めるのもまた良さそうだ。




そして城の奥には見事な迷路があり、子供たちには人気のアトラクションとなっている。庭としても美しいデザインだ。



これまでの英国出張で、5か所ほどイギリスの城を見学してきたが、今まで見た中で今回のリーズ城は僕のお気に入りNo.1の城となった。王妃、貴婦人の城らしく、なんとも魅力的なお城であり、観光客に人気なのも納得だ。今回はあまり時間も無く、約2時間で駆け足での見学となったが、次回はもう少し時間をかけてゆっくりと展示を観たいものである。
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