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映画『告白』の衝撃!

今日、映画『告白』を大阪梅田の映画館で見てきた。6月5日の土曜日から上映開始になったばかりの最新作である。湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、中島哲也監督がメガホンをとった作品で、その衝撃的な内容の映像化を見ようと、今最も注目を集めている映画である。『先生の子供を殺したのは、誰?』という強烈なキャッチコピーも話題となったが、やはりその衝撃的なストーリー、そして驚愕のラストに思わず引き込まれてしまった。




ストーリーは、娘を殺された中学校の女教師が、担任しているクラスの生徒の前で『娘はこのクラスの生徒に殺されました』という衝撃的な『告白』をし、そして犯人へのあまりにも強烈な復讐劇の幕が開けるのであった。女教師である森口先生が結婚を約束していた人がHIVにかかっていることがわかり、また子供を授かったことが判明したが、子供にはHIV感染していないことがわかる。しかし、子供の事も考えて、彼女はシングルマザーとして生きていくことを決める。そんな中、娘が学校のプールで死体となって発見されるが、その際の経緯が森口先生の口から生徒に対して語られ、2人の犯人が生徒にいることが明らかとなる。



こんなにも早い展開で、犯人が誰かわかってしまっていいのか?と疑問に思うところから始まるのだが、この映画は犯人探しの映画では無く、娘の死にかかわった生徒たちやその周りの生徒の目それぞれから、この事件が語られていく。そして、通常未成年が殺人を犯しても死刑にはならず、未成年は青少年犯罪法で守られているのだが、森口先生は、あまりにも残酷な復讐を計画していたのだ。この映画の内容はまさに衝撃的である。いくら何でもこんな復讐をしていいのかと思わせる過激な内容である。娘を殺された森口先生の気持ちになれば、この復讐もわからずでも無いのだが、やはりこの映画の結末には賛否両論であり、深く考えさせられる。また、いまどきの中学生の実態や悩みなどを見事に捉えた作品という点でも興味深い。




森口先生役には松たか子。冷静沈着ながらも強烈な復讐劇を演じる女教師役を見事に演じている。そして若手教師のニックネーム、ウェルテルこと寺田先生役には今人気のイケメン俳優岡田将生。生徒たちに正面から向き合う熱血先生だが、森口先生に結果的に操られてしまう。そして森口先生の娘を殺した生徒の1人の母親役に木村佳乃。狂っていく自分の息子を見ながら、自らも狂ってしまうという強烈な役どころを見事な怪演で演じきっている。




またこの映画はその独特な映像美にも注目だ。回想シーンや、殺人シーン、そしてクライマックスのシーンなどはどれもかなり強烈な描写だが、これを斬新な映像でうまく見せており、これまでの日本映画にはあまり見られなかった新鮮な映像世界を見ることが出来る作品としても特筆に値する。

原作を読んでいないので、映画と比べることが出来ないのだが、映画はかなり素晴らしい出来栄えで、グイグイと引き込まれる内容であった。
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