blue deco design lab

リアルな金魚アートに感動!

先日、地元青葉台の良く行く本屋で、とても魅力的な
金魚の“写真集”を発見した。



元々錦鯉や金魚など、和風で風情のある魚が大好きだったので、
この“写真集”に思わず惹かれてしまった。
写真集のタイトルは、『金魚養画場』。“養画場”とは不思議な
名前の本だなと思っていたら、
妻が、“この人、今人気の画家さんなんだよね”と。
“画家?” そう、この写真のように見える金魚は全て絵で
描かれたものだったのだ。それで、この本のタイトルも納得。
正直、そのあまりにもリアルな金魚の絵には驚いてしまった。
金魚のフンまでがとてもリアルに描かれている。
そして、たくさんの金魚が桶に入ったものや、
1匹の金魚が升に入ったものなど、とてもクリエイティブな設定だ。
すっかりこの本が気に入ってしまい、購入した。



この金魚画を描いているアーティストの名は、深堀隆介。
愛知県生まれで、7年間飼っていた金魚に魅了されたのをきっかけに、
金魚をテーマとしたアート作品に取り組み始め、
現在、活動の場は美術館やギャラリーでの個展にとどまらず、
パフォーマンスやワークショップ・アパレル関連など多岐にわたる。



本の中で、金魚への想いについて面白いことを書いているので、
最後に紹介したい。



“金魚救い”
ある日、「ああ、もう美術なんてやめてしまおう。」と思った。
自室で、寝転がったとき、ベッドの横にあった小さな水槽が目にとまった。
そこには7年前に夏祭りですくってきた金魚が1匹いた。名前はキンピン(メス)。
たいして可愛がりもせず、粗末に扱ってきたため、水も汚れてフンまみれ、
しかし彼女は生き続け、20cm以上になっていた。
僕は、水槽のふたを開け、彼女を上から見てみた。
そのとき、僕の背筋がゾクゾクっとした。
汚れた水の中で、赤く光る彼女の背中は、怪しく、そして最高に美しかった。
「この子がきっと僕を救ってくれる。」
そう信じて、赤い絵具を取り出し彼女をモデルに筆を走らせた。
楽しい!楽しい!楽しい!
そして、あっという間に金魚の大群が生まれた。〈これだ!〉 
僕の探していた答えが、ヨーロッパでもなく、アメリカでもなく、
まさにこの部屋にあった。
僕は、この日の出来事を「金魚救い」と呼んで大切にしている。
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