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至極のモダニスト ~ 映画監督、中平康!

僕が大好きな芦川いづみが主演している作品のうち、なんと9作品で監督を手掛けるのが中平康という監督。まさに1950年代、60年代に日活映画で活躍した映画監督で、当時からその斬新でモダンな映画手法で、一躍時代の寵児となった。そんな中平康に関する2つの本を最近入手した。

一つはこちらの『中平康レトロスペクティブ』。赤い、斬新なデザインの装丁と、中もカラーを上手く使った構成で、中平康のモダニズムを感じさせる。2003年に発売されていた小さな本だが、彼の代表作や芦川いづみ、浅丘ルリ子、加賀まりこ、吉永小百合などの主演女優なども取り上げるカラーページもあり、まタ後半にはフィルモグラフィーなどもあって、全体的になかなかオシャレな本である。

僕は芦川いづみが取り上げられている本などを常に探しているのだが、実はかなり少ない。そんな中、この中平康の2冊の本は、芦川いづみ主演作品も取り上げられており、また彼女をメインにフィーチャーしたページなどもあって、かなり貴重である。その意味でも僕にとってはこの中平康の本はとても有難いお宝本である。

もう一つがこちら『至極のモダニスト – 中平康』。1999年に発売された小さな本で、こちらは黒をベースにしたシックでオシャレな装丁。構成としてはやはり彼の代表作を取り上げつつ、加賀まりこやその他主演者へのインタビューなどもあり、最後にはフィルモグラフィーが付いている内容。コンパクトながら、中平康の斬新な映画コンセプトなどを上手く取り上げている。

ちなみに、芦川いづみ主演の中平康9作品とは、『疑惑』、『紅の翼』、『その壁を砕け』、『学生野郎と娘たち』、『あした晴れるか』、『あいつと私』、『アラブの嵐』、『結婚相談』、『喜劇 大風呂敷』。僕が一番好きな芦川いづみ映画は『あした晴れるか』なので、その意味で中平康という監督には興味を持っていたし、興行収入的に中平康最大のヒット作となった石原裕次郎・芦川いづみ主演の『あいつと私』では、その斬新なタッチと軽快なテンポにはとても斬新に感じていた。両作品とも、中平康の映画キャリアの中では大衆映画的にライトな内容のものだった為、本当に彼が描きたかった内容ではなかったかもしれないが、石原裕次郎などのスターによって、彼の名前が世の中に知れることになったのも事実であった。

その後他の芦川いづみ作品も観ていくうちに、他の中平康作品も観ることになったわけだが、ジャンルとしてはコメディー、青春群像劇、サスペンス、シリアス社会派ドラマなど多岐に渡っている。しかし、どこか中平イズムのような特徴的なタッチがあり、とても独特な映画センスであることを感じさせる。

僕はまだ観ていないのだが、彼の代表作としてしばしば取り上げられるのが、1964年の作品、『月曜日のユカ』。加賀まりこ主演で、彼女の小悪魔的な魅力がさく裂して話題になった映画だ。こちらもぜひまた鑑賞したいと思う。

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