【1位】スターウォーズ (1977年)
8歳だった1977年の夏、アメリカのLAに住んでいた頃、産まれて初めて映画館で見た映画。初めて見た時のそのド迫力な脅威の特撮映像は衝撃的であり、一生忘れることの無い思い出の作品。シリーズをそれぞれランクに入れるとトップ20の内にスターウォーズ6作品全てが入ってしまうので、今回は敢えてシリーズを一まとめにして1位にしたが、やはり1977年の第1作と最初の3部作が最も印象深い。エピソードI,II, IIIの3部作も全体的には素晴らしく、スターウォーズファンとしてはたまらないシリーズだったが、やはり最初の3部作の人間味溢れる魅力が忘れられない。黒澤明の影響を色濃く受けて完成したスペースオペラは後の映画業界、SF業界に多大なる影響を与えたという意味でも金字塔的な傑作。
【2位】レオン (1994年)
名作の多いリュックベッソン監督作品の中でも特に好きな映画で、後にメジャー女優に成長したナタリー・メ[トマンが子役としての名演技を見せ、鮮烈なデビューを果たした記念すべき傑作。ニューヨークを舞台に心優しいプロの殺し屋レオン(ジャン・レノ)と家族を麻薬組織に殺された少女マチルダ(ナタリー・メ[トマン)の心の繋がりと愛情の芽生えが大きな感動を呼ぶ作品で、個人的にはベストワンに近い傑作だ。感動的なラストシーンでの大胆なカメラワークも見事。
【3位】裏窓 (1954年)
大好きなヒッチコック監督の数ある名作・傑作の中でも本作品が僕のベストワン。カメラは常にニューヨークのアパートの中庭から動かない、まるで舞台を見ているような固定された設定で実に地味な作品なのだが、それが故にヒッチコックの才能が満喫出来る作品でもある。またヒッチコック作品計3作に主演したグレース・ケリーだが、この映画のグレースが恐らく最も妖艶で魅力的だ。その意味でも個人的には僕の中のヒッチコック&グレース・ケリーの最高傑作。
【4位】ドラゴンへの道 (1972年)
ブルース・リーの映画と言えば、やはり燃えよドラゴンがあまりにも有名だが、個人的にはドラゴンへの道がブルース・リーのベストワン作品。彼のゴールデンハーベスト社メジャー作品第3弾で、ブルース・リー自ら監督・製作・脚本・主演・武術指導の5役をこなし、イタリアのローマロケを敢行した意欲作。映画全体としての完成度としてはハリウッド作品の燃えよドラゴンに比べるとレベル的にイマイチ素朴だが、それを跳ね飛ばす彼のピーク時の肉体美、ヌンチャクシーンやクライマックスのチャック・ノリスとの死闘などのアクションシーンも映画史に残る名作であると同時に、ブルース・リー作品唯一のコミカルタッチで穏やかなリーを堪能出来る味のある作品である。
【5位】タイタニック (1997年)
米国だけで興行収入$600 Millionを打ち立て、未だに記録が破られていない感動超大作。3時間を超える長い上映時間を全く感じさせない見事な脚本と、最もカッコいいレオナルド・ディカプリオが堪能出来る作品。不運にもタイタニックに乗り合わせた様々な人々の人間模様と、ジャックとローズの生死をかけた切ないラブロマンスが丁寧に描かれており、深い感動がいつまでも余韻として残る名作である。
【6位】Love Letter (1995年)
中山美穂主演(二役)、岩井俊二監督の傑作。日本映画では最も好きな作品の1つ。雪景色が美しい冬の小樽と神戸を舞台に繰り広げられる、静かで切ないラブストーリー。遭難事故で亡くなった筈の恋人の昔の住所に手紙を出してみたところ、何と返事が帰ってきた。恋人と同姓同名の人との不思議な文通が始まる。REMEDIOSの音楽が圧涛Iに美しく、その美しい映像とも見事にマッチしていて、深い感動を呼び起こす。韓国でも大ヒットしたことは有名な話だが、ラストの「お元気ですか~。私は元気でーす!」は韓国でも流行語となった。
【7位】ャlット (1996年)
母が車の事故死で突然亡くなってしまうが、そのことがなかなか理解出来ない4歳の少女ャlットの成長物語。最後はャlットがママの死を受け入れ、そして乗り越えていく姿が見事に描かれている。映画館で見た当時も感動して思わず泣きそうになったが、現在自分も4歳の娘を持つ親の立場となって見ると益々感情移入してしまい、涙無しには語れない作品。ャlットを演じるビクトワール・ティヴィソルの4歳とは思えない泣かせる名演技が深い感動を誘う名作である。ミニシアター系の小粒な作品ながら、日本でも大ヒット。
【8位】天国から来たチャンピオン (1978年)
ウォーレン・ベイティーの監督・脚本・主演作品で、僕の大好きな作品の1つ。アメフト選手のジョーが突然事故死してしまうが、これは天使長のミスで50年も彼の寿命を早めてしまったことが判明。ジョーは天使長の許可を得て死んだばかりの実業家の体に乗り移り、再びアメフト選手としてプロチームに復帰することを目指すという作品なのだが、外見は変わってしまっても心はジョーのまま変わらないことを、ジョーが一目ぼれしてしまう女性への思いを通じて描かれる感動的な作品。一見するとやや軽いコミカルタッチな作品のようにも見えるが、ラストシーンで深い感動が心に残る名作である。
【9位】マイノリティ・レメ[ト (2002年)
スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演作品で、近未来を舞台としたSF映画の傑作で、数あるスピルバーグ監督の名作の中でも個人的には特に思い入れのある作品。映画の中で参考になる斬新な近未来技術やサービス等のアイディアが詰まっており、仕事上でも良く引き合いに出している。犯罪者が犯罪を犯す前に予知して、それを阻止すべく逮捕してしまうというアイディアもなかなか斬新で、プレコグと呼ばれる予知能力を持った双子の姉妹の予言が逮捕の根拠になっているのだが、かなり興味深い設定だ。またトムが演じる主人公は、自分のミスで息子を誘拐されてしまった苦悩する父親の姿を演じているが、子供を持つ身になって益々感情移入して、心に響いてしまった作品。
【10位】アンタッチャブル (1987年)
ヒッチコック監督を崇拝していたブライアン・デ・パルマ監督の最高傑作で、主演陣もケビン・コスナー、ロバート・デニーロ、ショーン・コネリー、アンディー・ガルシア等、名優で固めた豪華な布陣は当時注目され、興行的にも大成功を収めた。ベビーカーが階段を転がり落ちる中の銃撃戦をスローモーションで捉えたあの有名なシーンなど、ヒッチコック的な演出とカメラワークが溢れている点で”デ・パルマ、やってくれたな!”という、ヒッチコックファンにも大変に嬉しい作品。ビルの屋上でのラストシーンも印象的。
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