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Primal Scream @Zepp Tokyo 09/21/06

2006-09-22 | performance


ここ一週間ほど、ずーっとPrimal浸けだった。
普段はここまで集中してライヴに備えて聴きまくることがないのだが、なんせ私が好きな彼らの音楽には偏りがあるので、ちまたに出回ったセットリストを参考に、『XTRMNTR』 辺りのアシッド~エレクトロなPrimalのCDをレンタルしてきて、頭の中に叩き込んでいた。
そしてライヴ当日のこの日を、かなりワクワクして迎えた。
22日が追加公演となったが、本来ならこの日が最終公演。チケットもSold Outで、当券もなかった。
でもZeppはweezer以来だが、その時よりも人が少ない感じがしたのは、気のせいだろうか?
開演10分前頃に着いたからってのもあったのかも知れないが、並ばずにすんなりと入れたし、ドリンク・カウンターも物販も空いていた。
モッシュやダイブに揉まれて嫌な気分になりたくないし、Zeppは広いし段差が殆んどないから、前列に行かない限り私には全くステージが見えないので、2階で踊りまくるのが定番となってしまっている。(苦笑)
先に着いていた連れは、既にフロアでスタンバッていた。
10分押しで客電が落ちた。ウォ~と歓声が上がる。
「Movin' On Up」 ~ 「Dolls」 ~ 「Jailbird」 と続けてテンションを上げてくれた。
カッコいい! この流れはぐ~んと高ぶらせてくれて、私の好きなPrimalの音だし気持ち良かった。
黒のスーツに黒シャツ・黒革靴と、全身黒でキメたひょろひょろ~とノッポのBobbyは、曲のビートなんか全く関係ないかのように、不思議なオーラを出しながらフワフワと舞っていた。
手拍子を促す仕草の時も、腕と指がめちゃくちゃ長かった。
「Dolls」の間奏でドラム・セットの台に昇り、こっちに背を向けて腰をクネクネ踊るBobbyのお尻がとってもキュートだった。
3曲ぶっ飛ばしたあと、“Hello~Tokyo~!” とちょこっと言ったかと思うと、直ぐにManiがマイクをふんだくる。
結局そんな調子で、最後までManiがMC担当だった。
「Suicide Sally & Johnny Guitar」 は、できるならアコギの音が欲しかった。
普段は苦手なデジタル音も、聴いてきたからか嫌にならなかった。
それでもやっぱ、「When The Bomb Drops」が流れてきたらホッとした。
モロStonesの 「The 99th Floor」は、Key.がハープを吹く。
BarrieとManiの、常に向かい合ったり並んでくっついている姿がなんかとっても可愛くって、時々もうひとりのギターAndrewが、“俺も仲間に入れてくれ~” って感じに下手からふたりのところに移動してきて、何やら楽しそう。
コーラスのお姉ちゃんふたりも、自分たちだけ楽しげに話しながら、勝手気ままに踊っている。
Bobbyはと言えば、ひたすら歌っている。そんなBobby、なんかひとりぼっちって感じがして仕方なかった・・・。あぁぁ、Bobby・・・。
Maniはやたらとお尻を突き出して自分でお尻を叩き、挙句の果て “ワタシハスケベジジイデス。デモシカタナイネ!” なんて言う始末。困ったおじさんだ・・・。
これにはBobyも、“彼はおかしな奴だ” と言わんばかりに、少し呆れ顔?
本編のセット・リストは他の日とほぼ同じで、ウワサには聞いていたが、やっぱり最後の 「Swastika Eyes」 「Country Girl」 「Rocks」 の3連発は、とっても気持ち良く盛り上がって、アドレナリン出まくりだった。
この3曲はリズム・パターンが似ているということもあって、テンションが持続したままマックスにしてくれた。

アンコール1曲目。大阪のライヴに行ったzumaさんのレポでは、バラードはやらなかったってことだったが、始まった曲がなんと!「Damaged」!!
もぉぉぉ~~~っ、涙ものだった。Bobbyの生バラードが聴けるとは、思ってもいなかった。
しかも、「Damaged」。最近はトンとやっていなかったのでは?
心ゆくまま酔いしれた。しっとりと聴き入った後は一変して 「Rise」 「Skull X」 と駆け抜けた。
二度目のアンコール。Bobbyがスペシャル・ゲストと紹介して現れたのは、なんとあの往年のパブ・ロック・バンド、Dr. FeelgoodのWilko Johnson!
凄い! Bobbyはアンプのうしろから歌詞カードを持ってきて、モニターに立てかける。
歌った曲は、Dr. Feelgoodの 「She Does It Right」。
ワン・フレーズ歌う度に、下の歌詞を見ながらスタンド・マイクを握りしめて歌うBobbyは、なんか子供みたいで、横ではあの変てこりんな動きと切れ味鋭いマシンガン・カッティングで、存在感大きすぎるくらいのWilko Johnson。
完全にPrimalを食っていたと言っても、過言ではないだろう。さすがだ。
続く 「Accelerator」 にも彼は参加し、バンド全体が引き締まったような感じで素晴らしかった。
そして、John Lennonの 「Gimme Some Truth」 ~ 「Sick City」 でロック・モード全開となったのに、終わるや否やAndrewがそそくさと退散して行ってしまい、Bobbyは “まだやろうよ” って感じでManiもそれに “付き合うぜ” っていう雰囲気で、コーラスのふたりも段から片足一歩下ろしたまま “どうすんの?” って感じでBobbyを見ている。
Bobbyはステージ袖をキョロキョロと見てるし、Maniは 「Neat Neat Neat」 のイントロをちょっと弾き始めたが、結局Andrewは戻って来ず、ManiとBarrieがとうとうギターを置いてしまい、なんとも中途半端な形で終ってしまった。
Bobbyの表情が一瞬強張ったが、諦めた様子で投げキスをしてステージを去って行った。
“Bobby、本当はもっとやりたかったんだよね?” 
なんか、その最後の雰囲気でそれまでの満足度が下がってしまった気がする。
いいじゃん、やってしまえばこっちのものだよ・・・と思ったのは私だけ?

全体的に、もう少しギターのメロディがハッキリ聴こえたら、もっと臨場感があったのにな~という感じ。
上からも見えたが、フロアにいた連れ曰く、めちゃくちゃ揉みくちゃにはならなかったみたいで、ダイブもさほどなかった。
Bobbyもニコニコしていてご機嫌だな~って伝わってきたし、盛り上がるところは盛り上がっていたのだが・・・。
それと、やはり物足りなさ感があるのは、最後の一幕のせいであろう。
しかし、12年ぶりに観たPrimal Screamのステージは、オーディエンスを惹き付けて止まないBobby Gillespieの存在感を痛感したし、彼らはこれからもいろんな試みをしながら前進して行くんだろうな・・・と実感した。
残念ながら終った後の気持が、100%とまでは行かなかったが、少なくとも大好きな曲では最高に楽しい思いをさせてくれた。
1時間45分の彼らのステージに満足しなかったと言えば、嘘になるし、もちろん行って良かったと思っている。
BobbyとManiのお約束(?)のチューも見れたし・・・。(笑)
欲を言えば、『Riot City Blues』 からもっとやって欲しかった。


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2 Comments

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お疲れ様です! (zuma)
2006-09-22 03:33:58
いやあ良かったですねー。「Damaded」にアンコール2回とWilcoの登場ですかー。やはり最終日は良いですねー。

私は「XTRMNTR」とか好きでしたのであまり違和感はなかったですけど、新譜の曲をやってくれるとホッとしたのは同感です。ケヴィン・シールズもいなくなりましたし、これからはもっとストレートなライブになっていくのではと思いますよ。

「Movin' On Up」 ~ 「Dolls」 ~ 「Jailbird」と「Swastika Eyes」~「Country Girl」~「Rocks」は最高ですね。思い出しました。次はRazorlightでしょうか。またレポ期待します!
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zumaさんへ (bloom)
2006-09-23 02:16:39
最後、あんな風になっちゃいましたが、いろんなサプライズもあって、全体的には良かったです。

やはりあの最初と最後の3連発は、文句なしの構成ですよね。

ヤラレタって感じでした。

ハイ、お察しのとおり、次はRazorlightです。

またレポがんばります!(笑)
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