待望のニュー・アルバム 『Go』 をリリースしたThe Primary 5、Teenage Fanclubの元ドラマーPaul Quinnのバンド。
バンドと言ってもPaulとRyan Currieのふたりだが、そこはやはりGlasgowファミリー。
今回もTFCのNormanがギターやバッキングVo.、更にエンジニアリングで強力にバック・アップ。Raymondもエンジニアリングに参加している。
1曲約3分前後という簡潔明瞭な熟練された王道ギター・ポップを、爽やかに聴かせてくれる。
前作に比べるとハード・エッジなギター・メロが流れる曲がなく、どの曲もゆったりとほんわかしていて、温かい。そして、PaulのVo.がとっても優しい。
M-4 「Out In The Cold」 のAメロなんて、キュンとなってくる。
何故かGlasgowの人たちの作り出す音楽は、TFCやBanditsを始め、やっぱりホッとする。
不思議と聴いているだけで落ち着くし、知らず知らずの内に自分が微笑んでいるのに気づく。
奇をてらわず、肩の力も張らずにのびのびと音楽を楽しんでいるのが手に取るようにわかり、すべてそれが音になって表れている。
だから聴き手側も自然体でいられるのだろう。
地道にこうやっていい音楽を届け続けてくれることに、感謝したい。