without A trace

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『24-TWENTY FOUR SeasonⅢ』 始まる!

2005-09-30 | cinema & drama


新しくカテゴリーを追加。
音楽中心のこのブログだが、映画も好きだし、映画と音楽って切っても切れない繋がりもあるし・・・という訳で、映画についてのカテゴリーを追加。
正確には映画ではなくドラマなのだが、今日から 『24-TWENTY FOUR SeasonⅢ』 がテレビで始まる。
あー、また寝不足の毎日が続く・・・(笑)。
レンタルして観ればいいことなのだが、つい機会を逃がしていたので、待ちに待った第3シーズンの放送だ。
この “リアルタイム・ドラマ” は、本当にギリギリのところでいろんな展開があって、手に汗握る、一瞬たりとも目が離せない作品だ。
青春ものをやっていた頃のKiefer Sutherlandはあまり好きではなかったが、Jack演じるKieferがこんなに渋くなったのを観ると、いい役者に成長したな~と思う。
おっと、もう間もなくだ。でも私はまたKimにイライラするのだろうな・・・。

ポップス・クラシックス その壱

2005-09-27 | music : basics


ケネディ大統領とキング牧師の暗殺、ベトナム戦争など、暗黒の時代だった60年代アメリカ。
だんだんと古き良きアメリカの時代を取り戻しつつあった60年代後半に、とってもポップで楽しい音楽があった。
バブルガム・ポップという言葉が生まれたのもこの時代。
わずか2年くらいのブームだったそうだが、そのバブルガム・ポップの代表的バンドがこの1910 Fruitgum Company。
なんか怪しげなおっさん風の人がいるかと思えば、金髪のキュートな美少年タイプもいる5人組のこのバンド。
そんなチグハグなルックスとはらウラハラに、彼らの音楽は甘くてポップで可愛い曲ばかり。
このベスト・アルバム 『The Best Of 1910 Fruitgum Company : Simon Says』 には、そんな彼らのキュートなナンバーがぎっしり詰っている。
名曲 「Simon Says」 を始め、「Candy」 「Dee-Licious」 「1910 Cotton Candy Castle」 や 、モロ “サザエさん” のエンディング・テーマ曲のようなイントロの 「Bubble Gum World」、思わず踊り出したくなるような 「Goody Goody Gumdrops」 と言った、甘~いお菓子をタイトルにした曲がずらり。

私は、Redd Krossを通してバブルガム・ポップと呼ばれる曲を聴くようになり、Ohio ExpressとこのFruitgum Co.を知った。
バブルガム・ポップとは、風船ガムのように子供でも口ずさめるような、親しみやすいポップなサウンドという意味で、一般的にはティーンをターゲットにした “お子様ポップス” という風に捉えられていたようだ。
しかし30年以上経った今聴いても、そして風船ガムなど見向きもしなくなったこの大人が聴いても十分に楽しめるサウンドだ。
お子様ポップスだからと言って、決してあなどってはいけない。
お遊びではなくちゃんと楽器も演奏してるし、そのポップなメロディ・ラインは現代のポップ・バンドにもたくさん影響を与えている。
私見だが、そもそもポップスというのは、覚えやすくて楽しくて、親しみやすくて可愛いメロディが基本だと思う。
そこから哀愁やら泣きやらが、広がって行くのだと思う。
そういう点では、このFruitgum Co.の2分ちょっとのポップスは基本中の基本。
無駄がなくシンプルで、一度聴けばすぐにメロディを覚えることができる。
そしてその音からは、水玉模様やパステルカラーが溢れるダイナーに横付けされた、ピンクのキャデラック・・・。
そんな60年代のアメリカを思い浮かべることすらできる。
でも、ずーっと聴き続けていると物足りなさを感じてくるので、たまに聴くのが丁度いい(笑)。

優しさと憂い

2005-09-26 | music : favorite


Soul Asylum、The Replacementsファンの私にとって、マスト・アイテム的なバンドThe Jayhawks。
Soul AsylumやThe Replacementsと同じMinneapolis出身のカントリー・ロック・バンドで、そのハーモニーは何とも言えないくらい美しい。
惜しくも今年解散してしまったが、中心人物であるGary LourisとMark Olsonが創り出すコーラス・ワークは絶品。
1986年にデビューし、インディーズで2枚アルバムをリリースしたあと、92年リリースのこの 『Hollywood Town Hall』 がメジャー・デビュー第一弾となる。
途中Markが抜け、Garyはいろいろな壁にぶち当たったり模索しながらも、最終的にMarkの不在を感じさせない、素晴らしいJayhawksサウンドを確立させた。
またGaryは、Soul AsylumのDan MurphyやThe ReplacementsのChris Marsらと共に、GOLDEN SMOGというユニットを結成し、今も活動している。
私はSoul Asylumを通してGOLDEN SMOGを知り、そしてThe Jayhawksを知った。

さて、このアルバム。ハーモニカやファズ・ギターを巧みに生かした音は、例えばテキサス州辺りのアメリカ南部の、バンジョーが陽気に鳴り響くカントリー・ミュージックとはひと味違う。
冬はとても雪深く、極寒のMinneapolis。そんな土地柄もあるのか、彼らの音はしっとりと哀愁が漂う。
そしてしつこいようだが、ハーモニーの美しさにとても心が癒され、落ち着く。
さほどカントリー・ミュージックが好きでもないのだが、彼らの音楽の中には優しさと憂いが満ち溢れていて、聴き手の気持ちをゆったりとさせてくれる。
そして、POPなメロディも欠かさない。とても奥深く、味わいのある音を聴かせてくれる。
綺麗なハーモニーと優しいサウンドが、都会の喧騒を忘れさせてくれて、ゆったりとした時間が流れて行く・・・。
なんかこういう、地味だけどいいバンドが次々と解散していくというのは、とても残念で淋しい・・・。

weezer再び!

2005-09-24 | music : other


WOW!! weezerの再来日が決定した。
う~ん、こんなに早く実現するなんて思ってもいなかった・・・。
今度は、東京だけでなく、大阪・名古屋・福岡と各地で行なわれる。

★12月15日(木) 大阪:ZEPP OSAKA
★12月16日(金) 大阪:ZEPP OSAKA
★12月17日(土) 福岡:ZEPP FUKUOKA
★12月18日(日) 名古屋:ZEPP NAGOYA
★12月20日(火) 東京:新木場スタジオコースト
★12月21日(水) 東京:新木場スタジオコースト
★12月22日(木) 東京:新木場スタジオコースト

前回のサマソニ後の単独LIVEは、懐かしナンバーの多いステージだったが、今度はきっと 『make believe』 からの曲が中心だろう。
何にしても楽しみだ。そして、クラブ・ツアーというのもうれしい。
今年最後のLIVEは、weezerで思いっきり盛り上がって締めくくろう・・・。

英国テイスト

2005-09-20 | music : favorite


晴れた日のイギリスの空には、カリフォルニアのような抜けるような青空はない。
彼らの音楽には、晴れてはいるが、ちょっと湿ったイギリスの空を思わせる。
93年に 『the dodgy album』 でデビューした、dodgy。
Nigel Clark(Vo&B)、Andy Miller(G)、Mathew Priest(Dr)の3人で、90年にLondonで結成されたdodgyは、当初、DJ ClubとLiveを組み合わせた “dodgy club” というイベントを企画&運営して注目を集め、それが後にレコード会社の目に留まり、デビューに至った。
このデビュー・アルバムの完成度の高さと言ったら、それはもう本当に新人とは思えないほどのクウォリティの高い作品で、巧みなコーラス・ワークに、とても丁寧にアレンジされた一曲一曲が冴え渡る、極上のアルバム。
BeatlesやStones、The Kinks、The Whoと言った伝統的ブリティッシュ・ロックと、Buzzcocks 、Orange Juice、Aztec Cameraなどの、パンク・ムーヴメント以降のPOPSを掛け合わせたような、美しいメロディとドラマティックなサウンド。
少し哀愁を帯びていて、爽やかなんだけど切ない感じがとても印象的だ。
そして、彼らのもうひとつの魅力は、常に遊び心を忘れないというところ。
アルバムのジャケットや、スリーヴのデザインが実に凝っていて楽しい。
94年にリリースした2nd 『Homegrown』 も、1stに劣らず、非常に完成度の高いサウンドで、英国テイストが満ち溢れている。
どの曲を聴いても、そのハーモニーはとても温かくて、ゆったりとした気分にさせてくれる。
なんか聴いているだけで、自分がイギリスに居て、ミルク・ティ片手にスコーンを食べながら、昼下がりのティー・タイムを味わっているような、落ち着いた気分になれる。
3rdアルバム 『Free Peace Sweet』 をリリースしたあと、ソング・ライターでもあるNigelが脱退してしまい、 残りの二人はBernard Butlerのバックをやったりしたあと、99年に新しいVo.とGを迎えて新生dodgyがスタートしたが、パッとしなかったのか、その後バンドがどんな軌跡を辿ったのかはわからない。
Nigelの声が好きだった私は、Nigelが抜けたあとのdodgyを知らない。

初来日の時、池袋HMVで行なったアコースティックのインストア・ライヴにめちゃくちゃ感動したのを、今でも記憶している。
Nigelは今年の春、新しいバンドでアルバムを出すというニュースを何かで読んだが、定かではない。
今頃彼は何をしているんだろう・・・。

ロック・クラシックス その壱

2005-09-18 | music : basics



きっとRockが好きな人なら、この二枚のアルバムは聴いたことがあるのではないだろうか・・・?
アルバム全体を聴いていなくても、何曲かは絶対知っているはず。
かく言う私も、通過したひとり。
BON JOVIの86年3rd 『Slippery When Wet』 と、88年4th 『New Jersey』。
20年近く経った今でも、この二枚からの曲を何曲かLIVEでプレイしているという。
『Slippery When Wet』 収録の 「You Give Love A Bad Name」 や、あまりにもメジャーな 「Livin' On A Prayer」 や、「Raise Your Hands」 「I'd Die For You」 「Wild In The Streets」。
『New Jersey』 収録の 「Lay Your Hands On Me」 「Bad Medicine」 「Living In Sin」 「Wild Is The Wind」 「I'll Be There For You」 など、いい曲が揃っている。
当時、BON JOVIを聴いていると言うと、ミーハー的な目で見られたりしたけど、着実にキャリアを築き、精力的にLIVEを行い、変わらぬ人気でいられるのは、やはり実力だと思う。
2年前、Londonのハイド・パークで行ったコンサートでは、9万人以上の観客が集結した。
Londonの友達が観に行ったのだが、そのパワフルなステージは貫禄に満ち溢れていたそうだ。
この二枚のアルバム以降は聴いていないが、常にロック・ミュージック・シーンに名を残している彼ら。
Richie Samboraが反町隆史とコラボしたり、Jon Bon JoviがTVドラマ 『アリー my LOVE』 に出た時はびっくりしたが、ニュー・アルバム 『Have a Nice Day』 も出て(ジャケがやけに可愛い)、今なお衰えることなく多くのファンを魅了している。

巷ではBON JOVI=ハードロックという公式になるのかも知れないが、KISSやAerosmithなんかを聴いていたこともあり、BON JOVIのようなメロディアスなのは、一時期結構聴いていた(但し、メタルはNG)。
今ではすっかりジャニーズ一色の大晦日の東京ドームも、当時はHR/HM系バンドのカウントダウン・コンサートが行われ、BON JOVIが出た時は観に行ったものだ。
今はもうこの二枚のアルバムも手元にはないが、聴けばきっと懐かしくなるだろうし、ほとんど歌えるんだろうな・・・。

いつまでも変わらぬままで・・・

2005-09-17 | music : favorite


このジャケット、いつ見ても可愛いくってなごむ。
飾っておきたくて、アナログ盤も買ったくらいだ。
Velvet Crushの94年のアルバム 『Teenage Symphonies To God』。
Paul Chastain(Vo.&B)、Rick Menck(Dr)を中心に、前身のChoo Choo Trainを経て、ギタリストの入れ替えはあったものの、今も変わらずステキなPOPソングを届けてくれている。
昨年は待望のアルバム 『Stereo Blues』 をリリースし、Matthew Sweetと共に久々の来日公演も行った。
彼らの音は、元気いっぱいのパワー・ポップと爽やかなギター・ポップを混ぜ合わせたような感じで、少しカントリーの匂いがする。
彼らのアルバムの中でも特に好きなこのアルバムには、捨て曲なしの12曲の極上POPソングが詰っている。
プロデューサーは、アメリカのインディーズ・ギター・ミュージック・シーンには欠かせない、Mitch Easter(dB's、The Sneakers)と、彼ら自身。
M-1 『Hold Me Up』 から爽快なメロディが広がる。
Paulのちょっとかすれた声が、甘酸っぱい世界を描く。
力強いギターのメロで始まるM-2 『My Blank Pages』。
M-3 『Why Not Your Baby』 は、ex-The ByrdsのGene Clarkのカヴァー。
そしてM-4 『Time Wraps Around You』 はとってもセンチメンタルな曲で、“時間が君を包んでくれるよ 僕も君を包んであげるよ そう、僕はここにいるよ” というサビの歌詞がたまらない。
M-5 『Atmosphere』 でぐわ~んとぶっ飛ばしたあとは、 またまたセンチメンタルなM-6 『#10』。
ジャケがアナログ盤を意識したかのようなデザインになっているように、この曲でA面が終わりって感じの曲だ。
そうすると、M-7 『Faster Day』 がB面一曲目に該当する曲。
ペダル・スティールの音色が綺麗で、抒情たっぷりのカントリー調の緩やかな曲に、思わず体も揺れる。
なが~いエンディングのMatthew Sweetが提供したM-8 『Someting's Gotta Give』 、M-9 『This Life Is Killing Me』 と、ドライヴィン・ポップが2曲続き、ゆったりとしたM-10 『Weird Summer』、甘くて切ないメロディのM-11 『Star Trip』 を挟み、再びカントリー調のM-12 『Keep On Lingerin'』 で終る。
全体にアコースティックな感じのこのアルバム。
彼らがリスペクトしているミュージシャンも、自然とわかってくる。
そして、いつまでも変わらぬままで、ベタな言い方だけど、胸がキュンとなる青春POPソングを奏でてくれる。

80's MTV全盛期

2005-09-14 | music : basics


今日、コンビニで流れていた曲が頭から離れない。
“Hold Me Now, Oh~ Oh~ Warm My Heart, Stay With Me・・・”
男性ふたり、女性ひとりのルックスがバラバラの3人グループ、Thompson Twinsが歌う 「Hold Me Now」。
80年代のミュージック・シーンをリアル・タイムで過ごして来た人は、すぐに歌えると思う。
イギリスのテクノ・ポップ、ダンス・ミュージックというジャンルで人気が出たバンドだが、MTVが全盛だったこの頃、自分が特に好きなジャンルの音楽じゃなくても、ヒット・チャートを賑わす曲は自然と耳にこびりついている。
1980年、MTVの開局第1号オン・エア楽曲となったBugglesの 「Video Killed the Radio Star / ラジオスターの悲劇」。
ミュージック・ビデオ(PV)を皮肉ったこの作品をきっかけに、一気にMTV全盛期となった80年代。
良くも悪くも、好きも嫌いも、本当にいろんな曲が流れ、そしていろんな曲を知った。
オムニバスで、“ベスト・ヒット80's” みたいなのが、何パターンも出ているので、一枚くらい手にしたいと思ってはいるのだが、なかなか購入までには至らない。
(何か、“これ” と言ったオススメがあれば、教えて欲しい。)
MTVの映像がくっきりハッキリと今でも覚えている曲は、少なくない。
パッと浮かぶだけでも相当挙げられる。

a~ha 「Take On Me」
Van Halen 「Jump」
Kajagoogoo 「Too Shy / 君はToo Shy」
Paul McCartney & Michael Jacson 「Say Say Say」
Frankie Goes To Hollywood 「Relax」
Limahl 「Never Ending Story」
The Cars 「You Might Think」
Mick Jagger & David Bowe 「Dancin' In The Street」
Irene Cara 「Flashdance...What A Feeling」
Starship 「Sara」

あぁぁぁ・・・やっぱりキリがない(笑)。
Culture Club、Duran Duran、Cyndi LauperやPhil Collinsなんかも、MTVを通してずいぶん聴いた(見た)。
本当に、ジャンルを問わずいい曲がたくさんあった。
もちろんそんな中には、いわゆる “一発屋” もたくさんあったが・・・。
うーーーん、懐かしい。↓のThe Eaglesといい、少し懐古趣味に傾いている今日この頃。
タイミングよく、この 「Hold Me Now」 を耳にしたもんだから、余計気になってしまった。
まだ、耳から離れない・・・・・Hold Me Now・・・・・。

かつて愛した音楽

2005-09-12 | music : basics



Soul Asylumのニュースに歓喜の雄叫びすら上げていた私は、休みの今日一日、ひたすらSAを聴いたあと、70年代にトリップしていた。
当時、それまで洋楽と言えば、とあるUKのアイドル・グループ(タータン・チェックのあのグループ)に夢中だった私は、その頃兄のように慕っていたセンパイとその仲間たちの影響で、いろんな洋楽を聴くようになっていた。
StonesやKISS、Queenなどに夢中になる一方で、一時期ウェスト・コースト・ミュージックにハマっていた。
最初はロクに英語の歌詞もわからないまま、耳から入ってくる音に酔っていたが、その後、歌詞カード片手に曲を覚えたり、辞書を引いて意味を調べたりしたものだった。
そしてその時期に、Carole KingやJames Taylor、Nicolette Larson、Jackson Browne、J.D. Souther、Steely Dan、The Doobie Brothers、Little Feat、Russ Kunkel、Danny Kortchmar・・・と言った、歴史に残るミュージシャンをたくさん知った。
中でもいちばん好きになってハマったのが、The Eaglesだった。
でも私は、あの誰もが知っている超有名曲 「Hotel California」 は好きではない。
何故なら、もうその頃のEaglesは、自虐的で終っていたから。
だから、アルバム 『Hotel California』 が歴史的名盤なんて言われてることに納得はしていない。
いちばん好きで良く聴いていたのは、2ndの 『Desperado』 だった。(写真右)
CANDYのトピでも書いたが、80年代半ば頃までの国内盤は、本当にどうしようもなくセンスのない日本語のタイトルが付けられていた。
私が今でもほとんど輸入盤しか購入しないってのは、この頃の影響もあるのかも知れない。
例えばその 『Desperado』。いいじゃない、“Desperado” で・・・。わざわざ “ならず者” にしなくたって・・・。
でもその後、この曲をThe Carpentersがカヴァーした時の邦題は、“愛は虹の色” だった。
うーん、主旨がわからない・・・。でも、当時の映画もそうだったな、とつくづく思う。
“愛と○○の~” ってのがめちゃくちゃ多かった気がする。
“ならず者” だけじゃない。収録曲のほとんどがそんな感じ。
「Certain Kind Of Fool」 は “その種の愚か者”、いや、確かにそうだが直訳だよ・・・。
1stに収録されている 「Train Leaves Here This Morning」 ⇒ “今朝発つ列車” や、「Earlybird」 ⇒ “早起き鳥” には、もう笑うしかない。
他にも、「I Wish You Peace」 ⇒ “安らぎによせて”、「One Of These Nights」 ⇒ “呪われた夜”、「Pretty Maids All In A Row」 ⇒ “お前を夢みて”、「Try And Love Again」 ⇒ “素晴らしい愛をもう一度”、「The Greeks Don't Want No Freaks」 ⇒ “グリークスはフリークスお断り” などなど、挙げたらキリがない。
邦題で言われても、どの曲だかさっぱりわからない。
まあ、こういうダサい邦題も徐々になくなり、今ではまず見かけなくなった。
なので、Jellyfishの 『Spilt Milk』 が出た時はさすがに驚いた。
“こぼれたミルクに泣かないで” だなんて・・・。

この邦題ネタだけで、十分トピが埋まりそうなので本題に戻すことにしよう。
Eaglesの当時持っていたレコードは、全部処分してしまったので、手元にある音源はカセット・テープだけだった。
ある日突然じっくりと聴きたくなり、そんな時に役立ったのがベスト・アルバム。
Eaglesのベスト・アルバムも何種類か出ているが、どれもイマイチ選曲に納得が行かず、購入までに至らなかったのだが、2001年に出たこの 『The Very Best Of The Eagles』 の選曲は良かった。(写真左)
私の好きな2ndにはコンセプトがあり、とても重要なストーリー性があったので、全アルバムからピック・アップしたベスト盤はいかがなものかとも思ったが、これはなかなかいい選曲で、デジタル・リマスター盤だし、私の聴きたい曲をちゃんと押さえてくれていた。
Eaglesは、GのGlenn FreyとドラムスのDon HenleyがリードVo.を取る曲がほとんど。
私はDon Henley派で、彼のハスキーで哀愁に満ちた声が大好きだ。
時々リードを取るベーシスト、初期はRandy Meisner、その後はTimothy B. Schmitだが、このふたりのVo.も好きだった。
特にRandyが歌う 「Take It To The Limit」、Timothyが歌う 「I Can't Tell You Why」 は本当に切ないバラードで、しんみりする。
Glenn Freyの声はあまり好きではないので、自然と好きな曲もDon Henleyが歌う曲になってしまうが、やはりなんと言っても 「Desperado」 は最高のバラード。
ピアノの音色が、これほどまでに悲しげで切なくて綺麗なバラードは、この曲とBilly Joelの 「Honesty」 とEric Carmenの 「All By Myself」 ぐらいではないだろうか・・・。
「Desperado」 はThe Carpenters以外にも、Rinda Ronstadtもカヴァーして、今では代表的なクラシック・ロックの一曲と化しているが、今聴いても古さは全然ない。
時にはじっくりと、こういう懐かしい曲を聴くのもいいもんだ。
そして、久しく聴いていなくてもちゃんと歌詞を覚えていて一緒に歌えるということ。
かつて愛した音楽は、何年経っても色褪せない・・・。

凄い奴がやって来た!

2005-09-11 | music : special


Soul Asylumの、念願の再始動のニュースが届いた。
SONYと再び契約し、ニュー・アルバムは予定どおり来年リリースするとのこと。
そして、Karl亡きあとのベーシストは、元The ReplacementsのTommy Stinson。彼は後にGuns N' Rosesにも参加した。
Karlが生前、Tommyに話をもちかけてもいたらしい。
SAとReplacementsは切っても切れない仲だし、元メンバー全員と今でも交流は深いので、気心も知れているだろう。
GunsでTommyがどういうプレイをしていたかは知らない。ReplacementsのLIVEも見たことがないので、ステージの雰囲気がどうなるのかは未知の想像の世界だ。
Paul Westerberg同様、ダンディでカッコいいTommy。
Karlの死のショックからまだ抜け出せないでいるけど、新生Soul Asylumの再スタートにエールを送りたい。
そして、私にとってThe Black Crowesとgigolo autsと共に、とてもとても大切なバンドなので、再スタートはこの上なくうれしい。

そのSoul Asylumの去年リリースされたアルバム 『After The Flood : Live From The Grand Forks Prom, June 28, 1997』。
これは、97年にノース・ダコダ州を襲った大洪水によって、大被害にあった小中学校と高校などの地域社会の状況を知った若いコミュニティが、そんな学校の為にSoul AsylumにLIVEのオファーを入れ、見事実現した時のもので、
大洪水の後に避難所として使われていたグランド・フォークス空軍基地の格納庫を会場として開催されプロム・パーティでのライヴ・アルバム。
プロム・パーティ、すなわち卒業パーティで、みんな正装でスリーヴの写真を見ると、お客さんはみんなドレスにタキシード。
でもSoul Asylumのメンバーは全員いつもと同じ、Tシャツにジーンズ。
唯一、Vo.のDave Pirnerのジーンズが、いつものビリビリに破れたジーンズじゃないってとこだけ違ってて、彼ららしい。
ライヴに定評のある彼ら。
実際そのステージは本当に素晴らしく、このアルバムが出るまではブートレグで楽しんでいた。
やはり正規盤は、当たり前だけど音質はバツグンで、エモーショナルな熱気が伝わってくる。
なんと一曲目は、Alice Cooperの 「School's Out」 だ。
Daveがシャウトする。
「Misery」 「Black Gold」 とヒット・ナンバーが続き、SAの曲の中でいちばん好きな曲で、このブログのタイトルにもなっている 「Without A Trace」 のイントロが流れてくると、彼らのステージの様子がくっきりと頭の中に浮かんできて、体が自然に動く。
かなりテンポ・アップしてぶっ飛ばすって感じの 「Somebody To Shove」 のあとに続く 「Just Like Anyone」 も、CDのオリジナルよりはテンポ・アップしている。
でも演奏に乱れはなく、ドラムスSterling Campbellの正確なビートが刻まれる。
疾走してテンションを上げた後は、Mighty Diamondsの 「Tracks Of My Tears」 でひと息入れて、大ヒット・ナンバー 「Runaway Train」 と続く。
当時、もう数え切れないくらい、いろんなところでプレイしたであろうこの曲。
あそこまで大ヒットしてしまうと、本人たちもマンネリ化してしまうものだが、いつ聴いても心に響くソウルフルなVo.で魅了してくれる。
ほとんど必ずと言っていいほどステージでプレイする、5thアルバム収録のスロー・ナンバー 「We 3」 へと続き、Dan Murphyのレスポールと、変則的なドラムスのビートがフィーチャーされた 「I Know」 というカヴァー曲。
クレジットには、“M. Davis / W. Duvall” という名があるが、オリジナルは誰が歌っているのだろう・・・。
M. Davisというのは、やはりあのマイルス・デイヴィス?
いつもステージでいろんなアーティストの曲のカヴァーを披露している彼ら。
このアルバムでも、様々なジャンルの曲のカヴァーが聴ける。
続く 「Sexual Healing」 はあまりにも有名なMarvin Gayeの名曲。
このカヴァーを彼らがレパートリーにしてからだいぶ経つが、いつ聴いてもDaveの “Baby~” の歌い方が好きだ。
“ベイ~~~~~ィィ~ビ~ッッ” って感じ。
前半の疾走したロック・ナンバーとはまた違った歌い方で、とってもソウルフルに歌い上げる。
8thアルバム 『Candy From A Stranger』 に収録されている 「The Game」 で更にしっとりと歌い上げ(パーティなので、こういうスロー・ナンバーが多いのだろう・・・)、続く曲もまたカヴァー曲。
Jimmy Cliffヴァージョンでドラマにも起用されて話題になった、Johnny Nashの 「I Can See Clearly Now」。
とてもサラッと、シンプルにアレンジしているが、ギターの音はかなりロックしている。
アルバム未収録曲のバラード 「Black Star」 を間に挟み、流れるようにLuLuの 「To Sir With Love」 が始まる。
この曲が彼らのカヴァーする曲の中で、私はいちばん好きだ。
サビに向かう、だんだんと盛り上って行くところのヴァースの歌い方が好きで、この曲を聴くと、本当に彼ら、特にDaveは、ソウル・ミュージックが好きなんだな~って感じる。
このアルバムの収録曲が、実際のセット・リストの全曲かどうかは不明だが、最後はGのDanがVo.を取り、Glen Campbellの 「Rhinestone Cowboy」 で、とてもアメリカンな香りを漂わせて終わる。

果たして、Tommy Stinsonの加入によって、Soul Asylumのサウンドがどのように変化するか、または変わらぬままなのか、とても楽しみだ。
来年リリースのニュー・アルバムは、Karlが生前にプレイしたので、Tommyの音を聴けるのは今のところLIVEしかないだろう。
Karlの冥福を祈りつつ、一日も早くそのLIVEが見れる日が来ることを願う。

余談だが、New Orleans在住のDaveは、先日のハリケーン:カトリーナ上陸の際、運良くホーム・タウンのMinneapolisに居たので無事だったそうだが、家屋は浸水し、数多くのヴィンテージ・ギターや曲を書き溜めたノートなどがダメになってしまったらしい。
まだ連絡が取れない友達もたくさん居るとのこと。
本当に音楽の街で起きた被害だけに、きっとDaveのように大切な楽器がダメになってしまったミュージシャンは、数知れないだろう・・・。
しかし、このアルバム、昨年のリリースとは言え、“After The Flood”(大洪水=ノアの洪水のこと・・・のあと) とはなんとも皮肉だ。