ずっと地上波オンリーだったうちのTV環境も、地デジ対策でケーブルTVを導入し、CSやBSの様々な番組を楽しんでいる。
特にCSでは、懐かしの 『ナイトライダー』 や 『特攻野郎Aチーム』 などから、最近話題の 『HEROES』 まで、大好きな海外ドラマがたくさん放送されているのが嬉しい。
そんな中、今いちばんハマっているのが、ミステリチャンネルの 『REX~ウィーン警察シェパード犬刑事~』(原題:Kommissar REX)。
ウィーンを舞台にしたオーストリア制作のドラマで、1994年から2004年にかけて10年間オーストリアを中心にヨーロッパ各地で放送され、現在は舞台をローマに移し、オーストリアとイタリアの合同制作で、キャストを変えて放送中の人気ドラマである。
今までイギリスのドラマは少し見たことはあるが、ほとんどアメリカのドラマばかりだったので、ヨーロッパのドラマを連続して見るのはこれが初めて。
そして、何と言ってもこのドラマに夢中になっているいちばんの要因は、主役のシェパード犬REXの可愛さ&賢さで、毎回愛くるしい表情と素晴らしい演技で楽しませてくれている。
犬好きの私にはたまらない作品で、これまでも 『名犬ラッシー』 や 『ベンジー』、『南極物語』 など、犬を主役にした映画やドラマは数多くあり、どの作品も感動を呼び、その素晴らしい人間顔負けの演技に感心させられてきた。ちょっと主旨は違うが、最近ではソフトバンクのお父さん犬も人気を博している。
ストーリーは、元々警察犬だったこのドラマの主役REXが、主人が殉職し、食事も摂らず意気消沈しているところを、モーザー警部に引き取られ、新しい主人と共に数々の難事件を一緒に解決して行くという物語。
REXとモーザー警部
甘えん坊な一面も♪
また、ウィーンが舞台ということともあり、タイトルバックにはウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂やプラーター遊園地の観覧車、セセッシオン(分離派会館)などが映り、いろんなウィーンの名所が出てくる。第7話では、かのマリアテレジアン・イエローに輝くシェーンブルン宮殿が舞台となった。
例えトレーナーが居るとは言え、REXの演技は本当に素晴らしく、特にボールを口にくわえて “遊んで!” と言わんばかりに首をコクンとかしげて見つめる表情は、たまらなく可愛い。
REXが大好きなソーセージ・パンを、モーザー警部の部下シュトッキー警部補と取り合いっこしたり、彼が犬嫌いということを知っているREXが、靴を隠したりして彼をいじったりするシーンは笑えるし、事件解決につながる鋭い判断力と行動力には、賢すぎて感心させられっぱなしだ。
US産とは違い、派手な演出や効果音・CGもなく、登場人物も少なくてとっても地味だが、人間味溢れる素朴な作品に親しみを感じる、一話完結のシンプルな刑事ドラマだ。
1997年には、このREXがまだ子犬だった頃のエピソードを綴った、当時から刑事犬としての素質を見せるシーンが満載の単発ドラマ、『小さな刑事 ベビー・レックス』(原題:Baby Rex Der Kleine Kommissar)が制作され、同チャンネルでも今年放送された。