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2009年のまとめ

2009-12-30 | music : various


今年も残すところあと一日。ここらで、例年の如く一年間のまとめなどを・・・。(記事にしたものはリンク付き)


★2009年アルバム BEST 5★ (2009年リリースのみ)

 1.『Journal For Plague Lovers』 Manic Street Preachers

 2.『The Boy Who Never』 Landon Pigg

 3.『Which Bitch?』 the view

 4.『Raditude』 weezer

 5.『Changing Horses』 Ben Kweller


★2009年ライヴ BEST 10★


1. The Wonder Stuff  @LIQUIDROOM, Tokyo (9/10)
2. Keane @STUDIO COAST, Tokyo (4/24)
3. Ben Kweller @Club Quattro, Shibuya (4/7)
4. James Morrison @SECC, Glasgow (12/3)
5. Teenage Fanclub @Summer Sonic 09, Tokyo (8/9) 
6. The Enemy @Club Quattro, Shibuya (5/21)
7. Jason Mraz @C.C. Lemon Hall, Shibuya (2/24)
8. Levellers @Shepherds Bush Empire, London (11/27)
9. Rod Stewart @Nippon Budokan, Tokyo (3/12)
10. Farrah @Thumbs Up, Yokohama (9/3)


★2009年シネマ BEST 5★


1. パイレーツ・ロック (英/独)
2. スラムドッグ$ミリオネア (英/米)
3. ホルテンさんのはじめての冒険 (ノルウェー)
4. MILK (米)
5. 英国王 給仕人に乾杯! (チェコ/スロヴァキア)
  ※カテゴリー [cinema & drama] に全記事あり


アルバムに関しては、新譜はあんまり買っていないので、今年は5枚の選出しかできなかった。なので、ちょっと苦渋の5枚と言った感じ。
ライヴは例年になくたくさん行けたので、10本選ぶことができた。何と言っても、去年はたったの2本だったのだから。
サマソニやNANO-MUGEN Fesにも行くことができて楽しかったが、NANO-MUGENのマニックスのキャンセルは痛かったな~。早く単独来日してくれー!
そしてやはり圧巻だったのは、ダントツ1位のThe Wonder Stuff(ワンダー・スタッフ)。本当に楽しかった~! HUPツアーで早く戻ってきてね!
BenちゃんとKeane(キーン)は、年に2度も見ることができたので、今回の記事のタイトル写真は彼等に決まり。(笑)
今年期待していたSplitsville(スピリッツヴィル)の来日は、結局実現しなかった。そして、The Redwalls(レッドウォールズ)は年初めにメンバーがどんどん抜けて結局兄弟だけになってしまい、アルバム制作中とのことだが殆んど休止状態。
今年のサプライズはThe Wonder Stuffだったが、来年のサプライズは何かなぁ・・・あるかなぁ・・・。

他にも今年は、映画を劇場に観に行く回数が増えた。DVDだといつでも観れるやっていう気持ちが優先してしまい、結局観ずに過ごしてしまうことが多いが、あの臨場感のある音と迫力ある映像は、当然のことだがやっぱり劇場でしか味わえないので、一度行くとクセになる。
そして、ほぼ定着してきた年2回の海外短期逃亡。いつも似たような時期に行くのは、仕事の関係上まとまった休暇が取れる時期が限られているから。
一昨年、円高だった時にごっそりドルに両替して蓄えていたが、それ以降すっかりUSから遠ざかってしまった。ヨーロッパは歴史も古く、奥が深いので、行く度にいろいろ魅せられてしまう。これは当分続きそうだ。
UKの旅行記はまだ3日目が終わったばかりで当分続くことになるが、旅行記は自分にとっての記録みたいなもの。これが、読んで頂いている方たちにとっての何らかの参考になるかどうかはわからないが、長ったらしくならないように、今回は写真をたくさん使ってなるべく簡潔にしている(つもり・・・)。


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というわけで、今年も一年、ご訪問&つたない文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎え下さい。

Thank you for your support, and the New Year will be another happy and prosperous one for you all...

列車で周る英国の旅 Day3 ②

2009-12-26 | travelog


【今では羊がのどかに放牧される丘も、900年以上前は戦いの地だった】 29/11/09 : バトル~ヘイスティングズ~ロンドン

Battle Abbey(バトル・アビー)見学。ツーリスト・インフォメーションも兼ねているゲートハウスで受付。ナショナリティーを聞いてきたおじさんは、見学用のオーディオ・ガイドを日本語にセットして、無料で貸してくれた。
ゲートハウスを抜けると最初に目に入るのがこれ。  ここは現在バトル・アビー・スクールという高校になっている、かつて修道院の図書館と大広間や食堂があった建物。この先は、プライベート・ゾーンで見学者は入れないようになっていた。
ガイドに沿ってまずはエキシビションに入り、1066年に起こったヘイスティングズの戦いについて、パネルや映像で予習。両軍の盾などの武器も展示されていた。
ところで、“ヘイスティングズの戦い”(Battle of Hastings)とは何ぞや? それは、イングランドの王座を巡って勃発した戦いのこと。
フランス・ノルマンディー地方から海を渡ってやってきたノルマンディー公ギヨーム率いるノルマン軍と、時のイングランド王ハロルド2世率いるアングロ・サクソン軍が戦った。
戦いに勝利したギヨームは晴れてウィリアム1世としてイングランド王となり、ノルマン王朝が始まる。
そしてウィリアム1世の命で、この戦いで戦死したハロルド王が討ち果てた場所に、弔いの意を込めて修道院を建てることとなったのが、バトル・アビーの起源。

敷地内を回るのはちょっとしたハイキングのようだった。
            城壁のようなゲストハウス・レンジという地下貯蔵室
           中に入ってみた
ゲストハウス・レンジの反対側は、Battlefield(バトリフィールド)と呼ばれる緑豊かな丘。
そしてそこが正に戦いが行なわれた丘なのだが、今では羊が放牧されていてとてものどかな風景だった。
  ズーム・アップ!⇒ 
               
やがて見えてきたのは、修道士たちの宿舎ドミトリー・レンジ 
            
中はこんな感じで修練士(修道士になるため修業中の信者)の部屋 [左] と談話室 [右] があるのだが、違いがわからない・・・。
これらの部屋は地下にあたるのだろう。後ろに回ってみると、屋根はなかった。   

修道院は16世紀にヘンリー8世の修道院解体令によってつぶされたので、修道院本体の部分は殆んど跡形がなかった。
          これは主祭壇の址

他にチャプター・ハウスやクリプト(地下室)の址が広範囲で残っていて、修道院全体はかなり大きかったというのが想像できた。
修道院の周りには、酪農が行なわれていた場所や貯氷庫の址(タイトル写真)、はたまたトイレのあとなど、生活の名残りがたくさんあった。
さて、この街にはアビーのほかにもうひとつ観光目玉とされているところがある。“Yesterday's World” という博物館なのだが、要するに50年代60年代あたりの懐かしいグッズを展示しているだけで、バトルとなんら関係ない。日本でいう 「懐かしの昭和記念館」 みたいなもの。
ゆっくりと時間をかけてアビー内を見学したあと、博物館の隣りに併設されているショップを覗いてみたが、別にここで見なくても・・・というものがほとんどだったので、博物館には入らず(有料だし)、行きに見ていたセント・メアリー教会に行った。
外観は結構大きかったが、中は意外とこじんまりしていて、丁度クリスマス・バザーの真っ最中だった。
 バザーの商品がツリーのオーナメントのように飾られているのが可愛い
     教会のステンド・グラスもヘイスティングズの戦い絡み  兵士が描かれている

駅に向かう途中でも、あちこちで戦い絡みのものを見つけた。
 「1066」 は戦いが勃発した1066年のこと   

駅に着いて、このままロンドンに戻ろうかなとも思ったのだが、まだ日没まで1時間ほどあったので折角来たんだしと思い、ヘイスティングズに行った。バトルからはわずか15分。
しかし有り得ないほどの強風で、海に近付くにつれ、歩くのさえやっとというくらい。ヘイスティングズ城址のある丘の上にはとうてい登れず、1時間弱ほどぶらぶらしただけでロンドンに戻った。
 旧市街から見上げるヘイスティングズ城址

列車の中から友人に夜景が楽しめるお薦めは?とメールして教えてもらったのだが、ロンドンに到着すると雨が結構降っていたので、教えてもらったコースを巡るのは止めて、まずは腹ごしらえもかねて勝手知れたるコヴェント・ガーデンに行った。
マーケットのショップはもう閉まっていたが、レストランやオープン・カフェはまだ開いていたので、屋内テラスで食事をしたあと、オックスフォード・ストリート辺りまで歩いている内に雨も上がった。
 ユニクロ(右)とH&M(左)が隣り同士

趣味のよろしくないオックスフォード・ストリートとリージェント・ストリートのイルミネーションを見ながら歩き、その後バスでテムズ河畔に行った。
ウェエストミンスター・ブリッジを渡ってビッグ・ベンやロンドン・アイのライト・アップを楽しみ、Waterloo(ウォータールー)駅からTubeに乗ろうと思ったら日曜の運休で駅は閉まっていた。
仕方ないのでハンガー・フォード・ブリッジで再びテムズ河を渡って、Embankment(エンバンクメント)駅まで行って帰った。
 オックスフォード・ストリート
リージェント・ストリートのイルミネーションは去年と全く同じ 
 
               美しいウェストミンスター宮殿を見ながら
 ロンドン・アイの間近を通り   ハンガーフォード・ブリッジへ

列車で周る英国の旅 Day3 ① 

2009-12-23 | travelog


【荒れる海を見たあと、歴史的戦闘跡地へ】 29/11/09 : ベクスヒル~バトル

滞在3日目は、近郊の街に列車で日帰りの旅。
英国の列車が遅れることは日常茶飯事、中には突然運行休止ってこともあるので、事前に列車を決めてチケットを購入することはせずに、いつもパスを使う。
今回もイングランド・スコットランド・ウェールズの鉄道が連続8日間乗り放題の、ブリットレイル・コンセキュティブ・パスを使った。
使用前にヴァリデイト(パスを有効にする手続き)が必要なので、少し早めにVictoria(ヴィクトリア)駅に行った。
 

日曜日の朝だったので、窓口は空いていた。有効期間を係員が記入するのだが、8日間連続乗り放題で使用開始が11月29日だから12月6日までなのに、窓口のおじさんったら、パスそのものの有効期限を書いていた。いい加減だなぁ・・・。でも、車内検札は厳しいので誤魔化せない。
英国の鉄道は民営化されていて、日本みたいに地域ごとだけではなく、いろんな鉄道会社が同じ路線を運行している区間もある。Victoria駅から利用したのは、Southern(サザン)。発車時刻5分前にやっとホームが決まり、Hastings(ヘイスティングズ)行きの列車に乗り込んだ。まず最初の行き先は、East Sussex(イースト・サセックス)の海辺の街Bexhill(ベクスヒル)。
 Calling atは途中停車駅のこと   車内はガラガラ
 
左上がブリット・レイル・パス。これから向かうBexhillとBattle(バトル)は、ガイドブックなどには載っていない小さな街。でもこのガイド・マップは、それぞれ無料で送ってくれたもの。太っ腹~!

出かける時に一旦止んだ雨は、Victoria駅に着いた頃再び降っていた。でも列車が動き出して進んで行く内にどんどん晴れてきて、虹が見えた。


途中駅のBrighton(ブライトン)では積み木のように規則正しく並んだ家を、Eastbourne(イーストボーン)を過ぎた辺りでは、石灰岩の白亜の崖壁を車窓から見ることができた。


やがて海岸線沿いに列車は走り、ロンドン・ヴィクトリア駅から約2時間、ベクスヒルに到着。
 乗ってきたSouthernの列車

それなりの人数が乗り降りしたが、駅前はガランとしていた。道の向こうに海が見えた。海岸沿いへと続く道は、その名もSea Road。途中に古い教会があり、教会好きの私はちょっと気になったが、この街の滞在予定時間は限られているので通過。
やがて視界いっぱいに海が広がってきた。強い風が吹き、時々飛ばされそうになるくらいの突風が吹きすさぶ中、目的の場所へと海岸線を歩いた。
夏のシーズンは、海辺のリゾート地としてビーチが賑わうこの街も、11月末ともなれば閑散としていた。でも海岸沿いの遊歩道では、地元の人たちが元気に犬の散歩やジョギングをしていた。
途中、送ってもらったガイド・マップの表紙にあった面白い形をした展望台(タイトル写真)から、白い波を立てるイギリス海峡の荒れる海を眺める。風は冷たいが、寒くない、気持ちいい!
 荒れるイギリス海峡

さて、いったいこの街に何があるのか? 目的は何なのか? それはここ!
                       Sovereign Light Cafe

イースト・サセックス州出身の私が好きなバンドKeane(キーン)の新曲のタイトルが、このカフェの名前 「Sovereign Light Cafe」(ソヴリン・ライト・カフェ)なのだ。
何の変哲もない平凡なカフェだが、地元の人にはお馴染みの人気店のようで、丁度お昼前ということもあってか、店内のテーブルの半分はリザーブで、海が見える窓側の席は満席だったし、テイクアウトで買って行く人も多かった。
セルフ・サービス・スタイルで、フルーツ・スコーンと紅茶をカウンターでオーダーし、スコーンが温まるのを待っている間、対応してくれた若い店員の女の子に聞いてみた。以下、その子と私の会話。
私 : Keaneっていうロック・バンド知ってる?
♀ : んー知らない・・・。
私 : (マジ?いや、そんなはずはない、私の発音のせいか?と思いもう一度)Keaneよ、UKのバンド。本当に知らない?
♀ : (少し考えて)あっ、知ってる。Keaneね、あまり音楽は知らないけど名前は知ってるわ。
私 : このお店の名前が、彼等の新曲のタイトルになってるのよ。知ってた?
♀ : ううん、知らなかったわ。でも本当?
私 : 本当よ! だからここに来たの。
♀ : それはすごいことだわ。
私 : YouTubeで聴いてみて。
♀ : OK!

手作りのスコーンは、ちょっとパサパサしていたけど美味しかった。
向いのテーブルに座った小さな女の子がずっと私の方を見ていて、最初は手を振ったり目くばせしたりして相手していたのだが、あまりにも凝視するので困った。それを察したのか、お父さんがジュースを飲ませたりして気をそらせていた。“彼女にはきっとアジアのストレンジャーの私が珍しいと思うので、気にしないで” と言ったら、お父さんは “すみません、ありがとう” と言って申し訳ないという表情をしていた。実際、列車の中でも街でも日本人は当然、東洋人は見かけなかったし・・・。


スコーンはヴォリュームがあり、お腹いっぱいになった。そしてカフェをあとにし、駅に向かった。
調べておいた列車は定刻で到着し、ひとつ先のSt. Leonards Warrior Square(セント・レオナルズ・ウォリアー・スクエア)という駅で乗換。8分の待ち時間の間、外に出ててみると、駅前の風景は結構可愛い街だった。
 可愛い街だけど誰もいない・・・

乗換列車はSoutheastern(サウスイースタン)が運行する列車で、12分で次の目的地(この日のメイン)、バトルに到着した。「戦い」 という意味の英語 「battle」 は、ここの地名が語源。
実は旅行の計画を立てている時、当初この日はマンチェスターに行ってThe Enemy(エナミー)のライヴを見るつもりだった。
ところが、1ヶ月前くらいにナショナル・レイルのHPで列車の運行を調べていると、もしマンチェスターに行くと次に移動する街への路線がEngineering work(いわゆる保線工事)期間中で、列車の運行がないことがわかった。
そこで別のプランを考えている時、丁度読んでいた英国の歴史の本の中に “ヘイスティングズの戦い” が出てきた。そして、その歴史的戦闘の舞台となったのは、ヘイスティングズではなくバトルだということを知った。
ん?バトル? Keaneの出身地ではないか! そこで断然興味が湧き、バトルのことを調べていると、とても興味深い “ヘイスティングズの戦い” ゆかりの場所があった。
UKでのThe Enemyのライヴは体験してみたかったが、彼等のライヴは今年見てるし、次に行く街を変更するつもりはなかったのでマンチェスター行きはやめて、バトルに行くことにしたのだった。
バトルはヘイスティングズよりも内陸部にあり、ロンドンからのルートを調べていると、カフェのあるベクスヒルにも行けることがわかり、立ち寄ったというわけだ。
 駅名の下には戦いの地であることと兵士と武器の絵が記されていた
 可愛い駅舎

KeaneのTomとTimの学校は、バトルよりも更に内陸にあるTonbridge(トンブリッジ)のパブリック・スクールで、寄宿制だから毎日通うということはなかっただろうが、ホリデーの時なんかはこの駅を利用していたんだな~とか、みんなこの道を歩いていたんだな~なんて思いながら歩き、10分ほどで “ヘイスティングズの戦い” ゆかりの地、Battle Abbey(バトル・アビー)がある街の中心に着いた。
 街の中心までは一本道   右手に街いちばんのセント・メアリー教会を見ながら
                    石の壁に沿って歩いて行くと・・・
          街の中央広場に到着、振り返ると・・・
                         バトル・アビーがでーん!


★「Day3 ②」 につづく。


列車で周る英国の旅 Day2 ②

2009-12-20 | travelog


【StonesやBeatlesらの若かりし頃に出会ったあと、Queenで締めくくる】 28/11/09 : ロンドン

Charing Cross(チャリング・クロス)駅に着いて地上に出ると、もう外はだんだんと薄暗くなってきていた。この時期のロンドンの日没時刻は、16時前頃なのだ。
外に出てすぐのところにあるセント・マーティン・イン・ザ・フィールド教会に立ち寄ると、無料の教会コンサートが行なわれていた。
聴いていたかったが、まず先に目的のナショナル・ポートレート・ギャラリーへ。今、「BEATLES TO BOWIE ~the 60s exposed~」 と題された特別展が開催されていて、60年代のアーティストの貴重な写真がたくさん展示されているのだ。
UKの国立の施設は無料で入館できるので、ナショナル・ポートレート・ギャラリーも常設展は無料だが、これは特別展なので£11の入館料。
※「BEATLES TO BOWIE ~the 60s exposed~」 は、来年1月24日まで開催。公式サイトはこちら


1960年から1969年まで各セクションに分かれていて、個人的にときめいてきたのは、63年のThe Beatlesを目にしたあたりから。
64年のセクションには、StonesやKinksがいっぱい。特にここに展示されていたPattie Boyd(パティ・ボイド : ジョージ・ハリスンの元妻で、後にクラプトンとも結婚した女優)と一緒のStonesのBrianが、死ぬほど可愛くて見入ってしまった。
このセクションに限らず、Stonesがその時代時代のミューズと一緒に撮った写真がステキだった。
 Brianが最高にキュートな写真(公式サイトより)

館内の写真撮影に規制はなかったみたいだが、各セクションのタペストリーだけ記念に撮って、あとはこの目に焼き付け。ポートレートだけではなく、レコード・ジャケットや業界紙・雑誌の写真、ファンジンやフライヤーも展示されていた。
 各セクションの入口のタペストリー

66年のセクションでひたすら目を惹いたのは、美しすぎるDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)。そして、若くて可愛いThe Yardbirds(ヤードバーズ)のJimmy Page(ジミー・ペイジ)とJeff Beck(ジェフ・ベック)。あと、66年代のScott Walker(スコット・ウォーカー)は、めちゃくちゃカッコ良かったのね、ということを発見。
 ファンではなくてもこの美しさにはホレボレ・・・

ショップに例のBrianが可愛いStonesのカードがあったので、迷わず購入したあと常設展を見に2階に行った。ここには、英国歴代王朝の主たる人物の肖像画が展示されているのだ。
まずはテューダー・ギャラリーへ。その名のとおり、テューダー朝の王や王妃がずらり。やはりひと際目を惹いたのは、ほぼ床から天井までくらいの大きさのヘンリー8世の肖像画だった。ヘンリー8世の最初の妻キャサリン・オブ・アラゴン、そのふたりの間に生まれた女王メアリー1世、ヘンリー8世の2番目の王妃アン・ブーリン、ヘンリー8世とアン・ブーリンの婚姻に大きく関わったトマス・ウルジー枢機卿など、今ケーブルTVで 「THE TUDORS ~背徳の王冠~」 というドラマを見ている最中なので、余計に興味深く鑑賞できた。ギャラリーの最後を飾るのは、もちろんテューダー朝最後の女王エリザベス1世。
ハノーヴァー朝に入り、ルパート・カンバーランド公のイイ男っぷりに足を止め(笑)、全部見ているとこのあとの予定に間に合わないので階段を降りて行くと、途中にTwiggy(ツィギー)のコーナーがあり、スウィンギン・ロンドン時代の「Seventeen」 や 「VOGUE」 などの雑誌カバーを飾るキュートな彼女が、壁一面に飾られていた。


ナショナル・ポートレート・ギャラリーを出ると、外はすっかり暗くなり、雨が降っていた。
友人との待ち合わせ時間までまだ少しあったので、さっき入ったセント・マーティン・イン・ザ・フィールド教会に行って、カルテットの演奏を少し聴いてからTubeでTottenham Court Road(トッテナム・コート・ロード)に向かった。待ち合わせ場所は、ドミニオン・シアター。
この日の夜は、ここでミュージカル 『We Will Rock You』 を観るのだ。友人と合流し、雨が本降りになってきたので、近くのパブで腹ごしらえ。
私たちのテーブルを担当したのは、流暢な日本語を話す韓国人のお兄さん。2年間龍谷大学に留学していて、今はロンドンで勉強中なのだそうだ。英語と日本語のどっちが得意?って聞くと、日本語の方が得意だと言っていた。
お兄さんは感じ良かったのだが、味の方はというとお世辞にも美味しいとは言えず、無難なツナ・サンドを選んだところ、ツナの部分はまあまあだったがコールスローの部分がすこぶるまずかった。


ドミニオン・シアターに入り、ロビーでQueenの写真を見たりマーチャンダイズを買ったりしてると、開演前のアナウンスが流れたので席につく。2階席の真ん中から見る老舗の劇場は、超満員。
今回同じ日にChuck Berry(チャック・ベリー)のコンサートがあり、どっちにするかかなり迷った結果、『We Will Rock You』 にしたのだった。丁度3年前に日本公演で一度観ているのだが、その時すっごく楽しかったので、本場の空気の中でもう一度観たかった。(日本公演のレポはこちら
キャストは日本公演の時とは変わっていたが、みんなの歌の上手さは相変わらず凄かった。ディーバのKiller Queenが歌う時に舞台の床が船の形にせり出し、より一層客席に近くなって迫力満点。
主役のGalileo Figaro(ガリレオ・フィガロ)は、小柄な青年というのが設定なのだろう、小柄なのに声量があって歌もすごく上手い。でも特にめちゃくちゃ上手いなーと思ったのは、Brit役の黒人男性だった。
ヒロインのScaramouche(スカラムーシュ)役の女の子は、とっても元気でカッコ良くて、小悪魔的なキュートさがあった。
物語の終盤 「We Will Rock You」 で、日本では総立ちになったが、ロンドンでは最後の最後にスタンディング・オベーションをしている人がいたくらいで、1階席はわからないが2階席は皆座ったままだった。それでもステージとの一体感は素晴らしく、とっても楽しいひとときだった。


外は相変わらずの雨。劇場の外は人でごった返し、Tubeの駅に向かう階段ももの凄い状態だったので、そのままKing's Cross(キングス・クロス)まで歩いた。
ついでにKing's Cross駅と隣接している、2年前から国際列車ユーロスターの発着駅となったSt. Pancras(セント・パンクラス)駅を見に行った。
ホームだけ見ていると斬新なデザインで綺麗なのだが、元々St. Pancras駅は宮殿のようなヴィクトリア朝の造りの駅舎。赤レンガの壁から冷たい感じがする鉄骨が、しかも趣味の悪いねずみ色に塗られた鉄骨がむき出しで張り巡らされているのは、どう見てもセンスがいいとは思えなかった。


帰り道で見たコカ・コーラの看板が可愛くて、あったかい気持ちにしてくれた。クリスマス時期のコカ・コーラのCMや広告は、全世界共通して可愛いくて夢があって大好き!


列車で周る英国の旅 Day2 ①

2009-12-18 | travelog


【Keaneで始まり、ハリー・ポッターに触れる】 28/11/09 : ロンドン

今まで何度か来ているロンドンだが、まともな観光をしたのは前回滞在の時。じゃあ今まで何をしていたんだ?ってことだが、そもそも目的はライヴで、昼間はもっぱらレコ屋巡りに費やしていたっけ・・・。
あとはカムデンなどのマーケットで古着を漁り、大英博物館とタワー・ブリッジとハイド・パークに行ったくらいだった。
最近の旅行は、もっぱら観光に精を出しているので、今回はベタでもいいからちゃんと観光しちゃおうと目論み、朝早くから行動。でもこの時期のロンドンは、完全に明るくなるのは8時頃。まだ真っ暗な中、起きた時に降っていた雨も、出かける時には殆んど止んでいて、ところどころに青空が見え始めてきた。
友人宅の近くからダブルデッカー(2階建てバス)に乗り込む。今、ロンドンも地下鉄とバスが共通のOyster Card(オイスター・カード)というSuicaやICOCAのようなICカードがあり、何回乗っても1日乗り放題のトラベル・カードの料金を上回らないというのが利点。
バスに乗っている間、みるみる内に晴れてきた。そしてイズリントンという区域で下車。
 ダブルデッカーの2階から

さて、いったいここに何があるのか? タウン・ホール前でバスを降りて反対側に渡ったところにその建物はあった。
「Hope & Anchor」(ホープ&アンカー)というパブ。実はここ、Keane(キーン)が1998年に初めてライヴしたところなのだ。
早朝なので当然お店は開いていないが、ガラス越しに中を覗くと、こじんまりしたステージが奥の方に見えた。ここでKeaneがプレイしたのかぁ・・・Tomたちもきっとこの辺を歩いたんだろうな・・・、なんてミーハーなことを思いながら周辺を行ったり来たり。
 

再びバスに乗って、セント・ポール大聖堂へ。ここは、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の挙式が行なわれたところだ。
中は一応撮影禁止なのだが、撮っていた人は注意されていなかったので、私も少し撮ってしまった。ドームの下の椅子に座った時に、膝にカメラを置いて控え目に、もちろんノーフラッシュで。
聖パウロの生涯が描かれたドームは素晴らしく、ぼーっとしばし見上げていた。聖堂内を一周した後、257段の階段を上ってドームの上の塔の付け根の部分まで行き、ロンドン市内を一望してきた。
途中の 「ささやきの回廊」 までの階段はとても滑らかで段差が低く作られていたので、上るのがとても楽だったが、そこから展望台までの階段は、結構急でしかもめちゃくちゃ狭かった。大人ひとりがやっとというくらいの幅で、太っちょさんはムリかも・・・。
「ささやきの回廊」 から見渡すドームと大聖堂は壮大で、ベンチに座ってしばらくその空間を見渡しながらひと息付いた。
「ささやきの回廊」 とは、ドームの反対側にいる人の話し声が後ろの壁から聞えてくるという、壁の凹凸面を音が反射して伝わってくる現象の空間。
展望台からは、お馴染みのタワー・ブリッジや大観覧車ロンドン・アイ、ミレニアム・ブリッジやテイト・モダン、ガーキン(ピクルスに使用するキュウリのこと)という愛称が付いた30セント・メリー・アクスという変わった形のビルも見渡すことができた。
展望台を下りて、地下の納骨所に行った。納骨所はなんだかとても新しくて綺麗だった。ここには、大聖堂を設計したクリストファー・レン、チャーチル元首相らが眠っている。
地下のショップに立ち寄り、入った時はあまり人がいなかった大聖堂も、出る頃は入口にかなりの列が出来ていた。
 聖パウロの生涯が描かれたドーム
 左奥にロンドン・アイが見える
 右端の尖ったビルが “ガーキン”
 ミレニアム・ブリッジを渡った右側の塔がテイト・モダン  

大聖堂を出でミレニアム・ブリッジを途中まで渡って引き返し、「COSTA」 というカフェに寄ってラテを買って、ギルド・ホールの広場のベンチで休憩。
紅茶の国も、今やカフェが大人気。5年前に来た時もスタバの多さに驚いたが、今はスタバだけでなくたくさんのカフェがあちこちにあった。
ラテと一緒に買ったミンスパイが美味しくて、この先何かにつけてCOSTAのミンス・パイを食すことになるのだった。
ミンスパイとは、英国でクリスマスの時期になると食べる小さなパイで、中身は砂糖&ブランデー漬けのドライフルーツ。ブランデーは、ラム・レーズンのアイスクリームもダメな、全くお酒がNGな私でも平気な程度。
 COSTAのミンスパイ

この辺りは、シティと呼ばれるロンドン発祥の地で、あちこちにシティの紋章が。
 シティのゴミ箱    シティのポール
 シティの学校   シティのストリート・サイン    

その後、バンク界隈を散策。マンションハウスやイングランド銀行、旧王立証券取引所、ロンドン大火記念塔などを見て周ってリーデンホール・マーケットへ行ったが、土曜日だったのでマーケットはお休みだった。
ここは、映画 『ハリーポッターと賢者の石』 でハリーがハグリットと歩いたマーケットで、 マグルのロンドンとダイアゴン横丁を繋ぐパブ 「漏れ鍋」 の入口に使われた場所がある。
 リーデンホール・マーケット
 「漏れ鍋」 の入口に使われたお店、現在は眼鏡屋さん

バンクまで戻ってバスに乗り、ウェストミンスター寺院に行く予定にしていたのだが、バスから見ると入口が長蛇の列だったので、後にしようと決めてそのままヴィクトリア方面に向かい、ウェストミンスター大聖堂に行った。
同じウェストミンスターでも、こっちの大聖堂はカトリック教会。ちなみにウェストミンスター寺院はイギリス国教会の教会。
時計塔がもの凄く高く聳えるビザンチン様式の赤レンガの外観と、中の煌びやかなモザイクの装飾が印象的だったが、ミサ中だったので入口の拝廊より前には行けず。
 ウェストミンスター大聖堂

そこから歩いて目指すは、英国君主の象徴バッキンガム宮殿。バッキンガム・ゲイトという通りを歩いて行くと、やがてはためくユニオンジャックが見えてきて、宮殿の正面広場やヴィクトリア女王記念碑の周りにはたくさんの人がいた。
しかし、特別豪華というほどでもない宮殿で、オーストリアやフランスの宮殿に比べると、私にはちょっと綺麗という程度のただのビルにしか見えない(タイトル写真)。
ユニオンジャックによって、威厳があるような気はしたが・・・。でも、王室の紋章が入った門は豪華だった。
 王室の紋章が輝く門
 賑わうヴィクトリア女王記念碑周辺、遠くにはロンドン・アイが見える(右側)

セント・ジェームズ・パークを抜けて、ホース・ガード・パレード広場まで行ったのだが、本当にロンドンは公園が充実している。しかもものすごく広い。可愛いリスがチョロチョロ走り回り、カルガモやアヒルは池から上がって草を食べていた。(奴らって草食?)


パーラメント通りまで歩いて行き、バンケットハウスに行く途中、首相官邸のあるダウニング通りの前を通った。通りの入口には門があり、警備員が数人立っていたが、歩道が遮られるほど人が群がって中を見ていたので、何かあるのかしら?と思う。気にはなったがブラウン首相には特別興味がないので通過。
バンケットハウスの外観だけ見て、後回しにしていたウェストミンスター寺院に行ったのだが、時既に遅し、閉まっていた。土曜日は14:30までだった。付属しているセント・マーガレット教会にいたっては、13:30まで。15時までかなと思いつつも、予定ではもっと早い時間に行くつもりだったので、閉まる時間をチェックしていなかった。しかもここ、観光客の必見スポットとされているのに、日曜日はクローズなのだ。
仕方ないのでウェストミンスター宮殿方面に歩き、ビッグ・ベンを見上げながらウェストミンスター・ブリッジを渡って、ダリ美術館のカフェで休憩。
ダリ美術館の前には、溶けた時計のオブジェがあり、カフェはダリの写真がいっぱい。チョコレート・ケーキは、歩き疲れた体に丁度いい糖分を与えてくれた。


美術館に入る時間はなかったのでカフェでゆっくりした後、ロンドン・アイの下を通ってWaterloo(ウォータールー)駅へ。そしてこの日初めてのTubeに乗り、Charing Cross(チャリング・クロス)駅までふた駅移動した。


★「Day2 ②」 につづく。

Levellers @Shepherds Bush Empire, London 11/27/09

2009-12-15 | performance


そんなわけで、ロンドンに到着した日の夜、Levellers(レヴェラーズ)のライヴを見にロンドンの西側Shepherd's Bush(シェファーズ・ブッシュ)にあるヴェニュー、Shepherd's Bush Empire(シェファーズ・ブッシュ・エインパイア)に行った。
Tubeの駅から歩いて10分くらいで、建物の周りにはまだ中に入らずにたむろしている人たちがたくさんいた。


Box Officeでチケットを引き換えて、セイキュリティ・チェックを受けたあと中に入った。チケットは、ブッキング代を含めて£25.69(約4.000円)、安い!
ここは1903年にオープンした劇場で、The Rolling StonesやThe Who、David Bowieを始め、Elton JohnやBon Jovi、oasisなどなど、英米を代表する多くのロック・ミュージシャンがプレイしている場所。
3階席まであり、バルコニー席のような造りはレトロな雰囲気で、天井が高かった。1階のスタンディング・フロアは、SHIBUYA-AXくらいの広さだろうか・・・。
 1階の奥に見えるのはバー・カウンター

まだサポート・アクトも始まっていなく、みんなまったりとしていた。
ひととおり会場内を見て周ったあと、クロークにコートを預けてどこで見ようかウロウロ。最初は後ろの階段の上でいいかなと思ったが、せっかくだし前に行けそうだったので、床に座り込んでいる人たちをすり抜けて行くと、最前の端が空いていたのでそこで待機。
間もなくサポート・バンドが登場した。Sonic Boom Six(ソニック・ブーム・シックス)という、去年来日もしているマンチェスターのパンク・バンド。
でも私は名前さえ知らず、渡英直前にこのバンドがサポートを務めることがわかり、来日していたこともその時知った。
とっても元気なVo.の女の子は、キュートな声だったがちょっとキンキンしていた。ベースがトロンボーンを吹いたりして、レゲエあり、スカあり、ヒップホップありのミクスチャー系のサウンドで、演奏もわりとしっかりしていてなかなか面白かった。
真ん中ではこれぞ本場のモッシュだ~と言わんばかりに、若者が暴れていた。
 Sonic Boom Six

Sonic Boom Sixは30分ほどで終わり、サクサクッとセット・チェンジが行なわれている間、だんだんとフロアが詰まってきた。
やがてゆっくりとLevellersのメンバーが登場。1曲目は最新アルバムからのシングル曲 「A Life Less Ordinary」。うへぇ~、めちゃカッコいいではないか!
Levellersのアルバムは、この前記事にした去年リリースされたアルバム以外は91年の2ndしか持っていない。で、たまたま友人が以前中古屋のワゴン・セールで買ったという1stを持っていることを知り、渡英わずか5日前に借りて詰め込んだ。しかし、彼らのキャリアは長い。知らない曲ばかりだろうな~と思っていた。
ところが、次から次へと知っている曲が続く。思わずおおーっと唸る。
リードVo.のMarkは、お腹がポコッと出て頭も寂しくなってすっかりおじさんになってしまったが、時々狂ったように飛び跳ねて動き回ったのにはビックリ。元気いっぱいだ。いや、彼よりもっと元気だったのは、ベースのJeremy。この人は昔っからドレッド・ヘアを振り乱してプレイする姿が印象的だったが、変わっていなかった。ジャンプの高さもハンパなく、曲によっては最初っから最後までぴょんぴょん飛び跳ねっぱなしの曲もあった。それにしてもものすごい体力だわ、この人・・・。
ギターの他にマンドリンなども弾くもうひとりのVo.のSimonはあまり動かず、フィドルのJonは、ステージの端から端まで弾きながら歩き回っていた。動かない(動けない)のは、座ってプレイしているドラムスのCharlieとキーボードのMattだけ。その分彼等のところへは、MarkやJeremyやJonが絡みに行っていた。
私の目の前に居たMattは、東洋人が珍しかったのか、みんなの中で浮いていたのか、やたらこっちを見てニコニコしては手を振ったりして、愛想が良かった。
 飛び跳ねるJeremy
 Jon&Matt

Simonのマンドリンが切なく響き、哀愁漂うナンバー 「The Road」 では、サビで大合唱となり、気持ち良かった。
幻想的な照明になり、怪しげなイントロが流れ、蛍光色のメイクをした怪しげな男性が、キルト姿でディジュリドゥを持って登場。ディジュリドゥとは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの木管楽器のこと。
あぁ、これがライヴ映像でよく見る彼だ!と思っていると 「Three Friends」 が始まり、自然とその怪しげな彼に目が行ったのだが、ずっと見ていると彼の動きがとってもチャーミングで、最後まで彼に釘付けだった。


Markがその彼を “Stevenに拍手!” と紹介し、一旦引っ込んでいたが再び登場。そしてすぐさま 「One Way」 に突入。
のっけからもう大大大合唱。途中の “Hey!” の掛け声のところでは、ステージとフロアが一体となってヴォルテージはMaxとなり、最高にノリノリだった。
そして、この曲はやはり名曲。18年という歳月が経っても、愛され続けている曲なんだな~と実感した。
往年のファンという感じの彼等と同年代の人が多かったが、若い子たちもたくさんいて、真ん中にモッシュ・ピットを作って暴れていた。
Simonが歌うと、何故かカントリーっぽく聞こえてしまうのは、どことなくルックスがWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)に似ているからだろうか・・・なんて。
 Simon   Jeremy   Mark     

その後も1st&2ndの曲が続き、それに混ざって知らない曲も少しあったが、初めて聴いた感じがしなかった。彼等の洗練されたパフォーマンスが、そう感じさせたのかも知れない。曲間も間伸びせずに、ぐいぐいとテンションを持続したまま引っ張って行く。さすが、かつて “英国No.1ライヴ・バンド” と言わせただけある。
ダイブして前までサーフさせられた人が、おじさんだったのには苦笑。しかも落とされた時にどこか打ったようで、去って行く時に脇腹辺りを痛そうに押さえていた。
最後は最新アルバムの1曲目 「The Cholera Well」。フィドルの超早弾きのイントロで始まり、スピーディに突っ走って本編終了。
間もなくアンコールで登場した時、Jeremyはドレッド・ヘアをターバンのように頭に巻きつけていた。しかし、演奏が始まるとすぐに飛び跳ねて、アッという間にバサーッと落ちて元どおりになってしまった。
アンコールは3曲、全て2ndからだった。特に 「The Riverflow」 は楽しい曲で好きな曲だったので、嬉しかった。

いやいや、満足満足。すっごく楽しくてカッコいいステージだった。
さすがのキャリアのバンドだけあって、演奏は素晴らしく、盛り上げ方もお手のものと言った感じだった。
セットリストをゲットした、私と同世代くらいのビシッとロック・ファッションで決めたレディにセットリストの写真を撮らせてもらった。
その彼女に “何てクールなTシャツ着てるの!” と言われた私。実は先日のThe Wonder Stuff(ワンダー・スタッフ)東京公演のTシャツを着ていたのだ。
そこで彼女とWonder Stuffの話題になり、12月バーミンガムのHUP!公演に行くのかと聞いたら、“クリスマス前で仕事が忙しくて行けないのよ~” “あなたは?” “その頃はもう日本に帰ってるの” と・・・。そして、お互いに残念ね~と言い合ったのだった。
帰る前にマーチャンダイズのブースを覗くと、可愛いTシャツがあったのでサイズを聞いた。丁度いいのがあったので記念に購入。£16(2.500円くらい)とは思えない、しっかりした生地で得した気分。
セットリストを確認したところ、2ndからは7曲もやっていた。やはり 『Levelling The Land』 は、彼等自身も気に入っている名盤なんだな。


★Setlist★
・A Life Less Ordinary
・Battle Of The Beanfield
・Burn America Burn
・15 Years
・Beatuful Day
・The Road
・Before The End
・Three Friends
・One Way
・Prisoner
・The Boatman
・Men-An-Tol
・Carry Me
・Barrel Or A Gun
・Come On
・Dirty Davey
・The Cholera Well

~encore~
・The Game
・The Riverflow
・Liberty Song


★Levellers 「One Way」 
~Jeremyのフットワークとディジュリドゥ奏者Stevenの動きに注目!


列車で周る英国の旅 Day1

2009-12-14 | travelog


【無事入国、ロンドン到着後ライヴを堪能】 27/11/09 : ロンドン

UKを訪れるのは、5年ぶり。相変わらず£ポンドは高い(今は156円前後)が、今年の2月に一度一気に1ポンド=138円に落ちた時に、今年は絶対UKに行くぞと決めていたので、ある程度両替済みだった。あとはクレジトカードで賄おう。
UKは今回で5回目。初めて行った時はブリティッシュ・エアウェイズ(BA)だったが、それ以降はいつもヴァージン・アトランティック航空を利用していて、ヴァージンは相当お気に入りだった。
しかし、ヴァージンは復路のフライトが13:45発なので、空港に11:30頃には着いていなければならない。となると、最終日はどこにも行けず、ただ帰るだけの日になってしまい、いつもそれが勿体ないと思っていた。でもANAだと19:00発なので、これだと日中の時間を十分に活かせる。迷いに迷い、ヴァージンに後ろ髪を引かれながらも、燃油サーチャージが再びかかる前にANAで予約した。ANAも好きなので、良しとしよう。
B-777、トリプル・セブンは真ん中も3席。いつも国際線は通路側を確保する。遠慮なくトイレに立てるから。
エコノミー・プラスのすぐ後ろの2列しかないブースで、静かにゆったり・・・と思いきや、前に二組の赤ちゃん連れが・・・。共に赤ちゃんは1歳未満くらいで、更に共にこれまた同じく3歳くらいのお兄ちゃんが一緒。親は日本人のお母さんだけで、里帰りだったようだ。泣いてぐずらないことを願った。
真ん前の赤ちゃんは白人とのハーフで、私の方を振り向いてはニコニコしてとっても可愛く、結局最後の最後まで一瞬たりとも泣かず、とってもお利口さんだった。
それに比べ、斜め前にいた赤ちゃん。泣くわわめくわぐずるわで、母親はあやしたりせず、大声で泣いても周りに気遣いしていない様子。おまけにエマニエル坊やそっくりのお兄ちゃん(こちらもハーフ)は、ドタバタ跳ねたりワーワー言ったりと本当にうるさく、iPodがなかったら眠れなかっただろう。
赤ちゃんが泣くのは仕方ないことなのだが、目の前の兄妹がとってもお利口だったので、そっちの兄妹が余計にだらしなく見えてしまった。
そんな中でも、ハリー・ポッターの映画を2作品観たりしながら機内を過ごし、定刻どおり、ロンドン・ヒースロー空港に到着した。
さて、ヒースローと言えば、世界中でも悪評高いイミグレーション。時間がかかる上、やたらとうるさくて厳しいのは昔から。
いつももっと暗~い印象だったが、改装したのか明るくなったような気がした。ひとりひとりにかかる時間が長いので、ここで時間がかかるのは覚悟の上だったのだが、すごくスムーズに列が進んで行き、すぐに自分の番が近付いてきた。
でも居た居た。ずーっと捉まっているカップルや、恐らく留学で来たのだろう、提出した書類を見て “待ってなさい” と言われ、オロオロしながら立ち尽くしていると裏に行こうとする係員に “Sit down!” と怒鳴られてる女の子。おぉ~こわっ!
いよいよ私の番、ちょい緊張。インド系の女性の前に行くと、“Hi!”.......えっ!?Hi!だなんて、今まで言われたことなかったし、こっちが言っても完全無視だったのに・・・。入国カード見ながら、“11日?観光?じゃ、楽しんで!” と、拍子抜けするくらいにあっさり終わった。“楽しんで!” なんてまで言われちゃったよ・・・とひとりでほくそ笑みつつ、荷物をピック・アップして地下鉄(以下Tube)の駅に向かった。

今は、ロンドンのパディントンまで15分で行けるヒースロー・エクスプレスという直通電車があるが、泊めてもらう友人宅はヒースローからTube一本で行けるので、ちょっと時間はかかるが無駄なお金は使わない。
Tubeに乗る前に友人に電話をしておいたので、フラットのチャイムを鳴らすとすぐにドアを開けてくれた。
このところ友人はちょくちょく日本に帰ってきてたので、そんなにすごく久しぶりという感じではないのだが、それでもいろいろ話が尽きず。
折角UKに行くのだから、何かライヴを観たいと思って旅行日程に合うのを調べていたところ、この日Shepherd's Bush EmpireでLevellers(レヴェラーズ)のライヴがあった。
最新アルバムはすごく気に入っていたし、かつての英国No.1ライヴ・バンドのパフォーマンスを見てみたかった。
私は時差ボケに無縁なので、入国審査で1時間かかったとしても、サポート・アクトがあるのでLevellersの時間までは間に合うだろうと考えていて、当初は当日券にしようと思っていたが、結局出発前に会場ピック・アップのチケットを確保しておいた。
着替えたあと、8時を目途にTubeでShepherd's Bushへと向かった。

 Shepherd's Bush Empire

★ライヴの様子は、別途ライヴ・レポにて。

無事帰国

2009-12-10 | others


昨日(火曜日)に、無事帰国。10泊12日だったが、楽しい時間はアッという間だった。
心配していた天候も、ひと晩だけ雨に遭っただけで、あとは朝晩や途中で多少降ったものの、行くとこ行くとこで青空に出会え、私が訪れる前と去る時に天気が大きく崩れるという何とも幸運な巡り合わせ。
そして、遅れて当たり前の英国列車も、ひとつだけ10分遅れた以外は全部on timeだった。おまけに帰りの飛行機は、航空会社の配慮でビジネスクラスにアップ・グレードという、なんとも快適な旅。訪れた街は全部で13ヶ所。日常を忘れ、存分に満喫してきた。
写真は、お土産を含む旅の収集品の一部。ぐるっと反時計回りにグレイト・ブリテンを一周してきた。
エンターテイメントの方は、着いたその日にロンドンでLevellers(レヴェラーズ)を観て、翌日はミュージカル 『We Will Rock You』 を鑑賞。グラスゴーでは、念願のJames Morrison(ジェイムス・モリソン)を観てきた。他にもちょびっと音楽が絡んだ今回の旅。
これから暫くは写真や資料の整理に追われるので、旅行記やライヴ・レポは、写真整理の進行具合を見ながらになりそう・・・。


フォト・ブログにて、少しずつ写真を紹介中。