without A trace

favorite stuff...
music, trip, cinema, art, and so on.

20年目のアニヴァーサリー

2011-08-06 | music : special


とんとご無沙汰。しばらく放ったらかしにしていたら、変な広告が表示されてた。
左にあるTwitterでバレバレだけど、ひとまず最近何をしているのかなどを・・・。

先月、ロンドンに行ってきた。今回は観光旅行ではなく、The Black Crowes(ブラック・クロウズ、以下Crowes)のライヴに行くのが目的だった。
私とCrowesとイギリスというこの3つのワードは、切っても切れない関係で、それが20年目を迎えた。
1990年にデビュー・アルバム 『Shake Your Money Maker』 をリリースしたCrowes。当時、英語の勉強がてら流していたFENラジオからたまたま流れてきた 「Jealous Again」 にひと目惚れならぬひと聴き惚れ。
そのCrowes、実は初来日はキャンセルになった。いてもたってもいられず、1991年のUKツアーを観に行った。
初めてCrowesのライヴを観たのがイギリスで、素晴らしい友達にも巡り会えた。
翌1991年に初来日し、その後オーストラリア、ドイツ、そして再びイギリスでのライヴに行き、本国アメリカでのライヴは2005年に実現した。
で、初めてライヴを観てから20年の歳月が経った今年、バンドが昨年から行なっていた20周年のアニヴァーサリー・ツアーをヨーロッパでもやることを知り、休みも無事取れたのでロンドンでのライヴに行ってきたのである。
彼らに逢うのは、2005年のサンフランシスコとサマソニ以来だった。
2日間あったライヴ。初日はちょっとサウンド・トラブルがあって、イマイチCrowesらしさが発揮されなかったけど、2日目は取り戻し、最後にはJimmy Page(ジミー・ペイジ)とのセッションも楽しめた。

ライヴ・レポはまたそのうちに・・・。

 Shepherd's Bush Empire

"The Redwalls news flash" pt.17

2010-06-15 | music : special
 

ずーっとずっとなしのつぶてだった、The Redwalls(レッドウォールズ)。
去年の10月に “Where are the Barens? Do you know?”(バレン兄弟はどこにいる? 君たち知ってる?)という謎めいたメッセージをマイスペに残し、それに対しての様々なコメントにも応答なしだった彼ら。
この度、やっとと言うか、ついにと言うか、新しい音源の一部がUPされた。
Andrew Langer(アンドリュー・ランガー)が抜けたことろまではここで伝えていたが、実はその後、ドラムスのRob Jensen(ロブ・ジェンセン)も抜け、結局Logan(ローガン)とJunstin(ジャスティン)の兄弟だけになってしまったのだった。一体何が彼らにあったのかは定かではないが、兄弟ふたり仲良しというのは、どこかのビッグ・マウス兄弟バンドとは正反対だ。
バレン兄弟が生み出す音こそThe Redwallsの音なので、このふたりが健在なら私的には安心。今のところ正式メンバーの発表はまだないが、レコーディング風景の写真にはギタリストの姿があった。
2分弱のまだまだ未完成の音源だが、ピアノとギターが心地良いリズムを刻む、軽快なブルーズ・ロック。完成作に期待したい!


★「Shoot from the Hip」


The Black Crowes / Before the Frost...

2009-10-23 | music : special


益々通好みになって行くThe Black Crowes(ブラック・クロウズ)が放つニュー・アルバム 『Before the Frost...』 は、全11曲一発録りのライヴ・レコーディング。
ニューヨーク州のウッドストックにあるThe Band(ザ・バンド)のLevon Helm(レヴォン・ヘルム)のスタジオで、知り合いや親しいファンを招待してレコーディングされた。
そして、輸入盤に封入されているIDカードのコードで、『...Until the Freeze』 という全9曲のもうひとつのアルバムが、無料ダウン・ロードできるという嬉しいプレゼント付き。
私にとってCrowesというバンドは、しょっちゅう聴いている訳ではないのだが、常に自分の音楽嗜好の根底に居るバンドで、一時期ちょっと離れていた頃があったものの、常にAll time favoriteなバンドだ。
6年ぶりだった前作 『Warpaint』 からわずか一年半で新作を発表、しかもずーっとロードに出ている彼ら。だからレコーディングに時間をかけないスタイルで、行なったのだろうか。
活動再開後、がっちりタッグを組んだRobinson兄弟は、それまで以上に益々止まることを知らない。
更にライヴ会場でその日のライヴCDを即売したり、ライヴを録音することを公認したり、今回のフリーDLのような画期的なことを行なって、常にファンを楽しませてくれている。

おやっ?とまず思ったのが、このジャケット。いつものCrowesらしからぬ、やけに爽やかなジャケット。
そして、CDが黒い! これには本当に驚いた。正にアナログ盤のよう。Crowesらしさが滲み出ていて憎い演出だ。
しかも、その透明感のあるジャケ写とはほど遠いくらいに、中の音は重厚なのだから、いつもながらやってくれる。
今回も前作同様、Paul Stacey(ポール・ステイシー)がプロデュース。
一発録りとはとても思えぬ演奏は、ミスのかけらもなく脱帽もの。Chris(クリス)のVo.も全く音程を外すことなく素晴らしい。う~んと唸ってしまう。
ただひとつ、これは私の個人的な意見なのだが、一曲一曲終わる毎に入る歓声と拍手。ライヴ・レコーディングだから仕方ないのだが、通常よくあるライヴ・アルバムのように、演奏中も歓声が聞こえているならライヴという感覚で聴けるのだが、そうではなく曲が終わった後に取って付けたように入っているのがハッキリ言ってうざい。演奏中は静かにしていて下さい、とでも言っていたのだろうか・・・。
まあそんな愚痴も、最初から最後までくまなく漂うグルーヴ感が、全身全霊を震わせてくれるほどに気持ち良いので許せてしまう。やっぱりこのグルーヴが、彼らの音楽の最大の魅力。
軽やかなピアノのイントロにぶ厚いギターが被り、更にタンバリンとバンジョーの音が小粋に鳴り響くM-1 「Good Morning Captain」 で幕開け。カッコいい王道ロック・サウンドに、ギターも唸る。
M-2 「Been A Long Time (Waiting On Love)」 のアウトロでは、長い長いジャムが続く。Crowesはこのジャムを最も得意とするところで、トリップ感覚に陥り、トランス状態っぽくぐいぐい引き込まれて酔いしれて行く。
(しかし、日本のオーディエンスにはこのジャムが楽しめなかったようで、2005年のサマソニで間延び状態になってしまい、Chrisのご機嫌を損ねてしまったのだった。)
ミディアム・バラードM-3 「Appaloosa」 では、Rich(リッチ)のスライド・ギターが切なく響く。
ちょっと雰囲気の違うM-5 「I Ain't Hiding」 が面白い。今までにないCrowesだ。メロディ・ラインをラフに崩して歌う、ChrisのVo.が特徴。
今回は、なんとM-7 「What Is Home」 でRichがリードVo.を取っている。RichはCrowes活動休止中に出したソロ・アルバムでもちろん歌っているが、Crowesのアルバムで彼がメインVo.を取るのは初めて。Chrisに比べるとあまり抑揚のない歌い方だが、淡々とRich独特の低音でブルージーに歌いこなしている。
M-8 「Houston Don't Dream About Me」 は、今回このアルバムでいちばん好きな曲。ゆったりとした曲だが、メロディ・ラインとアレンジがカッコ良くて、ギターの音色がたまらない。
リズミカルなM-10 「And The Band Played On」 の、コーラスに掛け合うようにChrisのVo.が絡んで行くのも心地良い。
最後M-11 「Last Place That Love Lives」 は、前半はアコギ一本で、後半からのスロー・バラードで、ブルージーに締めくくる。
とにかく、ギターが素晴らしい。本当にライヴ録音?と思ってしまうくらい、音がめちゃくちゃぶ厚い。
Richのギターともうひとりのギタリスト、Luther Dickinson(ルーサー・ディッキンソン)のツイン・ギターが絶妙だ。Marc Ford(マーク・フォード)じゃないのは個人的に残念だが・・・。
そして、今回バンジョーの音色が目立つ。もちろんお得意のスティール・ギターは健在だが、今回は前面に出すよりも後ろで唸っているという感じのが多い。
1990年に 「Jealous Again」 で脳天ブチ抜かれてから、もう来年で20年になる。来年は20周年を記念するライヴを展開するとか・・・。もう来日することはないと思うので、こっちが行くしかない。休みが取れる時期が決まっているので、上手く予定が合えば行きたいなぁ・・・。


フリーDLのもうひとつのアルバム 『...Until the Freeze』。(このジャケ写も爽やかだ・・・)
DLしたファイルの中には、ちゃんと歌詞入りのブックレットも付いていた。
Stephen Stills(スティーヴン・スティルス)の 「So Many Times」 のカヴァーが収録されていて、M-1 「Aimless Peacock」 ではRichがシタールに初挑戦している。
 

The Grapes of Wrath / These Days

2009-07-30 | music : special


私のall time favoriteで、常に心の中にいるバンドのひとつ、The Grapes of Wrath(グレイプス・オブ・ラス)は、US及びUKのバンド中心に聴いている私には珍しく、カナダのバンドである。 
1980年に、まだ少年だったChris Hooper(クリス・フーパー)とTom Hooper(トム・フーパー)兄弟は、Gentlemen of Horror(ジェントルマン・オブ・ホラー)というパンク・バンドを経て、Kevin Kane(ケヴィン・ケイン)とVincent Jones(ヴィンセント・ジョーンズ)と共に1984年にGrapes of Wrathを結成。1992年に解散するまでEP1枚とアルバム4枚をリリースした。
その翌年、GrapesからKevinが抜けた形でginger(ジンジャー)を結成したが、3年間で活動中止。そして2000年にTomは、KevinとふたりでGrapes名義でアルバムをリリースした。
その後、TomとKevinはそれぞれソロで音楽活動を続けているのだが、なんと今年ふたりが再びタッグを組み、Grapes名義で今月地元でライヴを行なったのだ。(どんなに行きたかったことか・・・)
 Tom & Kevin、Tom(右)は、ヘア・スタイルもルックスも昔とちっとも変わっていない・・・

これはそんなGrapesの、1991年にリリースされた、4ピース時代の最後のアルバム 『These Days』。
私が所有するGrapesのオリジナル音源は全てアナログ盤のため、いつも聴くのはベスト盤なのだが、少し前にこのアルバムをiTunesにダウンロードした。
元々音楽を始めたのがパンクだとはとても思えない、優しくて抒情的で、美しいハーモニーと爽やかなメロディに癒される。
TomがVo.のM-2 「You May Be Right」 は、このアルバムでいちばん好きな曲。ゆったりとしたリズムのソフト・ロックで、後半で鳴り響くハモンド・オルガンの音色がめちゃくちゃ心地良い。
スライド・ギターの音色とオルガンの音色が絶妙に絡み合う、とても優しいメロディのM-4 「I Can't Find My Home」、続くM-5 「Days」 は、コーラスが美しく響くキラキラしたギター・ポップ。
前半がちょっとディスコティックなアレンジのM-6 「I Am Here」 は、本当にディスコ・サウンドのようなRemix Ver.でシングルのカップリングになり、後にベスト盤にも収録された。そうは言っても、サビの広がるようなメロディは爽やかさ度満点。
短い曲だが、淋しげでノスタルジックなM-7 「No Reason」 のハーモニーは、この上なく美しい。
M-8 「Travelin'」 でも素晴らしいコーラス・ワークを披露。ゆったりとしたギタター・ポップだが、アウトロでの熱いピアノ・ソロとギター・ソロが、アルバム唯一のアップ・テンポなロック調のM-9 「A Fishing Tale」 に繋げる。
ちょっとウキウキしてくるような可愛いメロディのM-11 「Now」 も、大好きな曲。
最後のM-12 「Mirade」 は、メロディの展開がカッコ良い。彼らにしては6分強の大作なのだが、アウトロが3分もあるのはちょっと長すぎ。でも何故がダレなくて、心地良いギター・リフが続いてF.O.して終わる。

Grapesの美しいオーガニック・サウンドは、18年経った今でも全く色褪せることなく、心に響き、安らかな気持ちにしてくれる。


★Grapesの関連記事はこちら
★gingerのアルバム・レビューはこちら


★The Grapes of Wrath / You May Be Right



"The Redwalls news flash" pt.16

2009-01-07 | music : special


昨年11月から12月にかけて、The Zutons(ズートンズ)のサポート・アクトとして、UKツアーを成功させたThe Redwalls(レッドウォールズ)。
拙い和訳ではあるが、ツアーの最終日、The Zutonsの故郷リバプールでのショーの前に行なわれた、Logan(ローガン)のインタビューを紹介。

************************************************************
━ The Redwallsが早い段階で見い出され、有力な仲間を得ているということは常に素晴らしいことだ。最初にoasis(オアシス)、次にKeane(キーン)からのオファーを受け、現在はThe Zutonsのサポートとして国内(UK)を駆け巡っている。

「レコード契約したときは、僕らはまだ子供だったんだ。」

━ リード・シンガー&リズム・ギターのLogan Baren(ローガン・バレン)は、シカゴ訛りでゆっくりと話す。

「僕らはアメリカ中をツアーするために高校を中退して、ライヴ活動に精を出したんだ。
oasisは僕らにUKでやってみないかと言ってきたので、僕らはそれに答えたのさ。今回僕らは、UKで本当に成功させるために戻ってきたんだ。
The Zutonsは、僕らにとっても親切にヘルプしてくれたよ。僕らを気に入ってくれたふたつのバンドにすごく感謝してるんだ。」

━ しかし、彼らがサポートしたもうひとつのバンド、Keaneに対する評価はあまりなかった。

「僕らはKeaneとThe Zutonsと一緒にUSツアーをしていたんだ。Keaneは全く個性に欠けていたんだ。僕らはツアーを乗り切るためにも、The Zutonsとの友好を深めざるを得なかったんだ。彼らはとってもいい奴らさ。彼らを愛してるよ。
2ヶ月前、僕らはリバプールの街を一緒にぶらぶらしてたんだ。そして、彼らが招いてくれて、今ここにいるんだ。もちろんさ、とOKするのは心が躍ったよ。」

━ The Redwallsのデビュー・シングル 「Memories」 は、年間優秀シングルを狙うには遅い。しかし、英国での成功ほど、彼らを喜ばせるものはないだろう。

「僕らは、ソウルフルなものは何にでも夢中になってるよ。そして、それらの多くは偶然にも英国の音楽なんだよね。
The Kinks(キンクス)、The Stones(ストーンズ)の初期の素晴らしい楽曲、更にSam Cooke(サム・クック)のような故郷(シカゴ)の古い音楽とかね。
ブルースの街シカゴ。僕らは正に、素晴らしい音楽が息づく街に生まれ育ったんだ。」

━ 彼らは、既にいくつかの大きな成功を掴んでいる。

「僕らは確かに、いくつか面白いことをこなしたよ。」(笑)
「oasisとの大規模なショーとか、レターマン(*1)やレノ(*2)の番組出演なんかがそうさ。そして、僕らが想像しているより以上に、そういうのだけが目立ってしまってるよね。でも、誰もがやってることもしてるさ。例えば新しい友達に出会ったり旅行したり、深夜に外出したりね。
でもそうすることが時々困難になるけど、僕らはそんな何でもないことを楽しまなきゃと思ってるから、今でもやってるさ。」

「僕はここが好きだな。ここにはたくさん僕らの友達がいるし、リバプールでは長い時間を費やすよ。この街の人たちも好きだし、今は第二の故郷って感じだよ。」

━ そして、彼らはリバプールの音楽の大ファンだ。

「僕は、この街から生まれたThe Beatles(ビートルズ)という古いバンドが好きなんだ。」(笑)
「他にも、Rory Storm(ロリー・ストーム)、The Zutons、Candie Payne(キャンディー・ペイン*3)、Howard Eliott Payne(ハワード・エリオット・ペイン*4)、The Sixteen Tonnes(シックスティーン・トンズ)、そしてBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)!」(笑)

━ リバプールでのショーに向けて、最後に彼はこう約束した。

「4人のシカゴアン(シカゴ市民)は、リバプール市民で溢れる会場に、素晴らしいロックン・ロールを届けてみせるよ!」


*1:アメリカCBSのトーク番組 『Late Show with David Letterman』
*2:アメリカNBCのトーク番組 『The Tonight Show with Jay Leno』
*3:The ZutonsのSean Payne(ショーン・ペイン)とThe StandsのHowie Payne(ハウィー・ペイン)の妹
*4:The StandsのVo/G、Howie Payne 
************************************************************

このツアーの前に、長年バンドを共にしてきたギタリストのAndrew Langer(アンドリュー・ランガー)が、バンドを去った。
ツアーでは、Logan&Justin(ジャスティン)兄弟のいとこJason Roberts(ジェイソン・ロバーツ)が、ギターとバッキングVo.を務め、今年から正式メンバーとなった。
そして彼らはこの春、再びUKツアーを行なう。

"The Redwalls news flash" pt.15

2008-12-02 | music : special


旅行記が続き(まだ終っていないが・・・)、すっかり音楽の話題から遠去かってしまっていたが、今日はThe Redwalls(レッドウォールズ)の最新情報を・・・。
現在、The Zutons(ズートンズ)のサポート・アクトとして、UKツアー真っ最中のThe Redwalls。
そんな彼らが、新しいレコード・レーベルBeacon Recordsと契約をし、更に嬉しいことに、これまた新しく契約したブッキング・エージェントの担当エリアに、日本が含まれていることがわかった。
Kaiser Chiefs(カイザー・チーフス)などを手がけているエージェントなので、日本ではSMASHか? なら、来年こそはフジロックで初来日か?? それとも単独来日か??? ・・・と夢は膨らむばかりである。
今彼らはUKで、前回の単独ツアーと今回のサポート・ツアーによって、かなり好評を得ているようだ。
そして、2ndアルバム 『de nova』 の国内盤でボーナス・トラックとして収録されていた 「Memories」 が、来年1月5日にUKのデビュー・シングルとしてダウンロード限定で配信される。


"The Redwalls news flash" pt.14

2008-10-19 | music : special


今朝起きたら、予想もしなかった驚きのニュースが届いていた。
The Redwalls(レッドウォールズ)のギタリスト、Andrew Langer(アンドリュー・ランガー)が、バンドを去ることになった。
AndrewはThe Redwallsの前身バンドThe Pages(ペイジズ)からのオリジナル・メンバーであり、それ以前からベーシストのJustin Baren(ジャスティン・バレン)とは同級生で、幼なじみだった。
メンバーとして7年間苦楽を共にしてきた彼が、まさかバンドを去るとは夢にも思わなかったので、この事実を知ってショックだ。
今のところ新メンバーを入れる予定はなく、サポート・ギタリストの参加はあるかも知れないが当面は3人でやって行くようだ。
Andrewは何曲かメインVo.も取っていて、彼のギターはThe Redwallsの音にとっても、重要な役割を担っていたので、バンドの音が今後どう変化するのか少し不安でもあるが、逆に新生The Redwallsがどういう音作りをして行くのかが楽しみでもある。
私が知る限り円満脱退のようなので、ここはポジティブな気持ちで彼の新しいキャリアが成功するよう望んでいる。
しかし、“いい人” を絵に描いたような温厚で優しい彼が居なくなったのは、淋しい限り・・・。
先日のUK&西ヨーロッパ・ツアーが、The Redwallsでの彼の最後のプレイとなった。
そして3人は再びUKに渡り、11月から12月にかけてThe Zutons(ズートンズ)のサポート・アクトとしてツアーを敢行する。

  ★新生The Redwalls★



The Redwalls on the radio in Chicago

2008-10-15 | music : special


少し前になるが、今年7月にThe Redwalls(レッドウォールズ)が、彼らの地元シカゴのラジオ局WLS890AMで、『The Roe Conn Show』 という番組に生出演した時の模様。
アコースティックで 「You Can't Forget Yourself」 をプレイしている。
この曲は、ライヴではまだあまり披露されていない曲なので、この映像は貴重だ。
サビのBaren兄弟のハモりは、いつもながら息がピッタリ。
ちなみにタイトル写真は、6月にウィスコンシン州で行なわれた “Metro Jam” という野外フェスに出演した時のもので、ミルウォーキーの友人が撮ったもの。




"The Redwalls news flash" pt.13

2008-08-08 | music : special


The Redwalls(レッドウォールズ)が、この度フランスのレーベルFargo Recordsと契約をした。
そして本日8月8日、2003年リリースのデビュー・アルバム 『Universal Blues』 が、オリジナルとは異なるジャケットでCDとアナログの2ヴァージョンが発売される。
しかし、まずリリースされるのが、何故新作ではなく敢えてデビュー作なのかということは疑問だが、今回の契約に伴い、今秋ヨーロッパ・ツアーが敢行される。
『Universal Blues』 は、昨年夏、6曲のレア・トラックを加えて再発され、彼らにとってはとても大切な作品であることには違いない。

 2003年発売のオリジナル・ヴァージョン
 2007年に再発されたニュー・ヴァージョン

★『Universal Blues』 のコラムはこちら

★アルバム・タイトル曲 「Universal Blues」 @Otto's in Chicago 03/10/2007
  途中でアングルを変えて縦撮りしてしまったので、顔を横に向けてご覧ください。



※gooブログに貼ったYouTubeは、何故か “no longer available” になって、見れない場合があるので、
  その時はこちらで

The Greenberry Woods / Rapple Dapple

2008-08-03 | music : special


このバンドは、往年のパワーポップ・ファンなら、恐らく誰もが知っていて、そして誰もが声を揃えて “好き” と言うに決まってると勝手に思っている。
私のAll time favoriteで大切なバンドのひとつ、The Greenberry Woods(グリーンベリー・ウッズ)。1994年と95年に2枚のアルバムを出した後解散し、現在はメンバーを入れ替えてSplitsville(スピリッツヴィル)として活動中である。
以前、The Greenberry Woods(以下GBW)についてコラムにしたことがあるが(こちら)、今回は彼らのデビュー・アルバム 『Rapple Dapple』 について、もう少し詳しく紹介してみようと思う。
前回のコラムのタイトルにあるように、GBWの音楽は正に “キラキラ☆ポップ” という表現がピッタリの、キュートでとっても輝いていて、爽やかで心躍るポップ・チューンばかり。
M-1 「Trampoline」 は、これもきっとパワーポップ・ファンなら、恐らく誰もがくちずさめると豪語しちゃう。厚みのあるギターに、キラキラするリードGのアルペジオが重なるイントロ。そして、歌に入ると抜けるような爽やかなメロディが広がり、サビのコーラスや間奏のメロディ・ラインはもう琴線触れまくり。この一曲だけで、GBWワールドに連れ去られてしまう。
M-2 「#37 (Feels So Strange)」 のメロディ・ラインもたまらない。特に最後の掛け合いでハモるヴァースが、とってもキュート。
M-5 「Oh Christien」 やM-6 「I Knew You Would」 に見え隠れするちょっとメランコリックな感じは彼らの特徴で、キラキラ・サウンドにちょっぴりダークな隠し味をうまく織り込んでいる。
ミディアム~アップ・テンポのピュアなポップ・サウンドが続いた後、ゆったりとしたM-10 「Adieu」 の切ないメロディは、このアルバムのアクセントにもなっている。
極めつけが最後のM-14 「Hold On」 で、私にはもう涙ものの曲。イントロのギターのメロディだけで、やられてしまう。言い表せないくらいに切なくてキュンとなるバラードで、特に最後の “Hold On~” が繰り返されるヴァースのコーラス部分は感動的。ハンド・クラッピングが絶妙に絡み、最後の最後に鳴り響くオルガンの音が、気持ちをMaxにしてくれる。
・・・と言うように、どの曲も全部ステキな曲ばかり。そして、もう14年も前の曲なのに、どれひとつ古くさい感じがしなくて、今でも十分受け入れられるサウンドというのが、いつ聴いても感じること。

いつものことながら、かなりご贔屓のコラムになってしまっているが、それだけ素晴らしいアルバムだということが少しでも伝われば幸いである。
ところで、「Trampoline」 と 「Adieu」 のビデオがあるのだが、YouTubeではUPされていなく、いろいろ検索してみたが、残念ながらエリア外で日本では見れないものしかなかった。
しかし、iTunes Storeで 「Trampoline」 のビデオが購入でき、一部試聴もできるので、GBWを知らないけどコレを読んで興味を持って下さった方や、懐かしい~と思った方は、ぜひアクセスして楽しんでほしい。ちょっとイナタい映像に、クスッと笑ってしまうかも知れないが・・・。(検索窓に “The Greenberry Woods” と入れるとヒットする)
14年も経つと、さすがにおじさんになってしまった彼らだが、Splitsvilleではちょっとロック色が濃くなったものの、今でも変わらずにきらめくポップ・ワールドを継続している。
そろそろ、新譜を出してもいいんじゃない?

★Splitsvilleのコラムはこちら