without A trace

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2005年を振り返って・・・

2005-12-31 | others


今年も残すとこ、ホンのわずかになってしまった。毎年毎年思うことだが、一年って本当に早い。あっと言う間だ。
最後に締めくくりとして、あくまでも音楽に関することのみで2005年をざっと振り返ってみる。(写真は年越しそばだけど・・・笑)
春頃まではライヴにも行かず、聴くCDもお決まりのものが殆んどだったが、そんな時ROOSTERを聴き、即座に好きになったのがこの頃。
で、少し遅れてサマソニのラインナップを知り、The Black Crowesの再始動のに合わせて私も再始動。(笑)
そんな中、Soul AsylumのKarl Muellar(B)が、帰らぬ人となったというニュースが届き、悲しみに暮れる。
The Redwallsに出会ったのがこの頃。その渋く、心地良いグルーヴに一気にハマり、今ではもうめちゃくちゃ好きなバンドだ。
Crowesのステージは、サマソニだけでは物足りないと察した私は、サマソニ1週間前のUSツアー中のCrowesのライヴを観る為にSan Franciscoに行った。
90年代に感じたのと同じグルーヴを全身で味わい、13年ぶりにメンバーとも再会し、マネージメントのヘッドのPete氏にも会えて懐かしんだ。
偶然にも同じSan FranciscoでTeenage Fanclubのライヴを観ることもでき、“Meet & Greet” で10年ぶりにメンバーと話をすることができた。
そして初のサマソニ。weezerもTFCもThe La'sも結局観ることができなかったが、oasisは観れた。「Don't Look Back In Anger」 を生で聴けて嬉しかった。
サマソニの翌日、サマソニで観れなかったweezerの単独公演に行く。
初のweezerのライヴは、とっても楽しかった。
The Aftersという素晴らしいバンドに出会い、ハマったのはこのあと。
夏が終る頃、Soul Asylum再始動のニュースが飛び込んできた。New Yorkでスペシャル・ライヴをやるというニュース。
来年アルバムが出るものの、Karlのこともあり、もしかしたらそれが最後のライヴになるかも知れないという噂が飛び、迷わずNew Yorkへ!
・・・とその前に、初のスピッツのコンサートに行ったのがNY行きの前日だった。
生で聴くマサムネくんの歌声に酔いしれた。
で、10年ぶりのNY、10年ぶりのSoul Asylum。NYは以前とはまるで印象が違っていて、とっても刺激的でステキな街になっていた。
Soul AsylumのDaveとの再会は、10年のブランクなどあっという間に消えるくらいの感動の瞬間だったし、新しいメンバーの憧れの元The ReplacementsのTommy Stinson(B)に逢えたのも感激だった。
変わらぬ・・・いや、以前より増して熱いステージをこの目にシカッと焼き付けてきた。
懐かしい人や、新しいスタッフなど、たくさんの人と交流を深め、心配していたバンドの存続のこともDaveの口からハッキリとこれからも続けて行くと聞けて、次のツアーでの再会をお互いに誓って帰国した。
美術館、オフ・ブロードウェイ他、たっぷりと観光も満喫し、NYはまた是非行きたい大好きな街と化した。
秋も深まり、The Wallflowersの新譜に感銘を受け、ROOSTERのライヴに行き、weezerに行って2005年のライヴを締めくくった。

2006年は、もう少しライヴに行きたいな~と思う。今決まっているのは、2月のBMX Bandits。
3月には、待望のSoul Asylumの新譜が出る。
そして、アルバム・リリース後のツアーにきっと行くことになるだろう・・・。
さて、次のサマソニはどんなライン・ナップになるか、どんなサプライズがあるか、楽しみである。
個人的願望では、US勢ではPaul WesterbergやThe Afters、Fountains Of Wayne、Rooney辺り、UK勢ではThe Wonder Stuffに是非来てもらいたい。
そして、フジ・ロックのラインナップも楽しみだ。ラインナップによっては、初フジになるかも・・・。
来年もたくさんのいいステージに触れて、いい音楽に出会えますように・・・。


サマソニがきっかけで、今年始めたこのブログ。
たくさんの方に読んで頂き、いろんな方々からコメントを頂き、ありがとうございました。
2006年も宜しくお願いします。みなさま、どうかよいお年をお迎え下さい。

★毎月、プロフィールの写真が変わります。
  2006年1月は、The Matsこと、若き日のThe Replacements。

心の中に響くロック・シンガー

2005-12-28 | music : basics


アナログ盤で所有しているアーティストのものは、ベスト盤のCDを買う傾向が多い私。
このアルバムは、90年にリリースされたRod Stewartの4枚組BOX SET 『Storyteller : Complete Anthology 1964-1990』 から更に絞りに絞って一枚のアルバムにした、同年リリースの 『Downtown Train : Selections From The Storyteller Anthilogy』。
 『Storyteller : Complete Anthology 1964-1990』 1990

現在の彼は、いろいろなアメリカのスタンダード・ナンバーをカヴァーした曲を集めたアルバムをシリーズで出したりして、今でも精力的に活動を続けている。
本国イギリスでのRodは、今では日本で言うところのいわゆる演歌歌手のような存在になってしまっているが、実は素晴らしいロックン・ローラーなのだ。
そして、私がハスキー・ヴォイスにめっぽう弱いというきっかけを作ったのもこの人。
Facesという偉大な伝説バンドを経てソロになり、音楽シーン以外にもいろいろお騒がせしてきた彼だが、このアルバムが出た頃まで私は彼が大好きで、最高にカッコ良くて、最高にセクシーで、そして最高に素晴らしいシンガーだった。いや、今でもそうなのだが・・・。
もちろん現在の彼を否定する訳では決してないが、70年代、80年代にRodが放っていた音楽は、誰にも真似のできない素晴らしさがあった。
このアルバムに収録されている曲だけでは、到底十分に彼の音楽を語ることが出来ないのは言うまでもないし、まだまだもっともっと素晴らしい曲が山のようにある。
しかし、Faces時代の曲からソロの後期まで万遍なく集めた聴き応えのある一枚である。

オープニングは、Facesの最高傑作と言っても過言ではない 「Stay With Me」
 『A Nod Is As Good As A Wink...To A Blind Horse』 1971 収録
軽快なロックン・ロールのリズムで始まるスピード感のあるRon Woodのギターに、Ian McLaganのピアノが絡んだかと思うと、歌前でグルーヴのあるミディアム・テンポに変わるところが気持ち良すぎる。
この曲のRonのギターは、本当に何度聴いても渋くって素晴らしい。そのRonの絶妙なギターとIanの跳ねるピアノを中心に、Ronnie Laneのベース、Kenny Jonesのドラムと全ての楽器が絡み、滑走する最高のロックン・ロール・ナンバーだ。

続くは 「Tonight's The Night (Gonna Be Alrights)」 と 「The Killing Of Georgie (PartⅠandⅡ)」
 『A Night On The Town』 1976 収録
「Tonight's The Night」 のグルーヴは本当に気持ち良く、Sam CookeやCurtis Mayfield、Marvin Gaye、Wilson Pickett、Smokey Robinsonなど、多くのR&Bミュージックに影響を受けてきたRodらしい、ビートの心地よいナンバー。
当時の恋人の囁きも入った大ヒット・ナンバーで、ビルボードのチャートも1位になり、長い間上位にランク・インしていた。
「The Killing Of Georgie (PartⅠandⅡ)」は、アコギの音色に乗っかる、哀愁と深みを帯びたRodのVo.が切ないミディアム・バラード。後に再評価され、名曲と謳われた。
PartⅡに入ると、それはまるでThe Beatlesの 「Don't Let Me Down」。似ているというよりか、そのままである・・・。

そして 「Passion」
 『Foolish Behaviour』 1980 収録
The Rolling Stonesがディスコ・サウンドに目覚めた(?) 「Miss You」 を受け継ぐかのような、ディスコティックなナンバー。
転がるようなピアノの音が印象的。歌詞には世界の主要都市が出てきて、“Tokyo” もちゃんと出てくる。

「Young Turks」
 『Tonight I'm Yours』 1981 収録
邦題に “燃えろ青春” という、何ともダサいタイトルが付けられていた。が、この曲のイメージを衝いているな~と思う。Rod自身がプロデュースしていて、その時代に合った曲を生み出そうと、試行錯誤している姿が伺える。

次は 「Infatuation」
 『Camouflage』 1984 収録
AORミュージック・シーンで活躍していたMichael Omartianによるプロデュースのこの曲は、よりドラマティックになっている。
しかし 「Young Turks」 同様、当時の音楽シーンに合わせた、少しロックから離れた感のする曲だ。
この時のツアーを私は初体験し、背筋をピンと伸ばしてスタンド・マイクを振り回しながらステージ狭しとピョンピョン跳ねるRodに魅せられたものだった。

続くは最高に切ない 「People Get Ready」
 「People Get Ready」 1985 シングル・リリースのみ
この曲は前にも “温水バトン” で取り上げたが、Rodがこの曲のJeff Beckのギター・プレイを聴いてVo.を志願したという、名コンビ復活のImpressionsのカヴァー曲。
間奏のJeff Beckの泣きまくるギターと、Rodの痛切とも言える叫びが、胸の奥底にグググ~ッとくる最高のバラード。

そして 「Forever Youg」 と 「My Heart Can't Tell You No」
 『Out Of Order』 1988 収録
Duran DuranのAndy TaylorとChicのBernard Edwardsとタッグを組んで制作されたこのアルバムからは、数々のヒット曲が生まれた。
Duranっぽさを感じるスピード感のある 「Forever Youg」、Chicっぽさを感じるおしゃれなサウンドの 「My Heart Can't Tell You No」。この曲のサビのメロディは、素晴らしい。

続いて 「I Don't Want To Talk About It」 と 「This Old Heart Of Mine」
 『Atlantic Crossing』 1975 収録
ここでは、2曲共1989ヴァージョンを収録。Rodがイギリスからアメリカに渡ったターニング・ポイントのアルバムで、一際存在感を放っていた2曲のバラードがこの 「I Don't Want To Talk About It」 と 「Sailling」。
A面をファースト・サイド、B面をスロー・サイドとするRodお得意の構成は、このアルバムが最初で、このB面は本当にもう何度聴いたことか・・・。
そして、再アレンジされたヴァージョンも、切なすぎるくらいに素晴らしいバラードに仕上がっている。
The Isley Brothersの曲をカヴァーした 「This Old Heart Of Mine」 は 、1989ヴァージョンでは本家のRonald Isleyとデュエットしてシングルとして再発され、大ヒットした。
イントロのピアノのメロディがとてもカッコ良くて、私はこっちのアレンジの方が好きだ。モータウンの名曲がRodのVo.によって軽快に、それでいてソウルフルに歌われ、甦っている。

最後を飾るのは、「Downtown Train」
 『Vagabond Heart』 1991 収録
89年に既にシングル・リリースしていたこの曲は、Tom Waitsのカヴァーで、本家Tomのあのダミ声と違い、Rodの歌の上手さに惚れ惚れするとってもソウルフルなナンバー。
プロデュースは、 The BugglesのTrevor Horn。数々のヒット曲をプロデュースしてきた奇才Trevorだが、Rodの味を存分に生かした仕上がりになっている。

こうやって代表曲を通して聴いていると、Rodって本当に素晴らしいシンガーだな~と、改めて実感する。
そして彼のフォロワーは、Paul Youngを始め、The London Suede、The Replacements、Paul Weller、Lenny Kravitz、The Black Crowesから、oasis、Supergrass辺りまでと、多くのミュージシャンに多大な影響を与えている。
そして彼は、いつまでも私の心の中にステキな歌を響かせてくれるシンガーである。
まだまだもっともっと素晴らしい曲はたくさんあるので、徐々に取り上げて行こうと思う。

90年代を代表するアメリカン・ポップ

2005-12-27 | music : normal


私は子供の頃からアメリカのTVドラマやシット・コム(古くは 『奥様は魔女』 などに代表される、 “笑い声” 入りのコメディ・ドラマ)が大好きなのだが、最近では世界中に広がり、最もヒットしたシット・コムのひとつに 『Frisnds』 がある。
今毎週日曜日に、TVK(テレビ神奈川)で再放送されていて時々見るのだが、このドラマのヒット同様に、主題歌が爆発的にヒットした。
The Rembrandtsの 「I'll Be There For You」 。95年にリリースされた彼らの3rdアルバム 『L.P.』(2001年に再発) に収録されているこの曲は、とにかく当時はここ日本でも、FMなどでヘヴィ・ローテーションで流れていた。
The Rembrandtsは、元々はNew WaveのバンドにいたDanny WildとPhil Solemがバンド解散後に結成したポップ・ロック・デュオ・グループで、The Beatlesの影響を多大に受けたメロディ・ラインと、大人っぽいアメリカン・ロック、いわゆるAORサウンド的な要素が上手く融合したポップ・ナンバーを生み出していた。
『Frisnds』 の舞台はNew Yorkなのだが、彼らのサウンドには、アメリカ西海岸の香りが漂う。
実際活動拠点はL.A.だったのだが、この曲の爽やかなサウンドを聴くと、サンタモニカ辺りの海岸で気持ちいい海風に吹かれている様な気分になる。
このアルバムは、前2作と比べると少しロックっぽくなっているが、ポップなサウンドは変わらずで、彼らの最大の魅力であるコーラス・ワークの美しさには、う~んと唸らされる。
『L.P.』 というアルバム・タイトルに合わせて、ジャケもレコードの様になっていて、1曲目が始まる前には “プチプチ” というレコード針を落とした時のノイズが入っている。
“ビートルズ直系ポップ” と言われるバンドは数知れないが、彼らの透き通ったハーモニーとメリハリのあるメロディは、UKの香りもほのかに漂う落ち着いたポップス、オシャレなポップ・ミュージックである。
「I'll Be There For You」 は煌びやかなノリのいいナンバーで、いかにも青春ドラマのオープニングにふさわしいと言った感じの曲だが、このアルバムにはダークでメランコリックなナンバーやアコースティックな曲もあるので、まあこの曲だけのイメージで聴くと、ん??と感じるかも知れない。
しかし、彼らの持ち味であるハーモニーを一度聴いたら、当時どれだけたくさんの支持を受けていたかということがわかると思う。
私は連鎖反応で、『Frisnds』 を見た後は、ついこのアルバムを聴きたくなってしまう。

覆面バンドの正体

2005-12-24 | music : favorite


まぁ、元々バレバレではあったが、92年にMinneapolisのインディ・レーベルCrackpot Recordsより、このデビューEP 『On Golden Smog』 をリリースしたGolden Smog。
リリース当時は、Minneapolisのミュージシャンのファミリー・ツリーに詳しい人以外は、知る人ぞ知るという存在だった。
その後、Rykodiscより96年に再発され、今ではその正体もすっかり有名になった。
顔写真を載っけているので、覆面でも何でもないのだが、彼らは今だにクレジットに実名を使わず、通称 “Smog Name” で通している。
そしてこれまでにこのEPの他、アルバムを2枚リリースしている。
そしてそのメンバーは、様々なビッグ・ネームが参加し(Smoggerと言う)、どんどん大きくなって行っている。
このEPリリース当時のメンバーは、次のとおり。(左がSmog Name)
David Spear=Dan Murphy from Soul Asylum
Michael Macklyn=Gary Louris from The Jayhawks
Raymond Virginia=Marc Perlman from The Jayhawks
Jarrett Decatur=Kraig Johnson from Run Westy Run
Eddie Garfield=Chris Mars from ex-The Replacements
その後、WilcoのJeff Tweedyや、元Big StarのJody Stephens、HoneydogsのNoah Levyが参加したりしている。

趣味的なお遊びが興じて本格的にレコーディングにまでに至り、リリースされたこのEPは、全5曲全てクラシック・ロックのカヴァー。
当時、本国では “joke-cover band” と呼ばれたりしていた。
セッションから生まれたような、実にリラックスした感じの作品である。
M-1 「Son」 は、Michaelangeloのカヴァー。知識不足でMichaelangeloというのがどういうバンドなのか知らないので何ともコメントし難いが、Vo.はDan Murphy。
M-2 「Easy To Be Hard」 は、Three Dog Nightのカヴァー。Vo.は、Gary Louris。彼の声を聴くと、どんな曲でもJayhawksに聴こえてしまうのは、私だけだろうか・・・。
M-3 「Shooting Star」 は、ご存知Bad Companyの名曲。ここでは、Soul AsylumのDave Pirner(Smog NameはTony James)がリードVo.で友情参加している。サビの “Don't you know?” のリフレインがとっても感情がこもっていて、オリジナルに負けない仕上がりになっている。
M-4 「Back Street Girl」 は、もちろんThe Rolling Stonesのナンバー。Vo.は恐らくKraig Johnsonだろう。
M-5 「Cowboy Song」 は、Thin Lizzyの名曲。ここでのVo.は、元Replacementsのローディで、当時はSoul AsylumのマネージャーもしていたBill Sullivan(Smog NameはJohnny Vincent)がVo.を務めている。ちょっぴりおどけた感のある歌い方だが、なかなか上手い。
ジャケットのイラストは、自分のソロ・アルバムでもジャケットのイラストを手がけている、Chris Marsが描いたもの。
93年にLos AngelesでSoul Asylumに逢った時に、このジャケのイラストをモチーフにした手作りTシャツを着ていたら、まずGolden Smogを知っていたことに驚かれ、感激してくれたものだった。

このEPを含め、Golden Smogの2枚のオリジナル・アルバムは、The JayhawksやWilco辺りのネオ・カントリー・ロック好きにはたまらない作品に違いない。おすすめのアルバムのひとつなので、機会があれば是非聴いてみて欲しい。

weezer @STUDIO COAST, Tokyo 12/22/05

2005-12-23 | performance


あの夏の日から約4ヶ月。こんなに早くまた彼らの生のステージが観れるとは予想もしていなかった。
“weezer Japan Tour 2005” の最終日、東京ディズニーランドの手前の湾岸地区、新木場にあるSTUDIO COASTに行ってきた。

 海外のクラブのようなビルボード

鹿児島でも大雪だった今日はとっても風が強くて寒かったが、幸いにも東京は雪も雨も降らなかった。
STUDIO COASTのロッカーは、リキッドルームなんかとは違って外にあり、開場前に荷物とコートをロッカーに入れておかねばならなかった。
北風吹きすさぶ中、長T+半袖Tの私と半袖Tの友は、半分凍えそうになりながら開場を待った。
“これで雪なんか降ってたら死んじゃうよ” なんて言いながら、若い番号だったので我慢の限界まで達する前にクラブの中に入れた。
“今日は暴れる” と宣言していた友は迷わず前へ、全体をちゃんと観たい私はPA卓の横の階段に場所をキープ。こういう段差があるのは、背の低い私にとっては救いの場だ。
PA卓の前方に、ステージらしきものがあった。もしや?前回みたいにRiversがそこで歌う?
おぉ~近いぞ~とワクワク。

20分ほど押して客電が落ちた。
会場に響き渡るオーケストレーションの 「When You Wish Upon A Star / 星に願いを」、大好きなディズニーのナンバーが流れる。クリスマスに向けての憎い演出だ。
オーディエンスはみんな両手を高くかざしてweezerの “=w=” のサインを作っている。
メンバーが登場するやいなや、もの凄い歓声に包まれる。
ギターが刻む3連のメロディ。オープニングは 「My name is Jonas」。
しょっぱなからこの曲を持ってこられて、ほんのり涙ぐんでしまった・・・。もうテンション上がらずにいられない。
息つく間もなく 「Perfect Situation」 に突入。イントロのヘヴィなギターの音にゾクッとする。
もちろん “singin'!” の掛け声で、Riversと一緒に両手をかざして “WOW~WOW~” の大合唱。
Riversの日本語は、ますます流暢になっていて、“コンバンハ~” “ダイスキ” “アリガトウ” と連発。
とても外人が喋っているとは思えないような、見事なイントネーション。やっぱりハーヴァード出の頭のいい人は違うな~とまたもや感心。(笑)
そしてその後Riversはギターを置き、ステージの下手に行って生声で “ゲンキデスカ~” と叫ぶ。
大好きなドライヴィン・ポップ 「Don't Let Go」 が始まる。
Riversはハンド・マイクでステージの端から端まで移動して、前列の人々とタッチしながら・・・、でも歩いている時はちょっと恥ずかしそうに俯き加減で歌う。
その姿がとっても可愛くって、照れくさそうにやるパフォーマンスぶりが愛しくてたまらない。
続いてScottのVo.による 「Dope Nose」。Scottを見ていると、どうしてもElvis Costelloに見えて仕方がない。(笑)
彼のVo.もなかなかだ。伸び伸びとしているし、ヘタするとRiversよりも声量あるかも・・・。
続く 「across the sea」 のイントロで、Riversのギターのチューニングが合ってなくて、“チョットマッテ” と言い、チューニングを合わせるも、すぐに思うように行かず、“ムカツク” と言うRivers。
彼の日本語のヴァリエーションが、かなり幅広くなっているのにビックリ。場内から笑いを誘う。
Jesus Christ Superstarから・・・と言って曲紹介したのは、「I Don't Know How to Love Her」 という曲だった。
(調べてみたところ、Jesus Christ Superstarでは、“Her” ではなく “Him” になっていた)
「Hash Pipe」 のギターは、やはり “ズンズンドッコズンズンドッコ” と聴こえてしまう。(笑)
Riversがキーボードを弾き、BrianがVo.をとった 「why bother?」 も、「el Scorcho」 のアップ・テンポになるところも、もうこれでもか!というくらいに盛り上がった。
「We Are All On Drugs」 では、メタルばりのギターを披露。
「The Good Life」 の前だったかな・・・、Scottが 「もろびとごぞりて」 をベース・ソロで1コーラス奏で、“メリー・クリスマス!”。
ん~、なんだかとってもステキなクリスマス・プレゼントをもらった気分になった。
ベース音が重~く響き、手を高々に挙げ、ハンド・クラッピングを誘う 「Beverly Hills」。Patのドラムもズシンとお腹の奥まで響く。
そして、RiversとPatが交代。前回と同じシチュエーション。「Photograph」 だ。
ドラム・セットに佇むRiversは、両手を挙げてアピール。そしていきなり何を言い出すかと思えば “セブン・イレブン、イイキブン”。そんな日本語どこで覚えたのだろう?(笑)
Patは、“俺様のワンマンショー” って感じで早弾きは披露するわで、他の3人そっちのけで陶酔しきって歌っていた。
ハンド・クラッピングしながら “Oh Baby~” と大合唱。あ~楽しい!!
そして、噂に聞いていたblurの 「Song2」 のカヴァーへと続き、最後の最後にScottも上に行き、Riversの右隣りでタムを叩く。スティックは緑色。
続いて “しょうがないな~、ま、行くか・・・” 的な雰囲気で、BrianもRiversの左側に行ってシンバルを叩く。スティックは赤色。ほほぉ~、Scottと二人でクリスマス・カラーというわけだ!
埋もれていたRiversも立ち上がり、スネアを叩く叩く。ギンギンに盛り上がって本編終了。

期待どおり、RiversがPA卓前方ステージにスタンバる。近い!近すぎる!!
今回もまた眼鏡なしのRiversだったので、キラキラした目がハッキリと見える。
アコギ一本で 「Island In The Sun」 の弾き語り。“Hip Hip” と恥ずかし気に歌う。
バンド・サウンドの時とは違って、Riversのゾクッとする程の色気のあるVo.が響き渡る。
囁くように歌い終え、ステージを降りたRiversの移動の早いこと早いこと。
階段を駆け上がり、スタッフが懐中電灯で足元を照らして後を追うが、追いついていなかった。(笑)
「Haunt You Every Day」 のイントロが流れ、Riversが合流。“=W=” の電飾が上から降りてきて、キラキラ瞬く。
“今夜が最後の夜だよ” と何度も繰り返し言い、大阪・福岡・名古屋そして東京とライヴをやってきたこと、クリエイティブマンのスタッフ、weezerのスタッフ、クラブのスタッフ、そして私たちに “Thank You!” と言って、「Buddy Holly」 で終った。
曲が終わっても、ギュイ~ンギュイ~ンとディストーションを効かせたギターの歪んだ音を響かせ、余韻を残す。
そして、最後の最後に4人が肩を組んでおじぎをして、去って行った。
ダブル・アンコールの声も虚しく客電が点き、1時間20分ほどのライヴが終った。
短いと感じたのは友も同じで、個人的には 「No one else」 をやらなかったことと、またまた 「Pardon Me」 がなかったことがちょっと物足りなかった。
夏の単独ライヴよりも長くやってくれるかなと期待していたのだが、最近のライヴはこのくらいの時間が普通なのかな・・・。
でも、変わらずにグイグイと惹きつけてくれたし、とっても楽しませてくれたので、満足の行くステージだった。
冷え切った体を熱くしてくれたし、とっても楽しかったのは言うまでもない。

 全てが終ったあとのステージ


【Today's Complete Setlist】

My name is Jonas
Perfect Situation
Don't Let Go
Dope Nose
across the sea
I Don't Know How to Love Her
Hash Pipe
why bother?
el Scorcho
Say it ain't so
We Are All On Drugs
Surf Wax
The Good Life
Beverly Hills
Photograph ~ Song2

~encore~
Island In The Sun
Haunt You Every Day
Buddy Holly

ロック・クラシックス その四

2005-12-22 | music : basics


“You should've been gone・・・” で始まる、ハイ・トーン・ヴォイスのアカペラ。
なんてインパクトのある歌なんだろう・・・。
当時、この曲にかなり魅せられ、何度も何度も聴いては切ない気持ちになった。
Journeyのヴォーカリスト、Steve Perryが86年にリリースした初のソロ・アルバム 『Street Talk』。
彼は、元々はソウル・ミュージックに影響を受けたヴォーカリストということもあり、このソロ・アルバムはかなりソウルフルな仕上がりになっている。
そして一曲目を飾るのが、その歌い出しの曲 「Oh, Sherrie」 だ。
実在の恋人Sherrieのことを歌ったドラマティックなラヴ・ソングで、PVにはそのSherrieが実際に登場していた。
自分が最も愛する人に捧げた曲というだけあって、彼のVo.はちろん、メロディも何もかもが素晴らしく、何度聴いても本当に素敵な曲だ。
繊細で切なく歌い上げるM-4 「Foolish Heart」、深みのあるゆるやかなM-8 「Running Alone」、魂をふり絞るかのように熱唱するM-10 「Strung Out」 など、素晴らしいバラードが多い中、ハードなロック・ナンバーのM-6 「She's Mine」 なども聴き逃せない曲だ。
Perryの声は特徴があり、Journeyも彼がVo.になってからヒットを連発した。
艶っぽいハスキー・ヴォイスがなんともセクシーで、このアルバムはJourneyよりも彼の魅力が出ていて、本当によく聴いた。
そして、Journeyでの彼とはまた違う雰囲気を味わうことができる。
成熟された、温かみのある大人のロック・アルバムとも言え、今聴いても十分に浸ることができる。

ライヴ・モードに切り替え

2005-12-21 | music : favorite


ちょっと60年代のレトロな世界にどっぷり浸かっていたので、この辺でそろそろ頭の中を切り替え。
目の前に迫ったweezerのライヴに向けて、weezerを聴くことが多くなってきた。
私の今年の最後を締めくくるライヴ。それがweezerということは、とても嬉しいことだ。
今回のツアーは、既に大阪・福岡・名古屋・東京初日と終っているが、余計な前情報なしで臨みたいので、敢えてライヴ・レポなどは読んでいない。
サマソニ後の単独ライヴとはまた違ったパフォーマンスで湧かせてくれるに違いないと、期待は膨らむ。

これは、彼ら自身がプロデュースした、96年リリースの2nd 『pinkerton』。
正直、初めてこのアルバムを聴いた時はかなり戸惑った。
1st “blue album” が心の奥底から好きで、元気な中に切なさが垣間見られる、パワフルでノリが良いギター・メロとハーモニーにぐっときてたので、?マークが頭の中を駆け巡った。
音の重圧さは変わっていないが、その音に怒りや反抗的なものが感じられて、最初は受け入れることがなかなかできなかったのがM-1 「tired sex」 とM-2 「getchoo」。
M-3 「no other one」 で、ん?、で、M-4 「why bother?」 を聴いてやっと、あ~weezerだ!と感じたものだった。
しかし、このアルバムは実に聴けば聴くほど、どんどん好きになって行った。そして今ではもうすっかり、大好きなアルバムとなっている。
“気付くの遅いよ!” と言われそうだが、まるでスルメのように、何度も何度も繰り返して聴くことによって、このアルバムの素晴らしさがジワジワと伝わってきた。
脱力感さえ感じるRiversの心の叫びを聴いているようなこのアルバムの曲は、やはり何も隠さずストレートに表現している歌詞にやられる。
音的にもそんな彼のモヤモヤ感を打ち出すような、ある意味少し爆発するようなところがあったり、かと思えばM-5 「across the sea」 の心に響く訴えかけるようなメロディや、M-6 「the good life」 のサビのような切ないメロディも聴かせてくれる。
M-7 「el Scorcho」 のアップ・テンポになるところや、M-8 「pink triangle」 の重くてノイジーな中に覗く、ぐっとくるメロディ。
M-9 「falling for you」 のような歪んでいるんだけど爽快で切ないメロディは、やはりweezerならではの音。
最後のアコースティック・ナンバー 「butterfly」 は、アルバム・タイトルの “pinkerton” =蝶々夫人からインスパイアされているのだろう。
哀愁を帯び、しっとりと聴かせ、アルバムのラストを飾っている。

前回は、“blue album” からの曲が多く、リリースされたばかりの 「make believe」 からの曲は少な目だったので、今回のステージではやはり 「make believe」 からが多いのだろうか・・・。
果たしてどんな選曲で魅了してくれるのか、とっても楽しみだ。

back to the 60's Part 3

2005-12-20 | music : various


先日から続けている、映画 『69』 をベースとした60年代を中心とした音楽リサーチ。
今回で最後だが、いろいろ調べたりしてずいぶん勉強になった。
Part3はまず、このカリズマ・バンドから・・・。


 Doors 『Doors / ハートに火をつけて』 1967
それまでの西海岸のグループにはない、暗い情念に満ちた独特の世界観で魅了したアルバム。
Jim MorrisonのカリズマティックなVo.やパフォーマンスは、もはや神話化されている。

 Donovan 「Sunshine Superman」 1966
 Donovan 「Mellow Yellow」 1967
サイケデリック感覚溢れる、シンガー・ソング・ライター。初期はドラッド・フォークっぽかったが、次第にポップさを増して行く。

 Tom Waits 『Closing Time』 1973
“酔いどれ詩人” と言われる程、酒焼けした独特のしゃがれ声と気だるいムードのシンガー・ソング・ライター。
役者としても活躍。ジム・ジャームッシュ監督の 『ダウン・バイ・ロー』(1986) では、見事な演技で魅了した。

 Joan Baez 『Joan Baez』 1960
Bob Dylanと共に、60年代のフォーク・ムーヴメントの象徴的存在となる。
自由と平和へのメッセージを込めた曲が、多くの人々に支持された。

 Procol Harum 「A Whiter Shade Of Pale / 青い影」 1967
UKのロック・バンド。この曲のハモンド・オルガンの音色は、一度聴いたら忘れられない、名曲中の名曲。
3rdアルバム 『A Salty Dog』 も名盤。

 Paul Revere & The Raiders 「Hungry」 「Kicks」 1966
ナポレオン・ハットのような帽子を被り、貴族のような衣装をまとったUSオレゴン州のバンド。
日本のGSにかなり大きな影響を与え、ザ・タイガースが初のTV出演で 「Kicks」 をコピーをしたそうだ。

 Al Kooper & Mike Bloomfield 『Fillmore East : The Lost Concert Tapes』 1968
Mike Bloomfieldは、アメリカの白人ブルーズ・ギタリスト。
このアルバムは、Bob Dylanのアルバムのセッションで知り合ったAl Kooperとのライヴの模様を収録。

 Led Zeppelin 『Led Zeppelin Ⅱ』 / 「Whole Lotta Love」 1969
Zeppelin初期の大ヒット曲。このアルバムは、7週間ビルボードの1位を獲得した。


Part1から掲載したジャケットを眺めているだけで、なんだか楽しい。知らないバンドもあったが、この時代を生きた音楽の素晴らしさ、偉大さを改めて実感することができた。

back to the 60's Part 2

2005-12-17 | music : various


昨日に引き続き、映画 『69』 に使われた曲、アーティスト、アート・ワークその他もろもろ、60年代を中心とした音楽の集大成第2弾。そのジャケを見ているだけで、楽しい。


 Simon & Garfunkel 「The Sound Of Silence」 1965
ふたりの美しいハーモニーは、今も多くの人を魅了している。
Paul Simonは卓抜したメロディ・メーカー、Art Garfunkelは “天使の歌声” と言われた。

 Simon & Garfunkel 『The Sound Of Silence』 / 「April Comes She Will / 4月になれば彼女は」 1966
S&Gの2ndアルバムに収録されているこの曲は、4月から始まり、5月6月と移り行く時の中に、亡くなった “彼女” を回想する切ない歌。

 Simon & Garfunkel 『Wednesday Morning, 3AM / 水曜の朝、午前3時』 1964
S&Gのデビュー・アルバム。
全編アコースティックなサウンドに、ふたりの美しいハーモニーが清々しく響き渡る。

 Simon & Garfunkel 『Parsley, Sage, Rosemary And Thyme』 / 「Homeward Bound / 早く家へ帰りたい」 1966
S&Gの2ndアルバム。「The Sound Of Silence」 の大ヒットで急遽作られたアルバム。
「Scarborough Fair」 「I Am A Rock」 と言った名曲が収められている。
そしてこの曲は、Paul Siomnがイギリスに滞在していた際、旅先から恋人に宛てた、“君の元に早く帰りたい” という気持ちを歌った素敵なラヴ・ソング。

 Simon & Garfunkel 『Bookends』 1968
4thアルバム。アルバム全体を組曲風にしたコンセプト・アルバムの構想を立てていたが、
同時期に映画 『卒業』 のサントラを依頼され、同時進行でスタートした為、
当初の企画は果たせなかったというエピソードがある。
結果、A面は生まれてから死を迎えるまでの、それぞれの時期の人生を綴った組曲風、
B面は、「Mrs. Robinson」 「At The Zoo / 動物園にて」 など、66~68年の彼らのヒット曲を集めた構成となった。そして、このアルバムの芸術性は高く評価され、彼らの名声は揺るぎないものとなった。

 Janis Joplin 『Cheap Thrills』 / 「Summertime」 1968
魂をふりしぼるようにシャウトし、切なく歌うJanis。
Big Brother And The Holding Co.をバックに歌い上げるこの曲は、極めつけの名曲。
27歳の若さで世を去り、女性ロック・シンガーの伝説となった。

 Jeff Beck 『Blow By Blow』 1975
Craptonに次ぐ2代目ギタリストとしてYardbirdsに参加。
歌ものに走ることなく、一貫してギターだけを弾きまくる、今更語るまでもない偉大なギタリスト。

 Jimi Hendrix 『Smash Hits』 1968
Janisと同じ27歳でこの世を去った、ロック史伝説の天才ギタリスト。
当時、アルバムに未収録だったシングルを加えた、生前に発売された唯一のベスト盤。

 Bob Dylan 「Just Like Woman」 1966
Dylanのフォーク・ロックの集大成、60年代のロック・アルバムの最高傑作と言われている7thアルバム 『Blonde On Blonde』 に収録されている。この直後、バイク事故に遭う。


こうやって見てみると、村上龍はかなりSimon & Garfunkelが好きだったのか、それとも音楽プロデューサーの趣味なのか、S&Gが多く取り上げられているのが特徴。
まだまだあるので、Part3につづく・・・。
  

back to the 60's Part 1

2005-12-16 | music : various


去年、『69』 という村上龍の自伝的映画が公開された。原作が面白かったのと、安藤政信が好きということもあり、劇場まで足を運んだ。
この映画の中では、1969年当時の音楽関連の様々なことが登場する。それはセリフであったり、BGMであったり、小道具であったり、美術であったり・・・。
今日DVDで再び観て、改めて当時音楽が及ぼした影響などを実感した。
手元にこの映画のオフィシャル・ガイドブックがあるので、それを参考に映画の中に登場したアーティストや曲、アルバムを、洋楽(ロック&ポップス系)に絞って調べてみた。


 Iron Butterfly 『In-A-Gadda-Da-Vida』 1968
67年に結成された、元祖HMプログレ・バンド。60年代サイケデリックを代表するグループ。

 The Rolling Stones 「As Tears Go By」 1966
Micが当時の恋人、Marianne Faithfullに贈った名バラード。
UKでは「19th Nervous Breakdown」 のB面だったが、USでA面となりヒットした。

 The Rolling Stones 「Honky Tonk Women」 1969
ホンキー・トンクをモチーフとしたナンバーで、かなり卑猥な男女の恋模様を歌っている。
その後、中国ツアーで政府から 「Brown Sugar」 他、この曲も演奏禁止を通達された。

 The Rolling Stones 『Aftermath』 / 「Lady Jane」 1966
この曲でフィーチャーされている、Brian Jonesのチェンバロの音色はとても美しく、切なくて哀しい。

 The Beatles 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』 / 「A Day In The Life」 1967
Johnがメイン・ヴォーカルの、このアルバム最後を飾る名曲。
突如、全てを打ち切るように、ピアノの1コードで深い余韻を残しながらエンディングを迎える。

 The Beatles 『Abbey Road』 1969
実質的にはBeatles最後のアルバム。最後にレコーディングされたのが本作。

 The Beatles 『White Album』 1968
彼らが設立したアップル・レーベルからの第1弾アルバムで、最初で最後の2枚組のオリジナル・アルバム。
本来のアルバム・タイトルは “The Beatles” だが、まっ白なジャケットからこう呼ばれている。
いろんな意味で、発売前も後も大騒ぎの傑作として知られている。

 The Beatles 「Yellow Submarine」 1966
13枚目のシングル。『Revolver』 に収録されている。リードVo.はRingo Star。

 Al Kooper / Blood Sweat & Tears 『Child Is Father To The Man / 子供は人類の父である』 1968
“ニュー・ロックの申し子” と呼ばれたミュージシャン。BS&T解散後は、プロデューサーとして活躍。

 Vanilla Fudge 『Vanilla Fudge』 / 「You Keep Me Hangin' On」 1967
60年代~70年代を代表する、サイケデリック・ロック・グループ。この曲はデビュー・シングルで、The Supremesのカヴァー。

 Boz Scaggs 『Silk Degrees』 / 「We re All Alone」 1976
70年代のAORの名曲。白人ソウル・シンガーと言われていた。

 Velvet Underground 『Velvet Underground & Nico』 1967
USポップ・アートの巨匠Andy Warholによる、あまりにも有名なこのジャケ。
Warholがモデル兼女優のNicoをグループに加えて誕生した1stアルバム。

 The Walker Brothers 「Land Of 1000 Dances / ダンス天国」 1966
U2のBonoもリスペクトする、アメリカのブルー・アイド・ソウル・グループ。
この曲は、後にWilson Picketがカヴァーして大ヒットした。

 The Spencer Davis Group 「Gimme Some Lovin'」 1966
Vo.は当時10歳のSteve Winwood。最高のホワイト・ソウル・シンガーと謳われた。
映画 『Blues Brothers』 の挿入歌としても有名。

 Cream 『Fresh Cream』 1966
ご存知Eric Clapton 、Jack Bruce、Ginger Bakerが在籍したスーパー・トリオの1stアルバム。

 The Grateful Dead 『The Grateful Dead』 1967
全米ロック・ファンに愛され続けた国民的ロック・バンド。
ウェストコーストのサイケデリック・ロック・ムーヴメントの先駆者。
彼らのことを全く知らない若者には、キャラクターのデッド・ベアが有名。


うーん、自分でもかなり勉強になる。ひとまずこの辺で・・・。Part 2へつづく。