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中欧の旅 ~チェコ、プラハ編 Pt.4~

2008-11-30 | travelog


★10月31日 : プラハ(Praha)
クトナー・ホラから、プラハのフローレンツ・バスターミナルに着いたのは、定刻の14:15。そこから地下鉄C線でヴィシェフラッドに向かった。
ヴィシェフラッドとは、チェコ語で “高い城” という意味。かつてプラハ城のほかに、もうひとつの城があった場所。
今は城址公園として、市民の憩いの場所となっているほか、絵本作家として日本でも人気のカレル・チャペックや、大作曲家のドヴォル・ジャークやスメタナなど、多くの文化人が眠る墓地がある。
プラハの中心から少し外れているためか、観光客の姿はほとんどなく、地元の人たちが散歩したり集ったりするのどかな公園だった。
お兄さんのヨゼフ・チャペックがデザインした、カレル・チャペックのお墓は、とても独創的だった。
墓地の隣には、聖ペトロと聖パウロ参事会教会があり、教会の鐘がスメタナの 『わが祖国』 のメロディを奏で、お墓にいる時に流れてきたので、なんだかジーンとくるものがあった。
 カレル・チャペックのお墓   スメタナのお墓

それぞれのお墓の前で手を合わせたあと、教会に立ち寄り、城壁の上の道を歩いた。そこから見るヴルタヴァ河越しの景色は、のどかでとても綺麗で、遠くにプラハ城とカレル橋も見えた。
 ヴィシェフラッドの城壁から

ヴィシェフラッドを出てトラムの停留所まで歩いていると、途中にキュビズム建築のステキなビルがあった。これは、キュビズム建築の天才、ヨゼフ・ホホルが設計した住宅で、100年も前の建築なのに、とても近代的。
ヴルタヴァ河沿いを走るトラムに乗り、トラムの中から外の景色を見ながら(タイトル写真)プラハの中心まで戻る途中、ダンシング・ビルが見えた。ダンスをしているように見えるので、そんな愛称が付けられているこのビルは、建設された当時、歴史的景観が損なわれると、プラハ市民から猛反対を受けたビルだそうだ。
 キュビズム建築   ダンシング・ビル
 
プラハのトラムとその車内

だんだんと日が暮れてきたので、カレル橋のところを通り過ぎたところでトラムを降りて、カレル橋旧市街橋塔に昇った。
昨日昇ったマラー・ストラナ橋塔より少し高いので、昨日とはひと味違った景色が目の前に広がり、だんだんと暮れ行く街の景色を堪能した。
塔の階段は、四角い塔の中を狭い範囲でぐるぐると螺旋になっているので、下まで降り切った時にちょっと目がくらんだ。


プラハの街中で気になったのが、郵便ポストがないこと。見つけられなかっただけなのかも知れないが、アメリカやイギリスでは、日本同様街のあちこちにポストがあるのに、プラハにはない。
昨日のことだが、絵葉書を出そうと思い、ホテルの近くに中央郵便局があったので行ってみた。奥に記念切手を扱うコーナーがあったので、せっかくだからと思い、記念切手を買ってさて投函・・・と思ったものの、ポストがない。
チェスキー・クルムロフの郵便局では、局内にまとめて投函する差し出し口が設けられていたが、中央郵便局のどこを探しても、それらしきものが見つからない。
そこで、ロビーにいた男性客に聞いてみた。彼は、私の絵葉書に切手を貼っていることを確認したあと、外に導いてわざわざポストの場所まで連れて行ってくれた。
そして、外の入口のところにオレンジ色のボックス型のものがあり、それを指して、右側に入れるといいよと教えてくれた。
それがポストだなんて、気付きもしなかった。これなら、街のどこかにあっても気付かなかったのかも知れない。街中にポストがないなんてことはないだろう・・・。
 チェコの郵便ポスト

昨日買ったルドルフィヌムのコンサートに行く前に、食事をしようと思い、ブランド店が並ぶPařížská(パジージュスカ)通り、通称パリ通りをヨゼホフ(ユダヤ街)の方まで歩いて行った。
街を歩いていると、建物や風景のほかにもいろいろなものが目に入る。ピクト・サインも日本のそれとは違って、なんだかユーモアがあって可愛い。
 歩行者専用サイン   駐車禁止サイン
 “飛び出し注意” だろうか・・・
 プラハのボタン式信号、和訳で “待て”

夕飯に選んだのは、昨日お店の前を通ってメニューをチェック済みの、絵本作家ヨゼフ・ラダの作品に登場するキャラクター “Švejk(シュヴェイク)” の名がそのまま付けられた 「ŠVEJK RESTAURANT」。
お店の中は、椅子や食器に至るまで、Švejkの絵が描かれていた。英語のメニューもあり、手頃な値段でチェコ料理を提供している、気軽に入れるレストランだ。
プラハ最後の夜にオーダーしたのは、ビーフ・コンソメ・スープとチェコ名物スマジェニ・スィール(チーズを揚げたもの)とラテ・マキアート。パンも付いてきた。
スマジェニ・スィールには、ソテーしたポテトとサラダが付いていて、チーズ・フライとタルタル・ソースとの相性が絶妙だった。全然しつこくなく、チーズの香ばしさが口の中に広がって、とっても美味しかった。スープの味もあっさりしていて美味しかった。
何かŠvejkのキャラクター・グッズがあれば記念にと思ったのだが、特に販売はしていなかった。
 ŠVEJK RESTAURANT
 
翌日の昼間に撮った看板と外観

お腹も満たされ、そろそろ7時からのルドルフィヌムのコンサートに行く時間。レストランからルドルフィヌムまでは徒歩10分弱。
コンサートはドヴォルジャーク・ホールではなく、SUK HALLという800人ほどの小ホールで行なわれ、パルナス・アンサンブルという8人の弦楽八重奏団の演奏。
中にはチェコ・フィルに在籍している人もいるそうで、先日の教会コンサートの演奏より遥かにレベルが高かった。
ヴィヴァルディの 『四季』 やモーツァルトの 『小夜曲』、ドヴォルジャークの 『ユーモレスク』、ビゼーの 『カルメン』 など、私の耳にお馴染みの曲ばかり。最後はブラームスの 『ハンガリー舞曲』 で大いに盛り上がった。
アンコールは全員ピチカート奏法で演奏。コントラバスの人がとってもユーモアがあって、クルクルとコントラバスを回しながら弾いたり、わざと音をカスって笑いを誘ったりと、リラックス・モード。大歓声の中、拍手は鳴り止まず、再度登場。でも演奏はせずに挨拶だけだった。
これで、700CZK(3500円)はお得! 素晴らしい演奏で、プラハ最後の夜をとてもいい気分にしてくれた。
 パルナス・アンサンブル

そのあと、夜のカレル橋を歩いた。かなりの人で賑わうカレル橋では、ストリート・ミュージシャンがいたるところで演奏したり歌ったりしていた。
この日はハロウィン。でもヨーロッパはアメリカほど派手ではないので、ホテルのフロントや一部のレストランの店先にかぼちゃが置かれているのを見ただけだったが、向こうから奇声を発しながらスキップしてくる仮装した人たちがやってきた。なかなかキマッテいたので、カメラを向けるとポーズを取ってくれた。
 ストリート・ミュージシャン   That's Halloween!

そのまま歩いて旧市街に入り、Husova(フソヴァ)通りの 「Cream & Dream」 というジェラート屋さんでピスタチオとカプチーノのジェラートを買って、食べながらホテルに戻った。
ピスタチオのジェラートは、本場ローマに比べると少し甘かったが、カプチーノはほど良く苦味が効いていて美味しかった。
一旦ホテルの部屋に戻ったあと、最後の夜くらいはホテルのカフェに行かなくちゃと思い、お財布だけ持って1階にある 『のだめ~』 のロケでも使われた 「Café Evropa」 に行った。
オーダーしたアイス・コーヒーは、日本のアイス・コーヒーとは違い、コーヒー・フロートのようで、アイスクリームがたっぷりで美味しかった。
私の席の横にピアノがあり、しばらくすると演奏が始まったのだが、何曲目かから流れてきたのはなんと、滝廉太郎の 「花」! その後も 「赤とんぼ」や 「七つの子」、「上を向いて歩こう」 など、日本の曲のメドレー。思わず笑みがこぼれ、ピアノ弾きのおじさんの方を見ると目くばせしてる。
私のほかには、お客さんの中に日本人はいない。きっと私のために弾いてくれてるのね~と勝手に解釈。(笑) それにしても粋な演出だ。カフェを出る時に、おじさんにお礼の会釈をすると、おじさんはウィンク。ピアノの上のチップの小瓶にコインを入れて去った。
いい感じでプラハ最後の夜を満喫したあと、部屋に戻って荷物のパッキングをした。
 Café Evropa
 チラチラと私の方を見ながら演奏するおじさん


★この日の万歩計の成果 : 歩数32.879歩、消費カロリー606.4Kcal、歩いた距離14.7km


中欧の旅 ~チェコ、クトナー・ホラ編~

2008-11-28 | travelog


★10月31日 : クトナー・ホラ(Kutná Hora)
チェスキー・クルムロフに続いて、今日はクトナー・ホラという街に行く日。行きの列車が7:53発だったので、ホテルの朝食は摂らずに出かけた。お天気はいい!
プラハ本駅は国際列車も発着する、プラハの中央駅。現在一部工事中で、3階にあるアールヌーボー装飾のドーム型屋根のカフェに行きたかったが、通行止めになっていて行けなかった。仕方がないので、スタンドでカフェ・ラテを買って、駅ホームや構内を散策した。
列車の発着ホームは事前にはわからず、時刻掲示板にホームNo.が出てから行くというスタイルなので、掲示板の前には出勤前のたくさんの人が、上を見上げながら集まっていた。
そこでベンチに座っていたおじいさんと目が合い、ちょっとお話をした。おじいさんは英語が少しわかり、ウクライナの人で、孫に会うためにプラハに来たのだそう。
私の乗る列車の到着ホームが出たので、おじいさんと握手をして別れ、ホームへと向かった。
 自分が乗る列車の入線ホームを確認
 プラハ本駅ホーム

クトナー・ホラへは約1時間ローカル線で行くのだが、旅行前に下調べをしていた時、今まで行った人たちの旅行記によると、皆クトナー・ホラ本駅で降りて、セドレツ(Sedlec)という地区まで歩いていた。
しかし、Googleマップでセドレツ地区の地図を見てみると、セドレツに駅があるのを見つけた。そこでチェコ鉄道のHPで検索してみると、クトナー・ホラ本駅で乗り換えて行けることがわかった。乗継時間も7分と、便利。セドレツ駅を使えば目的地まですぐなので、セドレツ駅までのきっぷを購入していた。
ところが、プラハ発の列車が約15分遅れて到着。乗継の列車の発車時刻は過ぎてしまっていた。まあ、歩いてでも行けるし・・・と思っていたが、乗継の列車は、ちゃんと待ってくれていた。この辺の列車は、地元の人たちの大切な足だからだろう。反対側のホームに走って行く人と一緒に走って、一両編成の超ローカル列車に乗り込んだ。
クトナー・ホラ本駅からクトナー・ホラ・セドレツ駅まではひと駅で4分。列車を降りるとそこは、線路がなかったら駅とはとても思えない、田舎のバス停のようだった。もちろん無人駅。
 クトナー・ホラ本駅と乗り換える列車
 これでも鉄道の駅!

でもここまで列車で来て正解だった。駅のすぐそばに、目的地のひとつ、聖母マリア被昇天教会があったのだ。
ずっと修復中で中に入れないという情報だったが、入口が開いていて見学ができた。
まだ中の一部は修復中だったが、ステンドグラスもないシンプルな造りで、バロックの懺悔室や彫刻やフレスコ画が展示されていて、豪華絢爛な装飾の教会とはひと味違っていて、太陽の光が差し込む、茶色を基調にしたとても明るい教会だった。
 聖母マリア被昇天教会
 とても明るい教会内

聖母マリア教会を出たあと、すぐそばにあるもうひとつの目的地、コストニツェ納骨堂墓地教会へと向かった。
教会は、その名のとおり墓地の中に建っていた。そしてこの教会内は、約4万人の人骨だけで装飾されているのだ。
さっき行った聖母マリア教会との共通チケットで入館。受付で、日本語の解説書を渡してくれた。
墓地に人骨・・・とこれだけ聞くと、なんだか不気味な感じがするが、いざ中に入ってみると、その素晴らしさに息を呑むほどだった。祭壇はもちろん、紋章やシャンデリアに至る全てが人間の骨で出来ていた。しかも頭蓋骨がいっぱい。
ペスト大流行で亡くなった人や、フス教徒による戦争(フス戦争)で亡くなった人たちの遺体が用いられているとのこと。
中にいた日本人のカップルに写真を撮ってほしいと頼まれ、少し旅の話などもした。他にも10数人の観光客が見学していたが、日本人はそのふたりと私だけだった。


あまりにも素晴らしかったので、予定以上にそこで時間をかけてじっくり鑑賞したので、本来クトナー・ホラの中心街まではセドレツ駅からまた列車で行く予定だったが、その列車の時間はとうに過ぎてしまっていた。
今まで行った人の旅行記によると、皆ここから歩いていたが、シャトルバスのポスターがあったので、受付のお兄さんに聞いてみた。
でも、シャトルバスは6人以上のグループでなければ呼べないとのこと。歩くとどのくらいかかるのか聞くと、40分くらいと言う。まあ仕方ないか・・・と思っていたら、路線バスがあるよと教えてくれた。
バス停の場所を私に教えるため、地図を出そうとしていたが、私が “地図は持ってるよ” と言って取り出すと、バス停の場所と降りる場所を詳しく教えてくれた。その時地図に “ここがこの教会で・・・” と言いながら、ドクロ・マークを書いたオチャメなお兄さん。それを見ていた同じ受付のおばさんは、“何書いてんのよ!” と茶化す。バスの時刻を調べてくれて、10分後だよと教えてくれた。
バス停は最初に行った聖母マリア教会のすぐ横にあり、少し遅れてやって来たこの路線バスが最高だった。
黄色で可愛い形をしたミニ・バスで、運転手は若いお兄さん。車内にはラジオからNirvana(ニルヴァーナ)やSuzanne Vega(スザンヌ・ヴェガ)など、90年代のヒット曲が流れていた。そして、運転席の回りはぬいぐるみやマスコットだらけ。まるで自家用車のようだった。お兄さんはお菓子を食べながら、そして乗ってきたおばあさんと世間話をしながら運転。なんてアット・ホームな街なんだ!

地図を見ながら確認して降りたものの、方向感覚が掴めなかったので、同じバス停で降りた少し前を行く女性に声をかけたが、英語は話せないと言われた。
取りあえず地図を見せて、今居るのはこの地図のどこかと示して、行きたい教会の名前を言うと、なんと親切に教会まで連れて行ってくれた。
教会まで10分弱だったのだが、途中で曲がるところに案内板が見えたので、ここで大丈夫だよと身振り手振りで伝えたが、“いいのよ~” というような返事だったので、女性の行き先は教会と同じ方向なのかなと思った。でも、教会の前まで来て街の中心に行く道も教えてくれて、お礼を言って別れたあと、その女性はまた来た道を引き返して行った。なんていい人!
そんなこんなでいい人に出会えて辿り着いたのは、街の南西端にある荘厳でとても立派な聖バルバラ教会。この教会は、プラハ城の聖ヴィート大聖堂と同じ人が造った教会。横からの姿が、聖ヴィート大聖堂と似ていた。
ここでも中に入ると国名を聞かれ、日本語の解説書を渡してくれた。何かと親切な街だ・・・。
ゴシック様式の教会の中は、石と木の温かみが溢れる、とても落ち着いた内装で、特に素晴らしかったのが天井。花模様に広がる石のリブのカーブがとても美しく、ずっと見上げていたら、首が痛くなった。
主祭壇の奥の回廊に斜めに何個も並んだ礼拝堂が、ステキなフレスコ画で装飾されていたのも印象深かった。
 聖バルバラ教会  
 美しい天井
 斜めに並んでいる礼拝堂

教会の場所は少し高台になっているので、教会裏からは旧市街が見渡せた。(タイトル写真)
街の中心に行く道の端には、聖人の像が建てられていて、道の真ん中で遊ぶ子供たちの姿が、のどかな街の雰囲気を物語っていた。
 バルバラ通りとそこで遊ぶ子供たち

旧市街に入ると、街はこじんまりしていて、教会やモニュメントは狭い範囲で回ることができた。
帰りはバスだったので、街の中央のパラツキー広場にあるインフォメーションで、バス・ターミナルの場所を確認したあと、聖ヤコブ教会や、ペスト記念柱、“石の泉” というかつての貯水タンク、“石の家” と呼ばれる民家などを見てから、ピンクのファサードが印象的な聖ヨハン・ネポムック教会を見学した。
 石の泉
 聖ヨハン・ネポムック教会と教会の天井画

バスの発車時刻は12:50、チケットは、先日のチェスキー・クルムロフ行きのチケットを買った時に一緒に買っておいた。
2時間弱の滞在だったので、カフェなどに入ってゆっくりできなかったが、小さな街だったので見たいところに全部行くことができた。
バス・ターミナルは街の中心を少し外れていたが、歩いている途中見つけた古本屋で昔のクトナー・ホラの地図を買い、朝から何も食べていなかったので、バスを待っている間、屋台でホット・ドッグを買って食べた。
バスは列車より少し時間がかかり、約1時間半、ほとんど車内で寝て過ごし、プラハまで戻った。

★後半は、「プラハ編 Pt.4」 に続く。

中欧の旅 ~チェコ、プラハ編 Pt.3~

2008-11-27 | travelog


★10月30日 : プラハ(Praha)
プラハ滞在4日目にして、やっと雨から解放された。雲ひとつない青空とは言えないが、それでも雨よりはずっといい。
今日は、予定を変更したプラハ城に行く日。ホテルの朝食を済ませたあと、まず旧市街広場へと向かった。
まだ8時前だったので、広場にはほとんど人は居なく、天文時計のある旧市庁舎、ふたつの鐘楼がそびえるティーン聖母教会、外壁が美しいゴルツ・キンスキー宮殿、広場の真ん中のヤン・フス像、旧市街の聖ミクラーシュ教会をじっくり鑑賞。
 旧市庁舎と天文時計
 ゴルツ・キンスキー宮殿とヤン・フス像
 ティーン聖母教会   聖ミクラーシュ教会

プラハ城方面に行くトラムに乗るため、Husova(フソヴァ)通りに入り、ブラック・ユーモア溢れる作品を次々と生み出すプラハのアーティスト、デヴィッド・ツェルニー(David Černý)の “ぶら下がる男” を探しながら歩いた。
この通りはもう何度か通っていたのだが、いつも夜だったので見つけられなかった。上を見ながら歩いていると、ベツレヘム礼拝堂の方に曲がる角の手前に、ちょっと滑稽で不思議で、なんとなく可愛い “男” がぷら下がっているのが見えた。しかし、ツェルニー氏は何の目的でいったいここにこんな作品を残したのだろう・・・。
 ツェルニー作 『ぶら下がる男』

スーパーTescoの横からトラム#22に乗って、プラハ城前で下車。少し歩くと北門があり、両側に衛兵が立っていた。
英国っぽい制服で、バチカン市国のスイス衛兵のようなお洒落な感じではなかったが、微動だにしないその姿は、バチカンと同じだった。
 プラハ城の衛兵さん

北門から第二の中庭に入り、まずチケットを購入。やっぱり正門から入らねば・・・と思い、一旦外に出た。
プラハ城前のフラチャニィ広場には、だまし絵の外壁が美しいシュヴァルツェンベルク宮殿があり、城の横にある王宮階段を上りきったところから眺める景色は、2日前の見晴らしが悪かった時に比べると、遠くのテレビ塔まで見渡せて、プラハの街並が美しく広がっていた。
 シュヴァルツェンベルク宮殿   プラハ城正門
 
新王宮階段とそこからの眺め

正門を入ると、まず大統領官邸があり、ハプスブルク家の双頭の鷲の紋章のあるマチアーシュ門を通って第三の中庭に入ると、そこには目の前に、壮大で荘厳で見事な聖ヴィート大聖堂がそびえ建っていた。
第三の中庭はとても広いが、その端に行っても全景を写真に収めることはできなかった。
 聖ヴィート大聖堂

教会の中は、ばら窓や側廊のステンドグラスがとても美しく、中でもムハ(日本ではフランス語読みのミュンシャの方がポピュラー)のステンドグラスは、他のに比べると絵の感じやタッチが違っていて、とても柔らかくて優しく、そして例えようがないくらい美しかった。
 ムハのステンドグラス

見どころたくさんの教会内をじっくり見学して外に出ると、私が入った時にはなかった柵が置かれ、既に入場を待つ人々が行列になっていた。
私はオープンの9時を少し過ぎた頃に入ったのですんなり入れたが、10時近くにはもう行列。これがシーズン中だったら・・・と思うとぞっとした。
旧王宮に入り、天井のヴォールトがとても美しいウラジスラフ・ホールを見学。そこで私はどうしても行きたい場所があった。
カトリックとプロテスタントの三十年戦争の発端となった 「プラハ窓外放擲(ほうてき)事件」 の、プロテスタント信者がカトリックの横暴に怒って国王の役人たちを突き落とした窓がある部屋だ。
ノートにその事件のことをチェコ語で書いていたので、入口にいた案内係の人にそれを見せると、一緒にその部屋まで連れて行ってくれた。
歴史が刻まれた部屋に入り、役人が突き落とされるところを想像してみた。
 これがその部屋の窓

エンジ色が美しい、ロマネスク建築の聖イジー教会を見学したあと行ったのは、“黄金の小路”。
この通りは、かつて錬金術師が住んでいたと言われていたので、そういう名前が付いたそうだ。そしてこの通りの22番の家は、作家のフランツ・カフカが一時期住んでいた家。
黄金の小路の家はどれもカラフルで、今は全部おみやげ店やレストランになっている。
 「黄金の小道」 手前のブルーの家が “カフカの家”

黄金の小路を抜けて、かつて牢獄として使用されていたダリボルカ塔を見学したあと、別の道から引き返して北門を出て、ハプスブルク家のフェルディナント大公がアンナ王妃のために造った、“夏の離宮” と呼ばれているベルヴェデーレ離宮があるロイヤル・ガーデンに入って行った。
途中、聖ヴィート大聖堂の全体が見渡せて、城の中からは見ることができなかったミフルカ塔や白塔・黒塔、ダリボルカ塔も庭の端から見渡せた。
ベルヴェデーレ離宮は修復中で、その美しい外観は残念ながら工事の足場で覆われてしまっていた。
そして、ここでまたもや雨が降ってきた。あぁ・・・。
 聖ヴィート大聖堂全景
 手前の丸いのがダリボルカ塔、奥の四角いのが黒塔

でも、トラムに乗っている内にそんな雨もすぐ上がり、ここらでちょっとひと休み。
2日前にトラムから見て気になっていたお店、「Dobroty Caffé Vescovi」 に入った。テイク・アウトが中心の小さなカフェで、窓側に5席ほどのカウンター席があるだけだったが、お店のおばさんがとっても気さくな方で、ゆっくりとくつろぐことができた。
手作り感あふれるケーキ(プレートのチェコ語を写してきたが、意味を調べてもわからなかった)と、ラテ・マキアートをオーダー。
ケーキはビスケット状の生地にブルーベリーとクリーム・チーズが挟まっていて、生地の香ばしさと甘酸っぱいブルーベリーの味が絶妙に口の中で混ざり、とっても美味しかった。
これまで食べたケーキは、どれも外れなし。本当に美味しい!
 

カフェの窓越しに、このあと行く予定のペトシーンの丘に登るケーブルカーの線路が見えたので、ケーブルカーの駅まで迷うことなく行くことができた。
丘の上の塔には登らず、そのまま階段や小道を通って、プラハの街を見渡しながら下って行った。
雨に濡れた落ち葉が綺麗で、ちょっと風が冷たかったけど、歩いているうちに体もホクホクしてきて気持ち良かった。
前を歩いていた老夫婦が、仲良く手をつないで歩いている姿がとても微笑ましくて、思わず写真を撮ってしまったり・・・。
 ペトシーンの丘から
 黄色い落ち葉が綺麗

ペトシーンの丘から、プラハ城横のNerudova(ネルドヴァ)通りに入る途中、ステキなキャンドルのお店が目に留まり、ショーウィンドウを眺めていたら、ドアが開いてお店の上品な女性に “入って見て行ってくださいね” と招かれた。
お店の中に入ると、とってもステキなキャンドルや、木製のアクセサリーや陶器のオーナメントがたくさん飾られていた。
実は私はキャンドル好き。旅行に行く度に、必ずと言っていいほどキャンドルを購入する。このお店でも、全部修道院のシスターの手作りだと言うエンジェルの絵が描かれたキャンドルを2個買った。
ネルドヴァ通りは、かつて歴代の王の戴冠のためのパレードが通った “王の道” の一部で、レリーフのある建物がたくさん建ち並んでいる。
いろんな紋章のようなレリーフが建物の前に付いていて、動物や小道具など様々なデザインで飾られている。
これは、プラハにはその昔番地がなかったそうなので、その代わりにそのレリーフにちなんで、“黄金の鍵” の家とか “赤い羊” の家、などと呼んで区別していたのだろう。


マラー・ストラナ広場まで坂道を下り、“プラハの幼子イエス” が祭られている勝利の聖母マリア教会に行ったあと、カレル橋マラー・ストラナ橋塔に登った。
真下のカレル橋や、遠くに見える旧市街広場のティーン聖母教会など、塔の上から見るのは気持ちいい。


塔から下りたあとトラムに乗って国民劇場のところまで行き、レギー橋からプラハ城やカレル橋の景色を見たあと(タイトル写真)、風が強くなって寒くなってきたので、ニット帽を取りに一旦ホテルに戻った。
それから旧市街とヨゼホフ(ユダヤ街)をぶらぶらして、夕暮れ時の頃合いを見て旧市庁舎の時計塔に登った。たいていの塔は階段だが、ここはエレベーターだったので、ラクチン!
だんだんと灯りがともって行く街の様子はとても美しく、特に遠くに見えるプラハ城は幻想的だった。


ヴルタヴァ河岸からの夜景を見たくなったので、河岸にあるまだ行っていなかったドヴォルジャーク・ホールのあるルドルフィヌムに行ってみた。
ここでも毎日コンサートが開かれていて、ホール前の広場には当日券を売る人たちが勧誘をしていた。コンサートのプログラムが書かれたポスターを見ていると、そんな勧誘している女性に声を掛けられてしまった。
プラハを去る前に、もう一度どこかでコンサートを見るつもりにしていたが、その日のルドルフィヌムのプログラムはイマイチだった。でも、その女性が見せてくれた翌日のプログラムにそそらた。“ドレスアップする服は持ってきていないのよ・・・” と言うと、“ドレス・コードはないのよ!” とのこと。
それに、今日前売りを買うと、S席がA席の料金、A席がB席の料金で取れるとのこと。彼女が薦めたのはA席で、私も前方より真ん中が良かったので意気投合し、チェコ・フィルのことや日本のことなどを少し話して、翌日プラハ最後の夜のコンサート・チケットを購入した。
 ルドルフィヌム

そのあと、あまりお腹は減っていなかったので、カフェやレストランに入る気にはならず、屋台で買ったユーロ・ドッグを食べながら旧市街をぶらついた。
ユーロ・ドッグとは、恐らくチェコの通貨で1ユーロの値段なのだろうが、16CZKだったので、1ユーロよりも安かった。フランスパンのような感じの外側が少し硬いパンの中心をくりぬき、その中にソーセージが入っていて、食べ易くて美味しかった。
 ユーロ・ドッグ

再びプラハ城に行き、夜の聖ヴィート大聖堂を鑑賞。第三の中庭で写真を撮っていたら、寝転がっている男の人に出くわした。
一瞬ホームレス?と思ったが、寝転がって大聖堂をなんとかカメラに収めようと苦戦している姿だった。(笑) 彼と目が合い、お互いに “綺麗だね~” “カメラに全部入りきらないよ” なんて会話を交わした。
 夜の聖ヴィート大聖堂
 
城を通り抜けて旧王宮階段を下り、どこかでケーキを(またか?!)と思い、先日前だけ通ったジョン・レノンの壁の横にある 「Café John & George」 に行った。
店内は想像してたのとは大違い。私は、壁一面にビートルズやジョンの写真やポスター、レコード・ジャケットが飾られている店内を想像していた。しかし、ビートルズのかけらもなく、肩透かしを食らったようだった。しかもBGMはGreen Day(グリーン・デイ)。なんで?
メニューに “John & George スペシャル・ホット・チョコレート” というのがあったので、試しに飲んでみることにし、ケーキもチョコレトーケーキにしたので、チョコづくしになってしまった。でも、疲れていたのかその甘さが体には丁度良かった。
お店を出る時、思い切ってお店のお兄さんに聞いてみた。“このお店の名前は多分ビートルズにちなんで付けられていると思うけど、どうして音楽はGreen Dayなの?” と・・・。すると、“これはラジオなんだ” と苦笑い。そう答えたお兄さんは、ちょっとパンクっぽいファッションだった。(笑)

 
10時近くまでカフェでゆっくりしたあと、地下鉄でホテルに戻り、プラハの歴史に触れ、くまなく街を散策した一日を終えた。


★この日の万歩計の成果 : 歩数41.760歩、消費カロリー764.6Kcal、歩いた距離18.7km
 

中欧の旅 ~チェコ、チェスキー・クルムロフ編~

2008-11-26 | travelog


★10月29日 : チェスキー・クルムロフ(Český Krumlov)
外は相変わらず本降りの雨・・・。この日は、前日の計画立て直しで一日早めたチェスキー・クルムロフに行く日。なんとか晴れてもらいたい!
ホテルの朝食を摂り、バス・ターミナルのあるFlorenc(フローレンツ)駅に地下鉄で向かった。
昨日チケットを買いに行った時は、バス・ターミナルがわかりにくくて少しうろうろしたので、先に下見しておいて正解だった。
8:15発の全指定席バスは、ほぼ満員。チェスキー・クルムロフ(以下、クルムロフと略)までは3時間かかるのだが、シーズン中は通路に立つ人も多く、超満員なのだそうだ。
でも途中、バドワイザー(Budweiser)の語源となったビールの名産地、チェスケー・ブディヨヴィツェ(České Budějovice)など3ヶ所ほど停車して何人か乗り降りしたので、クルムロフまで行った人は半数以下だった。
バスは予定の11:15分より30分遅れて到着したが、嬉しいことに雨も上がり、太陽の光は望めなかったものの、傘を差さずに済むということだけで気持ちは晴れた。
クルムロフは、南ボヘミア州にあるS字型に流れるヴルタヴァ河に囲まれた、人口約14.000人の小さな街。でも、その小さな街全体が世界遺産なのだ。
およそバス・ターミナルとは言えないような広場に降りると、街の地図があった。
 バス・ターミナルは、右端の赤い○のところ

旧市街に向かって歩いて行くと、途中の高台から街が見渡せて、街のシンボル、カラフルなチェスキー・クルムロフ城の塔が見えた。
バスに3時間半乗りっ放しだったので、まずはトイレを済ませるのと軽く昼食を摂るために、カフェを探しながら歩いた。
旧市街に入ると、そこはもうおとぎの国のように可愛い家並が広がっていた。
しばらく歩くと、聖ヴィート教会があったので、中をサクっと見てから裏に回ると、そこから見渡す景色ものどかで、とても趣きがあった。
 バス・ターミナル付近の高台から見た街
 聖ヴィート教会
 教会裏からの景色

石畳の道がとてもステキで、お店の看板(サイン)も可愛い。人通りも少なく・・・というか、誰も居ない。ゆっくりと坂を下りながら、街の中心へと向かった。
 Kostelni通りとレストランのサイン

途中何軒かカフェがあったが、感じ良さそうなカフェを見つけたので、「Piazza Café」 というお店に入った。
サンドウィッチでも・・・と思っていたが、メニューを見たら写真付。パラチンキを見つけたので、それに決定。パラチンキとはクレープのことだが、バターは使っていないらしい。
オーダーしたのは、カッテージチーズ入りパラチンキ・ストロベリーソース添えと、ラテ・マキアート。
これがまたまた絶品! 生地は温かくて、デコレーションのホイップ・クリームも甘くなく、中のカッテージチーズが熱でほどよく溶けてとってもまろやか。
う~ん、満足満足! チェコでは、飲みもののトレイに必ずチョコレートやクッキーが添えられてくるのも嬉しい。


これだけでも十分お腹いっぱいになり、カフェを出てすぐ旧市街の中心スヴォルノスティ広場に出た。
ツーリスト・インフォメーションに寄って一応地図をもらったが、自分が用意していた地図の方が役に立った。
城を目指して歩いて行くと、今まで殆んど人に出くわさなかったのに、これから城に行くのと、城から戻ってくる外国人の団体客で、旧市街と城のある地区に架かる橋のところが賑わっていた。
 
Lazebnický橋から見た城の塔とヴルタヴァ河

城への近道の階段を昇り、城の敷地に入ると、まず左側に塔への入口があった。
そう、まず最初の目的は塔の上に登ること。城の建物内はガイドツアーだけだったしさほど興味がなかったが、塔の上から街を眺めることは楽しみにしていた。
クルムロフ城には、スグラフィット技法という平面に描いた絵や模様が、遠くから見ると立体的に見えるように装飾された壁、いわゆる “だまし絵” が施された建物がたくさんあり、まず塔の下部分にそれがあった。
 近付きすぎると立体効果はない

塔の木の階段はとても急で、少し前を年配のご夫婦が昇っていたのだが、かなり辛そうで、苦笑いしながら “先に行って” と道を空けてくれた。
途中の窓から外の景色を眺めながら、中ほどまで行ったところに何かあった。中に入ってみると “Hladomorna(英語でDungeon)” と書かれたプレートがあった。
Dungeonとは牢のこと。中を覗いてみたら、板張りの床が開いていて、下の方に骸骨が見えた。城の塔は、かつて牢獄として使用されていたのだろう。
更に上に行くと、今は使われていない大きな鐘があった。
 牢のあと
 塔の階段   塔の鐘

塔の上に着いた。
そこから見渡すクルムロフの街は、可愛い赤レンガの屋根の家並が広がり、街を囲むヴルタヴァ河がアクセントになっていて、とても癒される眺めだった。


さっき通ってきた橋や、城の中にあるバロックの劇場も見えた。


日本人の女の子が、カメラをかざして自分の写真を撮ろうと苦労していたので、声を掛けて写真を撮ってあげて、ついでに私も撮ってもらった。
こういう時でないと、ひとり旅ではなかなか自分の写真は撮れない。撮られるのはあまり好きではないが、せっかく来たのだから少しは記念に残しておきたい。
ひとしきり景色を眺めて、いい空気をたくさん吸って過ごしたあと、城の中に入り、第三の中庭の見事なだまし絵の建物を鑑賞。
 
だまし絵の建物で囲まれた第三の中庭

更に奥に進んで “お城の橋” と呼ばれている高い屋根付き橋を渡り、城の庭の方に向かって歩いた。
ほとんどの観光客はお城の橋で折り返すようで、庭に行く道や庭の中には誰も居なかった。
紅葉ならぬ黄葉(ヨーロッパには赤く色づく葉が少ない)が丁度見頃で、とても綺麗だった。
 庭へと続く道  
 城の庭

庭を抜けて城をぐるっとひと回りし、“赤い門” と呼ばれる正門を抜けて、スーパーや用品店、郵便局などがある地元の人たちの生活感溢れる通りに行ってみた。そこで見つけたお肉屋さんの看板に、心をくすぐられた。
 お肉屋さんの看板  
 郵便局のサイン

カフェに入って友人と母親宛に絵葉書を書き、郵便局に行って投函したあと、スーパーでお土産用と自分用のお菓子を買っていた時、ふと何か見忘れていたことに気付いた。 
熊だ! 城には何故か熊が飼われていて、城の名物にもなっている。そう言えば入口近くのお堀のようなところに人が群がっていた。
旧市街に戻る前にもう一度立ち寄って見に行ったら、熊さんは丁度冬眠の準備中。一生懸命穴を掘っていて、その姿が愛らしかった。
 カメラ目線!   冬眠の準備中

行きに通った時は 「Open」 の札が出ていたにもかかわらず、閉まっていたマリオネット・ミュージアムが開いていた。プラハにある国立マリオネット劇場の系列で(チェコはマリオネットが有名)、いろんなマリオネットが展示されている。
中に入ってみたが、結局受付に誰も居なく、呼びかけても返事がなかったので、“ま、いいか・・・” と立ち去り、一旦橋を渡って旧市街に戻った。
可愛いお店や面白いお店がたくさんあり、見ているだけでも楽しくて、古本屋や雑貨屋で買い物をしたあと、今度は別の橋からさっき歩いたお城の橋の下を通り、城の横の公園を通って城の回りを半周した。
 画材屋さん   そのドアのアップ、絵の具が指!
 マリオネット・ショップの魔女  
 下から見上げたお城の橋

丁度いい感じに日が暮れかけてきて、エゴン・シーレの文化センターに行ってみたが、まだ閉館時間になっていないのに閉まっていた。
海外ではこういうことはよくあるので諦め、17:15分のバスの時間まで、街をあちこち歩いて散策した。
 抜け道発見!  
 旧市街の中心スヴォルノスティ広場

バス・ターミナルに戻る途中、石畳の工事をしているところを通った。石畳を造るのは大変な作業。このように(下の写真)、石をひとつひとつ手作業で並べて行くのだ。
ヨーロッパは石畳が多いが、こんな気の遠くなるような作業によって造られているなんてことは考えもしないで歩いていたが、これからはひとつひとつの石に、職人さんの技と苦労が滲み出ているのだということを頭に入れながら歩かなければ・・・と思った。
 ひとつひとつ丁寧に並べて行く

Horni通りにも、だまし絵の建物があった。


そして、暮れ行く街を眺めながらバスに乗り込み、プラハへと戻った。
  

15分程遅れて、朝とは違う地下鉄Anděl(アンデェル)駅のNa Knižeci(ナ・クニージェツィー)バス・ターミナルに到着。
地下鉄B線で、Můstek(ムーステク)駅まで3駅。ホテルのすぐ前のカフェ・スタンドに立ち寄った。
メニューにはなかったが、チェコ名物スマジェニ・スィール(チーズを揚げたもの)はあるかと聞いたら、大きく頷いてくれて、熱々のチーズ・フライをふかふかのパンに挟んでくれた。(写真は撮り忘れた)
チーズのフライがこんなに美味しいなんて!という感じで、ホテルの部屋でゆっくり遅い夕食を摂った。


★この日の万歩計の成果 : 歩数19.357歩、消費カロリー357.9Kcal、歩いた距離8.7km

中欧の旅 ~チェコ、プラハ編 Pt.2~

2008-11-23 | travelog


普段の私は典型的な夜型で、休みの日はお昼近くまで寝ているが、旅行の時は早起きし、朝早くから行動する。そしてこれも普段は殆んど歩かないのだが、旅先では恐ろしく歩く。そこで、以前sundayさんのブログで読んだ万歩計の記事を思い出し、出発前日に急に思い立って万歩計を購入した。
さて、今回の旅では何歩歩くのか、楽しみでもあった。(笑)

★10月28日 : プラハ(Praha)
プラハ2日目、外は雨・・・ショック・・・。
この日はプラハの独立記念日。この独立記念日と雨が、後に私の旅計画を乱すことに・・・。
7時からのホテルの朝食を摂りにレストランへ行き、窓際の席から外を見ると、かなり降っている。少しくらいの雨では傘は差さずに行動するが、本降りである。
もうそれだけでブルーになった。やはり綺麗な景色を望むには、雨は悲しい。
それでも出かけないわけには行かないので、雨の中を昨夜とは違うルートでカレル橋を目指した。
朝と夜とでは街の風景も違って見え、中世の雰囲気が残る薄茶色の石造りの建物が並び、雨に濡れた石畳の感触が、ブルーな気持ちを少し和らげてくれた。
 多くの観光客で賑わうKarlova通りも、朝はこんな感じ

カレル橋は、1400年に完成したヨーロッパに現存する最古の石橋で、全長516メートル。
昼間や夜はまるで日曜日の原宿竹下通りのようになる早朝のカレル橋は、犬の散歩をする人がチラホラ歩いているだけで、欄干に並ぶ彫像をゆっくり眺めながら、橋向こうのマラー・ストラナ地区まで歩いた。
カレル橋の真ん中が工事中で、メインの彫像でもある聖ヤン・ネポムツキー像の前が見事に鉄柵で遮られていた。でも柵の隙間からかろうじて見ることができた。
 カレル橋
 聖ヤン・ネポムツキー像

プラハの街には路面電車(トラム)がくまなく走っていて、どこに行くのも便利。マラー・ストラナ広場からトラムに乗って、プラハ城を左手に坂を上ってストラホフ修道院を目指した。トラムを降りる時は、ボタンを押しておくと、停留所に着いた時にそこのドアが開く。
ストラホフ修道院には見事な図書館があり、それぞれ 「神学の間」 「哲学の間」 と名付けられている。中まで入ることはできないが、全体を見ることができた。
それにしても、これが図書館!?と思うくらいの豪華な部屋。「神学の間」 の立体的に見せるだまし絵の天井画、「哲学の間」 のシックなフレスコ画。もし、こんなステキなところで本を読んだり勉強することができたら、きっと一日中ここで過ごしそう・・・。
 神学の間   哲学の間

図書館を出たあと、坂道を下りながらプラハ城に向かった。途中、ロレタ教会の前を通り、横から裏道を抜けて歩いて行ったのだが、そこで見たことのある風景に出会った。
ドラマでは夜だったが、『のだめ~』 で、千秋とのだめが抱き合ったシーン。ちょっとミーハーな気分になった。(笑)
細い石畳の路地の雰囲気は最高で、色づいた葉っぱの蔦に覆われた家や落ち葉が綺麗だった。途中、独立記念日の一環であろう、何台ものジープの走行に出くわした。
 『のだめ~』 のロケ地


プラハ城の正門前には警備隊が出ていて、城前のフラチャニィ広場は柵で入れなくなっていて、多くの人がその柵を囲むように立って何かを待っていた。
どうやら、お城に来賓があるらしい。というのも、プラハ城には大統領官邸がある。その上、この日は独立記念日だ。きっと関連の何かがあるに違いない。
人だかりを抜けて城の横にある新王宮階段の方に行ったが、ここも人がたくさんだったので、その脇から “天国の庭園” というステキな名前の庭に入った。
庭の展望スペースから街を見たが、雨で見晴らしが悪くてガッカリ・・・。(タイトル写真)
庭から旧王宮に入り、プラハ城の中庭に抜けて行った。プラハ城は、見学できる場所の数によってコースがいくつかあるのだが、チケットを買いに行ったら、この日は全コースの見学はないと言う。独立記念日の式典のためだった。「明日は?」 と聞くと、明日も同じと言う。せっかく来たのだから、見学できるところは全部見たいし、見れなくなっている場所は外せない場所だったので、懲りずに 「あさっては?」 と聞くと、あさってからは通常通りだとのこと。
プラハには5泊する。その間にはお天気も良くなるだろう・・・と思い、別の日に出直すことにした。計画立て直しである。
お城の敷地内は無料なので、聖ヴィート大聖堂や聖イジー教会などを見て通り抜け、旧王宮階段を下りようと思ったら、下から団体客が固まりのようになって上ってくるところだったので脇道から下り、マラー・ストラナ広場横の聖ミクラーシュ教会を見学した。
聖ミクラーシュとは、英語読みで聖ニコラス。そう、サンタクロースの聖ニコラス。プラハでは、クリスマス前の12月6日に聖ミクラーシュの日というのがあり、天使と聖ミクラーシュが子供たちにお菓子を配るそうだ。
 聖ミクラーシュの彫像  
 モーツァルトが弾いた聖ミクラーシュ教会のパイプオルガン

ここらでひと休み。普段朝食を摂らないが、この日はたっぷり食べていたので、あまりお腹は空いていなかったが、ケーキでもと思い、カレル橋マラー・ストラナ橋塔近くのこじんまりしたカフェ 「Café Kafičko(カフィチコ)」 に入った。
オーダーしたのは、チョコレート・ケーキとカプチーノ。ケーキはほど良い甘さでとっても美味しくて、このケーキが今回の旅の私のケーキ三昧の始まりとなった。
さり気ないセンスのある落ち着いた内装で、アットホームな感じのとても雰囲気のいいお店で、ゆっくりとこのあとの計画を立て直した。
 Café Kafičko

美味しいケーキに満足し、カフェを出たあとは、その近くの “ジョン・レノンの壁” を見に行った。
これは、1980年代に若者たちがジョンの歌にインスパイアされ、平和を祈って描かれたもの。でも、当のジョンはプラハには一度も来たことがないらしい。その壁の横には 「John & George」 といういかにも、と言う名のカフェもあった。
 ジョン・レノンの壁

プラハ城の見学を別の日にしたことで、翌々日行く予定にしていたチェスキー・クルムロフ行きを翌日に変更することにし、そのバスのチケットとプラハのあとウィーンに行く列車のチケットを買いに、下見を兼ねてFlorenc(フローレンツ)のバス・ターミナルとプラハ本駅に行ったあと、旧市街に戻って散策した。
ミュンシャ(チェコ語ではムハ)が手がけた絵がステキな、アールヌーボー建築の市民会館のある共和国広場から、途中、可愛い雑貨屋さんに入ったり、キュビズム建築の “黒い聖母の家” や、モーツァルトのオペラ 『ドン・ジョヴァンニ』 が初演されたスタヴォスケー劇場、カレル大学などを見ながら旧市街広場まで歩いている内に、雨も上がった。
旧市街広場は、祝日ということもあってものすごい人だかりで、広場の真ん中のヤン・フス像の前にステージが設けられ、ビートルズのカヴァー・バンドが、メドレーでビートルズの曲を演奏していた。
雨はかろうじて止んだが、まだ空はどんより。旧市庁舎の時計塔に登って景色を眺める予定も延期した。
 市民会館と火薬塔
 ヤン・フス像の前でビートルズ・ナンバー演奏中

少し歩き疲れたので、ティーン聖母教会裏にある 「Ebel Coffee House」 に入った。
飲みものだけにするつもりだったが、ケーキに目が行き、結局カフェ・ラテとラズベリー・タルトをオーダー。ここもケーキがめちゃくちゃ美味しくて、幸せな気分に浸る・・・。(笑)
 Ebel Coffee House

しかし、そんな幸せな気分を一転させる、血の気が引く事件が起きた。
お会計をしようと小銭入れを取り出したところ、その中に入れていたスーツケースの合鍵がない! 鍵と言っても、100円ショップで買った小さな南京錠だが、合鍵はスーツケースに入れたままだ。バッグの中やポケットを何回も探したが、やっぱりない!
どこで落としたのか・・・。さっき買い物した雑貨屋か? それとももっと前? 貴重品は置き去りにしていないが、一応部屋を出る時は鍵を掛けるので、今朝鍵を掛けて出かけたっけ・・・、まだ旅はこれから、もし鍵を掛けていたらどうしよう・・・と、もう気が気ではなかった。
その後散策する予定を急遽変更し、一旦ホテルに戻ることにした。一応雑貨屋に寄って落ちていなかったか聞いてみたが、無駄足だった。
100円ショップのやわな鍵だし、なんとかこじ開けられるかも知れないと思い、スーパーで針金は見つからなかったのでヘアピンを買った。でも、もし開かなかったら・・・。
ホテルに戻ると、フロントのおじさんは部屋番号を言わなくてももう覚えてくれていて、笑顔でスッとキーを渡してくれたが、「Děkuju!(デュクユ : チェコ語でありがとう)」 と言ったその時の私の顔は、きっと引きつっていたに違いない。
しかし、部屋のドアを開けて真っ先に見たスーツケースには、南京錠を引っ掛けてはいたものの、鍵は掛けていなかった。その時の安堵と言ったら、それはそれはもう・・・。張り詰めていた気が緩んだら、一気にお腹が空いてきた。さっきケーキを食べたばかりなのに・・・。(笑)
ホテルの近くからトラムに乗って、すっかり暗くなった街に再び繰り出した。
旅行の時は、ほとんどファースト・フードやスーパーで食料を買ってホテルで食べることが多いのだが、プラハにはひとりでも気軽に入れるカフェやレストランがたくさんあって、しかもコースでオーダーしなくてもいいので、小食の私にはありがたい。
観光客で賑わう旧市街広場やカレル橋近くのお店は、英語メニューは観光客用で、チェコ語のメニューとは遥かに値段が違うらしい。
もちろんそういう店は避け、旧市街からヴルタヴァ河に架かるレギー橋を渡ったところにある 「Café SAVOY」 に行った。このお店は、チェコ名物グラーシュ(ビーフシチューみたいなもの)が美味しいという情報収集済み。
感じのいいウェイターのお兄さんに迎えられ、早速グラーシュと、ミニ・サラダとカプチーノ、デザートにバニラ・アイスクリームをオーダーした。
グラーシュはじっくり煮込まれたお肉が柔らかくて、味も濃くはなく、日本人の舌に合ってとっても美味しかった。
クネードリーキという、モチモチした食感の蒸しパンのようなものにソースを絡めながら一緒に食べるのだが、くるみが入っていて美味しかったので、ステンレス・パンに入ったおかわり用の熱々のクネードリーキも戴いた。
 
Café SAVOYのグラーシュとアイスクリーム

プラハでは、たくさんある教会で毎晩コンサートが開かれている。教会の入口にはフライヤーがあり、演奏曲目が載っているので、選り取り見取りだ。
滞在中に一度は行こうと思っていたので、食事のあと、プラハ最古の鐘を持つ旧市街の聖イリイ教会に行った。
チケットは約3000円。あれだけたくさん教会があって、どこもかしこもコンサートが開かれているのに、満員になった。観客は観光客だけではない。
この日はヴァイオリン、パイプオルガン、ソプラノ歌手のアンサンブルで、バッハやモーツァルト、ドヴォルジャークの聴き慣れた曲を約1時間堪能。
教会の造りが素晴らしい音響効果を生み出し、特にパイプオルガンは普段あまり生で聴く機会がないので、その音色に感動した。
教会を出たあと、まだ9時過ぎだったので、午前中に歩いたプラハ城付近を歩いてみたくなり、トラムで再びストラホフ修道院近くまで行って、午前中と同じルートを辿ってみた。
昼間見た 『のだめ~』 のロケ地はTVで見たまんまで、昼間人が多くて通れなかった新王宮階段を下って、夜のマラー・ストラナ地区をじっくり散策してからホテルに戻って一日を終えた。
 
『のだめ~』 再び。ドラマを見た人ならわかる?
 新王宮階段  
 夜の聖ミクラーシュ教会


★この日の万歩計の成果 : 歩数40.845歩、消費カロリー742.4Kcal、歩いた距離18.3km

中欧の旅 ~チェコ、プラハ編 Pt.1~

2008-11-22 | travelog


今回の旅の行き先は、3月に行ったローマからの帰りの飛行機の中で決めていた。
機内誌の世界地図を見ながら、次はどこに行こう・・・と漠然と考えていた時、プラハの情景が頭に浮かんできた。
お正月に観た 『のだめカンタービレ in ヨーロッパ』 も、気持ちを掻き立たせた理由のひとつかも知れない。
そして、それから今回の旅計画は始まった。今回ガイドブックは買わず、いろんな本を読んで歴史を勉強し、インターネットで情報収集して地図や交通機関の路線図をダウンロードし、オリジナルノートを作った。そして、世界にひとつだけのガイドブックが出来上がった。

★10月27日 : プラハ(Praha)
飛行機は、ネットで大好きなルフトハンザ航空を予約。乗継のフランクフルトまでは、共同運航便のANAだった。
ANAの国際線は快適。オンデマンドで映画やドラマ、ゲームが楽しめる。早速 『Sex and The City』 を観た。美味しい機内食を完食したせいで、苦しいくらいにお腹もいっぱい。満足満足(笑)。
ところが、気流のせいで離陸が30分遅れ、乗継の時間が1時間しかないので、不安になった私は、CAに相談。
でも、「多分、現地で係員が待っていると思うのですが・・・。もし居なかったら、ゲートを確認して行って下さい。すみません、ハッキリ申し上げられなくて・・・」 と何とも中途半端な答え。
ただ乗り継ぐだけならいいのだが、フランクフルトで入国審査がある。少し不安な気持ちが消えないまま約11時間のフライトを終え、フランクフルトに到着。
でも、ゲートを出たところに “Prahaプラハ” と書いた紙を持った係員が立っていて、他にもプラハに行く3人の方たちと一緒に、入国審査も優先で通過。無事、乗継便に搭乗することができた。
プラハまで約1時間、定刻どおり18:40に到着し、5日間のフリーパスを買って(予定していた7日券はなかった)119番のバスで地下鉄Dejvická(ディヴィツカー)駅まで移動した。
 プラハ・ルズィニエ国際空港到着ロビー
 プラハ・ルズィニエ国際空港
 地下鉄Dejvická駅

プラハの地下鉄は、ABCの3線。Dejvická駅はA線の終点で、そこからホテルのあるMuzeum(ムゼウム)駅まで5駅。(あとで、ホテルの案内にあるMuzeum駅より、Můstek(ムーステク)駅の方が断然近かったことが判明) 地下鉄はとても綺麗で、赤い手すりのせいか、少し派手な感じがした。
地下鉄駅のエスカレーターが恐ろしく速いというネットでの情報が多かったので、“どんだけ~?” と思って少し期待していたが、そんなに驚くほど速くはなかった。
確かに日本と比べると速いが、逆に私は早く着くので、このくらいが丁度いいなと思った。
 プラハの地下鉄車内
 地下鉄Muzeum駅
 Muzeum駅のエスカレーター

外に出ると、目の前に国立博物館が!


ネットで予約したヴァーツラフ広場沿いにある老舗ホテル、アール・ヌーヴォー建築のGrand Hotel Evropa(エヴロパ)が、プラハでの宿泊先。
バス・トイレ共同で1泊1200CZK(チェココルナ)が現金払いで20%オフだったので、5泊で約24.000円弱(安い!円高に感謝!)。現金は、空港のレートは悪いと言われているので、予め日本で三井住友銀行の外貨宅配で両替していた。
フロントのおじさんに優しく迎えられ、無事にチェック・インを済ませ、部屋へと向かう。
1889年創業というだけあって、かなりの年期が入った造りは、とても趣きがあった。部屋はそこそこ広くて綺麗で、共同のバス・トイレも綺麗で広かった。
ホテルの1階にあるカフェは、『のだめ~』 のロケに使われたカフェ。滞在中に行ってみよう・・・。(ちなみに、ロケに使われたからこのホテルにしたのではない)
 別の日の昼間に撮ったGrand Hotel Evropa
 ホテルの階段
 客室前の廊下
 泊った部屋

ひと息付いたあと、夜の街に繰り出した。寒いかな・・・と思っていたが、11℃くらいの丁度今の東京の気候くらいで、マフラーもいらなかった。
オレンジ色の街灯が灯る石畳の道を歩いて、旧市街からカレル橋まで歩いて行った。土地勘を掴むために歩いたが、十分徒歩で行けた。
観光シーズンのピークは過ぎていたが、夜8時過ぎでもメイン・ストリートは結構たくさんの観光客で賑わっていた。でも、一本路地を入ると誰も居なかったり・・・。


カレル橋のたもとにある、スメタナ博物館前から見たプラハ城の夜景は、それはそれはとても綺麗で、ヴルタヴァ河に反射するカレル橋の灯りが煌いていた。
カレル橋の旧市街橋塔の横にある、アッシジの聖フランチェスコ教会で行なわれていた教会コンサートが丁度終ったところだったので、中を見学。
教会はどこを訪れても、その豪華絢爛さにため息が出る。そして、いつも神聖な気持ちにさせてくれる。
 ヴルタヴァ河越しのプラハ城とカレル橋
 カレル橋旧市街橋塔
 アッシジの聖フランチェスコ教会主祭壇の一部

そのあと旧市街広場まで行き、夜空にそびえるティーン聖母教会(タイトル写真)を眺めると、改めて “プラハに来たぞ!” という気持ちが高ぶった。
旧市庁舎の天文時計などを見たあとホテルに戻り、プラハ一日目を終えた。


★1CZK(チェココルナ)=5円で計算。

Rod Stewart 来日!

2008-11-20 | music : basics


先週、Rod Stewart(ロッド・スチュワート)の13年ぶりの来日公演が告知された。
その記事を見た時、即座に “行きたい!” と思ったのだが・・・・・。
チケットが高すぎる。・・・とは言ってもまあ、このクラスのアーティストの来日公演では妥当な金額なのだが、SS席が16.000円というのにちょっと引いてしまった。
私はRodが結構、いやかなり好きで、1981年の武道館公演で初めて生のステージを体験した。
今回の来日公演では、最近やっているアメリカン・ヒット・ソングによるステージかと思いきや(それも魅力的ではあるが・・・)、これまでの自身のヒット曲中心の集大成のような構成になるらしい。う~ん・・・かなり惹かれる。
お財布と相談して・・・とは思うが、7.000円の末席だと音だけ聴きに行くようなもの。
63歳になった今でも、現役バリバリのセクシーなロック・スターであり続けているRodだが、もしかしたら、最後の来日になるかも知れない。
まだ迷いもあり、後ろ髪を引かれているので、もう少し考えよう・・・。

★Rod Stewartに関する当ブログのコラムは、こちら

中欧ぶらりひとり旅

2008-11-13 | others


チェコとオーストリアの9泊11日の旅から戻ってから、もう一週間が経ってしまいました。
更新がストップしていたにもかかわらずお越し頂き、有難うございました。
今は毎日、たくさん撮ってきた写真の整理に追われています。別館の方に、少しずつ公開していますので、良かったら覗いてみて下さい。
写真の整理が終わったら、こちらに旅行記を載せようと思っています。今回は、いつになく “食” の充実した旅だったので、そんなことも含めて綴りたいと思っています。

★写真は最初に訪れた街、プラハの旧市街広場。