今頃?と言われるかも知れない。
確かに自分でも、もっと早くチェックしておくんだった・・・と思う。
2005年8月のアルバムの国内盤リリースが、今年の4月というのも遅い。
まぁでも、私の場合95%が輸入盤シェアなので、国内盤のリリースが遅かったことは、このアルバムを知ってからなのだが・・・。
先日レコファンで中古盤漁りをしていた時のこと。
いきなり店内に流れてきた、弾けるような力強いポップなピアノのメロディ。
そして歌が流れてくると、目の前に真っ青な青空が広がった。
即座にカウンターの “Now Playing” に駆け寄り、バンド名をチェック。
Jack's Mannequinの 『Everything In Transit』だった。
ジャケは以前から知っていたが、音を聴く機会を逃がしていたのか、その時初めて聴いたのだった。
その一瞬で虜にされ、それからは毎日気になりながらもタワレコWスタンプ期間を待って(笑)、早速数日後CDを購入。
今、私のヘヴィ・ローテーション・アルバムである。
バック・グラウンドをチェックしてみたところ、Something Corporateというバンドの中心人物である、Andrew McMahonのサイド・プロジェクトととのこと。
Something Corporateの音も、恥かしながら知らなかった私。
これはいけない、聴かねば・・・と思っている。
このAndrewのメロディ・センスはただものではないことが、今回このJack's Mannequinのアルバムを聴いて実感した。
Ben Foldsが好きでMaeに惚れ込んだ私のツボを、これでもかというくらいに刺激しまくってくれている。
ポップでエモーショナルで、それでいて少し切なくてどこか悲しげなメロディ。
Something Corporateのデビュー・アルバムが出た時は、まだ若干19歳という若さだったAndrew。
このJMのアルバム製作には、バンドを休止してまでも取り組んだそうで、そのリリース後には以前から患っていた白血病が悪化し、長期の入院生活を送っていたという。
しかし、現在は元気になってJMのでの活動を再開し、先頃アコースティック・ショーも行なった。
ジャケに描かれているパーム・ツリーがそびえるカリフォルニアの海岸線と抜けるような青空と、渇いた空気が音から感じ取れる。
そんなぐいぐいと引き込まれて行くそのステキなメロディが、琴線に触れまっている。
強烈なインパクトのM-1 「Holiday from Real」、シャカシャカ・サウンドからエモーショナルに盛り上がるM-3 「Bruised」、そしてM-10 「MFEO : Pt 1 - Made For Each Other」 の可愛いホーンのアレンジetc...。
まるで金太郎飴の如く、どの曲も素晴らしい。とても魅惑的な世界観をかもし出している。
ピアノの流れるようなメロディは美しく、連打する音は水を弾くかのようにまたたいていて、正直、べた褒めのアルバムである。
そして正確に刻むビートの効いた力強いドラムスは、なんとMotley Crueのアクロバット男、Tommy Leeということにも驚いた。