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弾けるピアノ・サウンドに魅せられて

2006-05-29 | music : newcomer


今頃?と言われるかも知れない。
確かに自分でも、もっと早くチェックしておくんだった・・・と思う。
2005年8月のアルバムの国内盤リリースが、今年の4月というのも遅い。
まぁでも、私の場合95%が輸入盤シェアなので、国内盤のリリースが遅かったことは、このアルバムを知ってからなのだが・・・。
先日レコファンで中古盤漁りをしていた時のこと。
いきなり店内に流れてきた、弾けるような力強いポップなピアノのメロディ。
そして歌が流れてくると、目の前に真っ青な青空が広がった。
即座にカウンターの “Now Playing” に駆け寄り、バンド名をチェック。
Jack's Mannequinの 『Everything In Transit』だった。
ジャケは以前から知っていたが、音を聴く機会を逃がしていたのか、その時初めて聴いたのだった。
その一瞬で虜にされ、それからは毎日気になりながらもタワレコWスタンプ期間を待って(笑)、早速数日後CDを購入。
今、私のヘヴィ・ローテーション・アルバムである。
バック・グラウンドをチェックしてみたところ、Something Corporateというバンドの中心人物である、Andrew McMahonのサイド・プロジェクトととのこと。
Something Corporateの音も、恥かしながら知らなかった私。
これはいけない、聴かねば・・・と思っている。
このAndrewのメロディ・センスはただものではないことが、今回このJack's Mannequinのアルバムを聴いて実感した。
Ben Foldsが好きでMaeに惚れ込んだ私のツボを、これでもかというくらいに刺激しまくってくれている。
ポップでエモーショナルで、それでいて少し切なくてどこか悲しげなメロディ。
Something Corporateのデビュー・アルバムが出た時は、まだ若干19歳という若さだったAndrew。
このJMのアルバム製作には、バンドを休止してまでも取り組んだそうで、そのリリース後には以前から患っていた白血病が悪化し、長期の入院生活を送っていたという。
しかし、現在は元気になってJMのでの活動を再開し、先頃アコースティック・ショーも行なった。
ジャケに描かれているパーム・ツリーがそびえるカリフォルニアの海岸線と抜けるような青空と、渇いた空気が音から感じ取れる。
そんなぐいぐいと引き込まれて行くそのステキなメロディが、琴線に触れまっている。
強烈なインパクトのM-1 「Holiday from Real」、シャカシャカ・サウンドからエモーショナルに盛り上がるM-3 「Bruised」、そしてM-10 「MFEO : Pt 1 - Made For Each Other」 の可愛いホーンのアレンジetc...。
まるで金太郎飴の如く、どの曲も素晴らしい。とても魅惑的な世界観をかもし出している。
ピアノの流れるようなメロディは美しく、連打する音は水を弾くかのようにまたたいていて、正直、べた褒めのアルバムである。
そして正確に刻むビートの効いた力強いドラムスは、なんとMotley Crueのアクロバット男、Tommy Leeということにも驚いた。

あの日の興奮、再び!

2006-05-24 | music : special


前に発売日決定!と書いたSoul Asylumの新作。
あのあとまた少し発売日が延びて(いつまで待たせるの?って感じだったが)、正式に7月11日に最終決定した。
もうこれ以上延びないだろう。発売日にはL.A.のタワレコでのインストアも決まっているし・・・。
国内盤もリリースされるので、既にオンライン予約も始まっている。
あぁぁぁ~~~、やっとだ・・・・・。
そして、ついにそのニュー・アルバムのジャケが解禁。
オフィシャル・サイトで曲も聴ける。
そして、つい先日DaveとDanのインタビュー・ビデオがアップされ、更に去年ニューヨークで行なわれたライヴから、ニュー・アルバムに収録されているKarlに捧げた曲 「Crazy Mixed Up World」 のクリップが見れる。
これは私が見に行ったライヴ。あの日の感動と興奮が甦る!!!

『ダ・ヴィンチ・コード』 ついに公開!

2006-05-21 | cinema & drama


あ~、ずいぶん放ったからしにしてしまった。
この頃聴いているのは、もう既にここで取り上げたものばかりなので、正直ネタ切れ気味。
オーダーしている聴きたいCDはまだ取り寄せ中なので、来月あたりにはいろいろ書けそう・・・。

ところで、20日に全世界で同時公開された超話題の映画 『ダ・ヴィンチ・コード』。
2年前に原作を読んだ時、いつかは映画化されるだろうと思っていたので、とても楽しみである。
原作は本当に面白かった。読み始めた時は数式などがたくさんで、数学が苦手な私には何だか難しい内容だなぁと思いながら読んでいた。
しかし、気が付けばいつの間にかどっぷりハマった。
丁度読み終えた後、イギリスとパリに行ったので、その時イギリスのいろんな町の教会に行く度に、クリスチャンでもないのになんだかとっても神聖な気持ちになり、“マグダラのマリア” とか “聖杯” とか小説を思い出していた。
残念ながらパリはロンドンからの日帰りだったので、ルーブル美術館は外観だけで、せめてモナ・リザだけでも見たいと思ったが時間に余裕がなくて諦めた。
さて今回のこの映画、フィクションかそうでないかで信者の間で論争が起きているが、エンターテインメントなんだからそんなに深刻にならずに楽しめばいいと思う。
今日フジテレビで特番をやっていて、それを見ているとあの濃厚な原作を果たして映画でどう表現するかも見ものだし、久しぶりに劇場に観に行こうと思っているのでとても楽しみだ。

 「The Last Supper ~最後の晩餐」 Leonardo da Vinci (1495-97)

久しぶりに新譜を購入

2006-05-09 | music : normal


前作 『Final Straw』 の大ヒットのプレッシャーもなく、伸び伸びとした新作 『Eyes Open』 を発表したSnow Patrol。
もうかれこれ4作目となる今作は、より骨太いエモーショナルな楽曲が目立つ。
特にコレと言った極めて優れた楽曲はないのだが、かと言って捨て曲はなく、そつなく安定した流れを作っていてとても聴き易い。
壮大なストリングスを効果的に取り入れたアレンジや、80年代っぽいエレクトリック・ポップの要素も取り入れ、コーラスも充実している。
女性Vo.とのデュエット曲などもあって、表現豊かな曲が多くなっている。
私にとってはこれまであまり聴き込むバンドではなかったが、今回はM-1 「You're All I Have」 のポップさと、ビートの効いたM-2 「Hands Open」 の骨太さに惹かれて、よく聴いている。
M-6 「You Could Be Happy」 の、とても可愛い曲にちょっとビックリしたり・・・。
初期のローファイでノイジーなギター・サウンドから比べると、かなりポップになったというイメージだ。
知らない間に消えてしまっているバンドが少なくない昨今、こうやってコツコツと活動を続けているバンドの新作が届くと、何だかホッとする。

パワー・ポップ・クラシック

2006-05-02 | music : basics


元祖的存在のパワー・ポップ・バンドと言えば、BadfingerやThe Raspberries、The Rubinoosなどが浮かび、そのどのバンドも今でも多くの人に愛されている。
このバンドもそのひとつ。元The NervesのドラマーだったPaul Collinsが結成したバンド、The Beat。
これは、79年のデビュー・アルバム 『The Beat』。
後にバンド名をPaul Collins’Beatと改め、廃盤となっていたこのアルバムと2nd 『Kids Are The Same』 が2in1CDとなって、昨年再発もされている。
そのキャッチーでジャングリーな疾走感溢れるロッキン・パワーポップ・チューンは、最初から最後までカッコ良い。
ただ単に、泣きメロで攻めまくるのではなく、バンド名のとおり、とてもビートの効いたシンプルなロック・サウンドが印象的である。
これをパワー・ポップと呼ぶのはいささか戸惑いも無くはないが、やはりメロディが持つポップさから、こう呼ばざるを得ないかも知れない。
ひと言でパワー・ポップと言ってもいろいろだし、奥が深いので、ここでそれを語るのは止めよう。
さて、このPaul Collinsは今も現役で活動していて、昨年はソロ・アルバム 『Flying High』 を出し、Ramonesのトリビュートにも参加した。
そしてすっかりハゲ頭のおじさんになってしまった彼は、スペインでとても人気があるようで、ソロ・アルバムのレコーディングもスペインで行なわれ、オフィシャル・サイトまでもがスペイン語だ。
今はどんなサウンドになっているのか、ソロ・アルバムを聴いてみたいのだが、市場に出回っていないみたいなのでノー・チェックのままである。


★今月のプロフィールの写真は、私の大好きなギタリストで、
  今月が誕生月のThe Black Crowesのギタリスト、Rich Robinson!